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タイのゲーンパー

今日はゲーンパーを作った。タイのカレーだ。



まず最初にスープだけを飲んでみる。何かのコクが、頰から顎に広がっていく。レッドカレーペーストに入っているあみペーストに違いない。エビだしは旨いな。そして赤い割に、特に辛くはないようだな。と思っていたら、あとから、じんわりと辛さが。ああ、やっぱり辛いわー。お前、油断してたよなと唐辛子に少し笑われた気がした。全く、人を弄んでいるようなカレーじゃないか。いや、エビだしの後に、唐辛子の辛さ。これはサービス精神旺盛なカレーか。ごめん、ごめん。


ゴロゴロっとレッドカレースープと共に煮込まれた野菜は、茄子、緑・赤ピーマン、ぶなしめじ、たけのこの水煮。中でもたけのこの水煮がスープとよく合っている。次点で茄子かな。それにしてもたけのこの水煮って、タイのカレーとよく合うよなあ。エビだしの旨味とたけのこは、相性がいいのだろうか。日本のルーカレーとか、インドカレーにはあんまり合わないのに。カレーと言えども、国境を越えれば、違う食べ物だよなあ。辛いという共通点を持つだけで。

あ、言ってなかったけど、このカレーの一番美味しいポイントは、牛挽き肉だね。レッドカレーと生姜のエキスが思いっきり染み込んでいるのさ。それを、贅沢に沢山入れたんだ。もうご飯なんか混ぜずに、挽き肉とスープだけで口に運ぶ瞬間が最も幸せ。


因みに、総合的には、結構美味しいカレーだと思うよ。だし系ものを何も入れなかったから、コクあるのかなあ。と思いながら食べたんだけど、レッドカレーペーストのおかげで、十分味が整ってますわ。ただ、やっぱりココナッツミルクを入れたくなるんだって。食べてもらった人に言われた。


ココナッツが取れない地域でも作れるカレーとして広まったみたいなんだけどね。



ゲーンパーっていうのは、タイ語で、森のカレーって意味なんだってよ。森のカレーってなんか響きがいいよね。プーさんの世界みたいな、静か〜な森の中で、優しいおばさんが木でできた家の中で、森の幸をふんだんに入れて、コトコト、コトコトと、鍋の音と、鳥の声を聴きながら、じっくり作っているところを想像してしまう。そんな世界に入ってみたいなあ。


タイって、海が沢山あるけど、森のカレーなんだ。じゃあ、北の方のカレー??うん、多分、発祥はそうみたいだね。


タイ料理は、地域によって異なります。北部では、脂が多めながらもマイルドな味。ゲーン・ハンレー(ミャンマー風ポークカレー)やサイウア(ハーブソーセージ)などが代表的なもので、丸いお膳にいろいろな料理を載せて取り分ける「カントーク」も有名です。東北部は、辛味と塩味が強い味。ソムタム(青パパイヤのサラダ)やラープ(ひき肉サラダ)、ガイヤーン(鶏炭火焼き)は、もち米とともに食べ蒸し暑い中でも食欲をそそります。海に囲まれた南部は、豊富な魚介類が特徴。生臭さを消すため、ターメリックなどのスパイスを使った辛い料理です。ゲーン・タイプラー(魚の内臓を使ったカレー)やゲーン・マサマン(スパイシーなイエローカレー)、カーオ・ヤム(ライスサラダ)などが代表的です。中央部はその全ての料理の影響を受けながら比較的マイルドで甘みのある味で、細長いうるち米と食べるのが一般的です。米粉の麺が豊富なのは、中国系の人が持ち込んだ影響で、ラーマ5世時代に発展した宮廷料理も中央部の料理のひとつと言えます。   (タイ国政府観光庁公式ホームページより


これを読む限り、北部の山奥で作られていたカレーなんじゃないかって思うよね。ゲーンパーは。因みにカレーは、17世紀にインドから伝えられて、乳製品をココナッツミルクで代用したり、無ければ水で代用したりと、その地域で採れるもの、代用できるものを使って、タイ独自のものに発展させていったんだって。その発展のさせ方がうまいよなあと思うんだけど。インド風のカレーをベースに、ここまでの料理にしていくっていうのは、相当センスのある美食家じゃないと成し遂げられないことだと思うんだけどどうだろう。



最後についでに教えてあげるけどね、作り方はとっても簡単なんだよ。

最初に、レッドカレーペーストと生姜を炒めて、


香りが広がったら、水を入れて、



煮立ったら、ゴロゴロと大きめに切った野菜を入れて少し煮込むだけ。ああ、今日の昼ご飯作るの面倒だけど何か作らないとな〜って時にいいね。こんなに簡単で、美味しく仕上がるなら、文句はないはず。


よかったら、ぜひ作ってみてください!!(参考にしたレシピはこちら。)

最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。