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会社は変われど、「らしさ」は残る。/今週の、いちばん。79

いま、サンクチュアリ出版が調子いい。
と、社員の僕が言っても宣伝くさく聞こえるのだろうけど、決して大げさな表現ではないと思う。
先日、自分が担当した『自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方』、他の編集部員が担当した『オトナ女子の不調をなくす カラダにいいこと大全』『好奇心を“天職”に変える 空想教室』と、この秋の新刊の増刷が決まった。
下半期のスタートとしては、悪くないはずだ。

ただ、この3冊を見ると、昔のサンクチュアリ出版と、だいぶ出し物が変わってきたと思う。
僕が他社の人間として、サンクチュアリを意識していたときは、もっとストレートな自己啓発やスピリチュアルの本を出しているイメージが強かった。
もちろん、そうでない本も出していたのだろうけど、読者や同業者がなんとなく抱く「サンクチュアリらしさ」みたいなものがあったはずだ。

自分も含めて、今のサンクチュアリ出版の編集部には、毛色が違う出版社からきた人間が少なくない。
そういったバックボーンは、どうしても本に反映される。
たとえこれまでと多少違うジャンルに手を出したとしても、僕が編集した本には、かつて作っていた実用やビジネス書の色がにじみ出るだろう。
出版社は、どこもそうだとは言わないが、人の入れ替わりが激しい場所だ。
人の出入りとともに、ラインナップが、そして会社が変わっていく。

けれど、同時に、「らしさ」はやはり残るんじゃないか。
僕は正直、サンクチュアリ出版の根底に息づく「らしさ」をわかっているとはまだ思えないけれど(何せ、まだ転職1か月を終えたとこなのだ)、それでも、会社を貫く「背骨」みたいなものは容易には変わらないと信じている。

人と一緒で、年とともに変わるものもあるけれど、根っこのところはそれほど変わらないし、そういうものに触れたときに、人は安心したりするはずだ。
これから、僕の「らしさ」とサンクチュアリの「らしさ」をかけ合わせて、これまで以上にいい本をつくっていきたい。

今週のいちばん、「らしさ」について考えた瞬間。それは10月29日、千駄ヶ谷の社内で、増刷した3冊を見ていた瞬間です。

*ちょっと宣伝:本文でもふれた担当作『自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方』、おかげさまで増刷決まりました。まだ読まれていない方はぜひチェックを!

*「今週の、いちばん。」は、その1週間で僕がいちばん、心が動かされたことをふりかえる連載です

*2015年分を欠かさず読みたい方は、以下のマガジンをフォローしてください。2014年分はこちらのリンクで一気読みを

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