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二輪関係妄想その3

 トゥイッターで何故か反響のあった二輪関係、またまた妄想を書き殴って行こうと思う。今回は筆者がもし二輪メーカーを作ったら、の話である。

 二輪メーカーを作ったら最初に販売するのはスクーターである。スクーターは庶民の足、そしてこれからの省エネ時代、省スペース時代の先取りだからである。

 作りたいスクーターは三種類。どれもデザインはスチームパンク的にしてホンダのモンキーやヤマハのSRのように恒久的に愛されるようにする。最近のバイクはデザインをコロコロ変えすぎである。全く以って宜しくない。

 1 普通の二輪スクーター
 2 オフを走るスクーター
 3 前二輪で雪道でも平気なスクーター

 筆者が作りたいスクーターの特徴はユニットスイング式ではない事である。この方式は悪路でエンジン自体が上下に激しく揺れるため、壊れやすい。日本のような道路が綺麗な国では良いかもしれないが、殆どの国の道路はボコボコどころか田舎は未舗装が当たり前である。

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 <スーパーカブに代表されるアンダーボーン式が東南アジアで大ヒットし、未だに人気があるのはその悪路走破性と、積載性をある程度両立しているからである>

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 またヨーロッパの道路は路面電車や石畳が多く、これもまたボコボコである。なので前後16インチのスクーターが流行った。その後積載性、主にメットインの収納力がない、ということで前16、後ろ14が主流となった。

 しかし実際にこれらを現地で乗ってみるとやはり路面のギャップをエンジンがモロに受けてしまうため、マフラーが折れたりプーリーのシャフトが歪んだり、と故障が多かった。矢張りスイングユニット式は悪路には向いていないのだ。

 そして筆者のモットーとして、フットレストが平らでないフレーム入りのものはスクーターではない、というのがある。スクーターの最大の魅力は積載性であり、フットレストの中央にフレームを通してしまうとここにモノが置けなくなる。

 特に水道水が飲めない国では1.5Lx6のペットボトルを日常的に買う事になるので、これを積めないスクーターなど全く意味がない。フットレスト中央にフレームが走っているスクーターは最早ただのオートマバイクである。趣味の乗り物である。スクーターに定義するべきではない。

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 さてこの、フットレストの積載性、それからユニットスイング式ではないミッドシップエンジンというのを勘案すると、薄いエンジンを開発するしかなくなる。これがキモで、クランクシャフトを縦に配置するのが良いのか、水平に配置するのが良いのか、ここは筆者はエンジン設計のプロではないのでわからない。

バイク

 <エンジン仮案>

 ひとつわかることは水平配置だとクランクの遠心力で左右どちらかに曲って行くとか、左右どちらかのコーナーで起きようとする作用が働いたりすると思うのでカウンタークランクが必要になると言う事だ。メカとしては無駄が多くなる。

 まあエンジンはどうなるかわからないが、駆動系だけははっきりしたプランがある。プーリー(CVT)はスイングアームとは別、そしてCVTで出したドライブ側とタイヤ側のファイナルを繋ぐのはドライブシャフトである。

 ドライブシャフトは非常に頑丈でかなり長い間持つ。20年使用前提の設計なのでこれが良い。動力ロスが大きいが筆者が目指すのはレース用のバイクを作る事ではなくあくまで民衆の幸福を増大させるものなので耐久性及びメンテフリー性重視である。

 要は、既存のスクーターで言うT-MAXやチョイノリみたいな機構にするのである。違いはファイナルがドライブシャフトか、チェーンか、ベルトかである。

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<これはT-MAXのエンジン、ファイナルはチェーンライブである。つまりT-MAXは車体内部にプーリーがある>

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 <こちらはチョイノリ。左側にプーリーがあり、右側にドライブスプロケットが付いている>


 車体はすべてアルミフレームにする。というのも鉄だとやっぱ錆びて経年劣化が激しいからだ。またアルミだと一度鋳造の型を起こしてしまえば後は楽に生産できるし、加工も簡単だからである。何よりも車体が軽い。バイクは軽さが命である。ハーレーとか、ぶっちゃけゴミである。何であんな重いのあれ・・・

無題

 とまあ、こんな感じの完成予想図になるのが基本となる1の形である。スクーターは収納が命なので、ガソリンタンクはフロントに配置する。またメンテナンス性や改造のしやすさを考えてエンジンは空冷である。


 続いて2のオフを走るスクーターであるが、これは少しエンジン設計を変える。というのもこれはガチオフ使用であると共に、東南アジア及び南米で多い洪水対策でもある。先の平べったいデザインのエンジンでは簡単に冠水してしまう。

 エンジンは吸排気の位置を高くする。吸気位置が高いほうが冠水の影響を受けにくいのでシリンダーマウントはケツの下にする。メットインのスペースをかなり削ってしまうが仕方がない。実用性重視である。

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 ちなみに矢張りシャフトドライブである。理由は1で挙げた耐久性、メンテフリーである。そして走破性確保と収納確保のためにフロント16、リア12インチという微妙なスタイルにする。

がえああ

 ちなみにこれ水冷である。シリンダーをコンパクトにするには水冷しかない。ラジエーターはシリンダー前面つまり椅子の下に設置するのがベストだろう。もっと良い位置あったら教えてほしい。



 3番目の三輪はこんな感じである。

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 これはヤマハのコンセプトモデルだったかな?筆者が思いついた構想とよく似ている。このように前の二輪のフォーク、ブレーキをすべて内側に配置して簡単にタイヤ交換できるようにする。

 タイヤは通常、ブロック、スパイクと三種類である。ブロックは冬用で雪道走破性が高いものであり、スパイクは棘が付いていて氷上でも平気で走れるような感じのものである。

 だがこのコンセプトモデルとはエンジンが違う。エンジンは1で出したような平べったいデザインのミッドシップ+シャフトドライブ+ガソリンタンクが前、である。この三輪の重心バランスでこのコンセプトモデルのようにユニットスイング式にしてしまうと後ろ、しかもバネ下が重くなりすぎてコケかけた体制になった時に立て直すのが難しくなってしまう。

 筆者の目指す所は雪道でも爆走出来るモデルなのでそのようなバイクでは駄目である。

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 これが最もイメージに近い、しかしすでにカワサキの野郎が開発に取り掛かっているとか?俺のアイディアをパクるな!!


 ま、そんな感じの妄想だったとさ・・・

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