8月17日のSAKA-SAMA

※公開の順番が入れ替わってしまったが当日の感想を書き綴ったものがあったので公開しておく。

初めて生で見て心打たれたのが2018年2月27日。そして2019年8月17日、彼女たちは最後のライブを終えた。ちょうど1年半、か。濃厚な日々だった。

SAKA-SAMA、と言う名のライブアイドルグループ

翌18日彼女たちのアイドルとしての日々の記録としてTwitterアカウントが消えた。その素晴らしい楽曲とともにグループは存続するが、リーダーを残してあとは総取っ替えだ。グループ内のメンバーの関係性の良好さが最後までその笑顔から透けて見える、素敵なアイドルグループだった。

1年半、オレは熱狂と言う名の暑苦しい情熱に突き動かされていた。いつか近い将来オレは老人になる、そんな56歳にはあるまじき馬鹿馬鹿しい騒々しさに囲まれていた。今年に入ってからのライブだけでも約100。3日に一回以上の頻度で、どこかの地下の薄暗いライブハウスに通い、拳を突き上げ、あの娘の名前を叫んでいた。

Dr.まひるん(←推し

ふざけたようなその名前のもとで、彼女は日々ライブハウスのステージに立ち、今現在自分ができることのすべてを叩きつけてきた。飄々とした彼女だから「頑張った」って言葉は嫌いなんだと思う。でも彼女が成長する様を見続けられてことを嬉しく思う。

ほんとあったまおかしいよなw ライブの前日会社休んでこんな絵を描いて、セブンの複合機に上質なハガキ用紙突っ込んで印刷して(これが発色的にすげー有能なんだわ)、その裏にびっしり彼女へのメッセージを書き込み、当日のプレゼントボックスに放り込んだ。

なんかびっしり書き込みすぎて、「熱い思い」と「呪い」は表裏一体だな、って思ったw

あー、そうそう、女の子に手紙書いたの生まれて初めてだ。「女の子に手紙を書く」、そういうキモいのオレには無理っておもいながら生きてきたけど、この歳でそれやるの最高にキモくて、エッジの効いた人生ほんと楽しすぎる。

赤いタオル。まひるんのセンター曲で振ろうと準備した。「光と陽炎 (Bye Bye Bye)」。最後のサビ前の瞬間に両手で掲げて、それを見た彼女が照れたような顔でオレを見て歌い継いだ。よかった。

ラストの曲で狂乱状態に陥ったクルクルパーになったもん勝ちのオタクたちのフロア。オレもリフトでぶち上がったけど(YouTubeにそれが残されていた)、改めて映像で振り返ると若い子たちは高く上がれるもんだねw アキバのビル横の路上でオタク有志が書いた横断幕も彼女たちを笑顔にできてよかった。

昼間のライブを終え、夕方までの長い特典会を終え、オタク飲み。皆んな口には出さなかったけどせっかく出来上がったオレたちの関係性もまた終わってしまう、そんな寂しさがちょっとあったかな。結局終電まで飲み続けた。皆んなどこかへ散って、どこかのアイドルに居着き、違う景色を眺めることになる。30代がメインの彼らの中にオレのようなロートルが入れてもらえて本当に楽しかった。

早くも彼女たちは次の活動に向けて動いている。「前に進む勇気を彼女たちがくれた」。言葉にすると安っぽいけど、人生は徒手空拳で挑む破れかぶれの連続だ。

だからオレもこのまま破れかぶれで生きよう。そう思った。

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