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私と「今までにない新しい」との出会い

ICB Partnersは、「今までにない新しい!」でキャリアとビジネスに感動と可能性を広げたい、そんな思いで活動しています。

このnoteでは、「今までにない新しい!」に関連することを投稿していこうと思います。

さて、プロフィールにも書きましたが、私が「ソーシャルビジネス」や「今までにない新しい!」に関心を持つようになったのは、2006年。

朝日新聞の天声人語で、モハマド・ユヌス氏のことを知ったころから。

モハマド・ユヌス氏は、農村女性の貧困解消を目指してバングラデシュで無担保融資を行うグラミン銀行を創設し、2006年、ノーベル平和賞を受賞された方です。

2006年10月の天声人語でユヌス氏のことを知りました。

そこ書いてあったことは、「それまでの常識を覆した」ということ。
以下、当時の天声人語から抜粋。

…………………

■それまでの常識を覆し、貧しい人たちに無担保で金を貸す。
額は少ないが、それはやがて人々が自らの足で立つ貴重な礎となった。

■30年前、42世帯に計27ドルを貸したのが始まり。
それが約7万人の農村で660万人以上に貸し付けるまでになる。
このマイクロクレジット(少額融資)は、90年代には世界にも広がっていった。

■どうやって革命的なアイデアを思いついたのかと問われ、答えた。
「一般の銀行のやり方をよく見て、あらゆることを逆にしてみたんですよ」

■例えば、借り手を銀行に来させるのではなく、銀行側が借り手の家を訪れる。バングラデシュのような保守的な国で女性の顧客を増やすには有効だった、という。「昔から、銀行で性差別が行われていた。銀行は女性には金を貸そうとはしないのだ。」

■一般の銀行は株主に高い配当を払う。
グラミン銀行は、借り手の人がローンで家を手にしたり、生活水準を向上させたりするための活動に励んできたという。

■ユヌス氏は、米国に留学して経済学を修めた。
71年にバングラデシュが独立した後に帰国し、大学で経済学を教えていた。
しかし大飢餓の惨渦に直面。人々を救おうと教壇を去り、貧者の銀行」を掲げて実践の未知へ踏み出した。その経済専門家の試みが、長い道のりを経て、ノーベル平和賞と新鮮な出会いを果たした。

…………………‥‥

この時の天声人語の「それまでの常識を覆した」「一般の銀行のやり方をよく見て、あらゆることを逆にした」というのが心に残り、当時の天声人語を切り抜き、いつかお会いできないか・・・と願い、それが叶ったのが、2009年3月9日。

神戸大学が2009年3月7日~3月9日にかけて3日連続で「持続可能な社会づくりとソーシャルビジネス」というシンポジウムを開催。

2009年3月8日は700人もの方がかけつける大きなフォーラムでしたが、私は2009年3月9日、ユヌス氏を囲んでの少人数のトークセッションへの参加に声をかけていただき、直接、間近でお話をお聞かせいただけることが叶ったのです。

そこでお聞きしたことは、これから大事にしたいなというと思う考え方の数々。

■地上からの視点、足元の現実、両方をしっかり見ること。

■実際の現実に勝るものはない。だから考えるより行動しよう!現実が全て。

■アイデアは小さな種。反対する意見を持つ人や批判する人によって磨かれ、より強固な種になっていく。反対意見を恐れない。

■重要なのは、自分は何をしたいか?
それによって、今 すべきことは全て変わってくる。

■自分が何をしたいか、まず決める。
それがないとずっと待ちの人生。
自分がやりたいことを決め、自分の幸福を追求していく。

■人に従うのではなく、自分で考える。

■仕事を楽しめる人間になってほしい。

2009年、このような素晴らしい機会を得て、尊敬する方から直接お話を聞かせていただいたこと、今振り返ると、私が「今までにない新しいやり方」「今までにない新しいサービス」「今までの常識を変える」・・・ということを意識し始めたきっかけだったなと思うのです。


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