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瀧澤克成が23年間ギターを弾き続けられた理由2/2

「ギターはどのくらい練習すればいいですか。」
「どうやったらうまくなれますか。」
「練習を続けるのがしんどいです。」
「楽しく続けるコツはありますか。」

そんな方に向けてどうやったら練習を続けられるのか、
ポロポロと語るnoteの後編でございます。

まだ前半を読んでいない人はこちらも合わせてお読みください。
https://note.mu/takijawa/n/nc99d22909036


突然ですが!!

子供って楽しい事が大好きですよね。
ゲームなどはもちろんボール遊びや遊具を使った遊び。

道具が一切無くてもきゃーきゃー叫んだり騒いだり、
走り回っているだけなのに超絶楽しそうです。

子供というのは「楽しむ事に貪欲」なんですね。
楽しい事をするために生きている様な物です。

何か道具があればそれを使って楽しい事をしようとしますし、
なかったらなかったで自分の身体を使って遊ぼうとします。

楽しい事のためにはもうなんでもする勢いです。
恐るべし、子供。

「本能的にどうすれば楽しいのかを知ってる」ってのもあるし、
「とりあえず何事も楽しむ気持ちを前のめりに持ってる」ってのもある。

箸が転んでもおかしい年頃と言う様に
何が起こってもとりあえずそれを楽しもうとする姿勢がある。

「そんなくだらない事で笑える訳がない」なんていう
それこそくだらない様な概念は持っていないのです。


僕は大人と子供という線引きがあまり好きではないのですが
どうも年を重ねると素直に物事を楽しむ姿勢が少なくなる様に思います。

でもそれは一つの変化なのでどうしようも無い事です。
ですが大きなメリットもあります。

それは「自分を分析出来る」という事。

子供の頃は手当たり次第に突っ込みまくって
時間があり次第トコロ構わず突っ走りまくって
自分が楽しい事を模索出来ましたけれども。

大人になると「自分はこういうのが好きじゃんじゃねーか。」と
予測と計画を立ててより一層深く高い水準で物事を楽しむ事が出来ます。


つまり。

前回宿題とした「自分が楽しいと思える瞬間」を見出したら
そこに色んな角度から突っ込む事が出来る訳です。

ここ、後半の本題でございます。


例えば、あなたが好きなアーティストの曲を
ガシャガシャ弾くのが好きだとしましょう。

縦ラインで考えられる事としては、
「練習する材料を増やす」という事。

1.楽譜をとにかく揃える

ひったすら楽譜を揃えまくって片っ端から弾いていくのです。

持っている楽譜が10曲分しかなかったとしても、
その中の1~2曲くらいは「あ、頑張れば弾けそう!!」と
思える様な曲があるでしょう。

でも持っている楽譜が100曲分くらいあったら
弾ける様になる曲が増える可能性がめっちゃ増えますよね。

だからとにかく楽譜を集めてください。
ブックオフでもネットの拾い物でもなんでもいいです。
信頼出来そうでも出来なさそうでも片っ端からチャレンジです。

そうやってチャレンジを繰り返して、
弾ける曲が増えていったらまた更に楽しくなってくるでしょう。

2.音楽雑紙や教則本を買ってみる

Go!Go!Guitarやギターマガジン、ヤングギターなど
音楽系雑紙をたまに買ってみるのも非常に面白いです。

色んな奏法や理論などの紹介もありますし、
ギタリストや新人バンド、今注目の音楽特集などもあったりして
今まで知らなかった情報というのは必ず手に入ります。

または教則本。

楽器屋さんに行けば近頃は本当に沢山の教則本が売っています。
興味の持てるタイトルの本を手にとってパラパラとめくってみて
「あ、ちょっとやってみたいな。」と思える物を積極的にチョイス。

こうやって練習の材料を増やしていくというのが縦ラインの話。
これだけでもいいのですけれども、もっと効率良く、
倍々ゲームの様に要素を増やしていきます。

横ラインで考えられる事としては、
「環境を変えていく、整えるという事」。

A.色んなバンドを聞いてみる

友達のオススメや、最近ハマってる音楽を聞いて、
自分も色んな音楽を聞いてみるようにしてみる。

もしくは好きなバンドやギタリストがいるなら
インタビュー記事などをチェックしてみて
「その人が影響を受けたアーティスト」というのを調べてみてください。

そうやって色んなステキミュージックに触れてみるわけです。
そうすると自分の「好きなジャンル」の幅が広がっていきます。

その中でまた新しい好きな音楽に出会えたらラッキー。
また同じ様に楽譜を揃えたりして弾ける曲を増やしてみてください。

B.共通の仲間を増やす事

ちょっくらマニアックなバンドであったとしても
近頃のSNSを活用すれば同じ趣味の仲間が見つかるはずです。

同じバンドが好きとか、同じギタリストが好きとか、
そういった人達と積極的に交流して情報を得るというのは
現代において非常に大きな助けになると思います。

この楽譜はこのサイトにあったよとか、
このライブビデオがめっちゃ参考になったよとか、
この弾いてみたのポジションをマネしてみたよとか。

「この曲のこのフレーズめっちゃムズイよね!!」とか
同じ悩みとか同じ苦労を分かち合うだけでも
全然楽しさというのは変わってくると思います。

共通の話題を誰かと分かち合うのは良い物です。
その話題が自分の好きな事だったらなおさら。

こんな感じで倍々ゲームの様に練習の材料を増やしていって
「自分が楽しいと思える環境作り」に工夫を凝らす訳です。

理論を学ぶのが好きなら理論書を読むだけでなく、
既存の楽曲をアナライズしてみたり、写譜をしてみたり、
曲を譜面に起こしてみたり、DAWソフトで打ち込みをしてみたり。

誰かと理論話をしてみたり、質問をしてみたり。

違う角度から攻めてみると、
詳しくない人に教えてみるというのも良い練習の一つです。

「教える」ためにはその対象の物事を
かなり立体的に理解している必要があるので
教えられるというのは実は非常に高い水準の理解度が必要です。

「自分が好きな事」を色んな角度から楽しむために
工夫をこらす訳ですね。


僕の例で例えていきましょうか。

自分は常に「出来ない事が出来る様になる時」が好きです。

全く泳げない状態から1000m以上バリバリ泳ぐようになった訳ですが、
とりあえず自分がどのくらい出来ないのかを知るところからスタート。

朝起きて水着を買いに行ってプールに行って着替えてプールに入り。

「全然わかんねーけど、俺ならなんとかなるでしょ。」

「こんな感じかな。」じゃばじゃば

うぎゃぁぁぁ!!鼻と耳にみずがぁぁ!!
なんじゃぁこりぃああぁぁぁぁっっ!!


全く歯が立たない事を初日で確認しました(笑)。

ギターと違って数字でハッキリわかりますので
水泳に関しては細かく目標設定をして
一つ一つ達成していく事にしました。

まずは25mを泳ぐこと。

そもそも「泳ぐ」という行為の仕組みをわかっていないので
サイトを調べまくりました。DVD付きの水泳本も3冊買いました。

「多分、俺この辺が出来てないんじゃねーかな。」と
アタリを付けながら毎回課題を持ってプールチャレンジ。

段々辛くない呼吸の仕方やリズムの取り方、
力の抜き加減がわかってきて25m、50m、75m、
そして100、200、300と距離を着々伸ばし、

確か400m泳げる様になった頃に
「あ、多分もう1000m行けるわ。」と
最終的な1000mの目標を達成しました。


もう一度言いますと。
僕は「出来ない事が出来る様になる時」が好きなんです。

なので「自分は何が出来ないのか、何が出来てないのか」を調べます。
あとはひたすら繰り返して数々の「出来てない事」を潰していきます。

着々ゴールに向かっていく達成感があった方がいいので
細かい目標設定をする事も多いです。

そうやって一つ一つ「出来ない事」を楽しんでいます。


こんな感じであなたも自分自身を良く観察して良く分析すれば
どういう練習を組み立てれば良いのか、どう練習していけばよいのか。
何かしらヒントが見つかると思います。

今回色々とお話をさせて頂きましたが
こんな考え方は万人に当てはまらないかも知れません。
ですが一つの何かのきっかけになれば良いなと思います。

色々細かい事を口走ってしまいましたが!!
とにかく色んな角度からギターを楽しもうという事です!!

以上、わたくし瀧澤克成が23年間ギターを弾き続けて
なおかつまだこれからもずっと弾き続けられるであろう理由でした。

単純にアレコレ工夫をしながら楽しんでるのです。
これからもお互いにバリバリ練習してモリモリ楽しみましょう!!


そんなワタクシの瀧澤ギター教室はJR相模原駅にて開講中でございます。
よろしければチェックしてみてくださいね!!







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