SAKA-SAMAというアイドルの話。

なんかnoteのアカウントを複数作ってしまった割にまったく活用できていなかったので、このアカウントに一本化しようかな、と。

SAKA-SAMAというアイドルの話。

8月17日に大きな括りでの SAKA-SAMA「第1期」が終わった。約一年半、自分でも違和感を感じるくらい愛したメンバー達は一人を残していなくなってしまった。オレをあれだけ熱い気持ちにしてくれたDr.まひるんも、あっけなく消えてしまった。

まるで一ヶ月以上も経ったかのような気分でいたが、その一週間後の8月24日、 SAKA-SAMAの「第2期」が始まった。AKIBAカルチャーズ劇場。「もう行かなくてもいいかな」という気持ちと「いや、その後はどうあれしっかり見届けよう」という気持ちが半々。一人残ることを選んだここねんとサポート役についた朝倉みずほというミニマムな再スタートだ。まぁ正直不安しかなかったw

その大切な日、先にフロアを温めてくれる対バン相手に選んだのが安定感抜群なヌュアンス、というのは実にいい選択だったと思う。余談ながらこの日のヌュアンス・わかちゃんのヘアスタイルは、オレが人生で見た女の子のヘアスタイルで一番可愛かったです。

そしてSAKA-SAMAの登場。一曲目は何なのか。どの曲をやるのか。ほんとうにドキドキしたよ。

新曲、新曲、そして新曲。いきなり3曲ぶち込んできやがったw (ラストも含めて新曲は4曲)

髪を切って新しい色に染め直したここねんの気合い、朝倉みずほがSAKA-SAMAとして活動を始める意外感、そして新しい衣装に身を包んだ新鮮さ。不安と同時に期待感もあったけど、それを上回る新しい始まりを感じさせる素敵なライブだった。

今回のライブで、「かつていたメンバー達の不在」を感じるような、オレにとってはDr.まひるんという鮮烈なアイドルがいなくなった寂しさを感じさせるような新生であるなら、しばらくSAKA-SAMAからは離れようと思っていたのは確かだ。

しかし不安は見事に裏切られた。裏切ってくれてありがとう、という気持ちになった。運営だって腐心したんだろう。新しく始め直すならかつていたメンバー達の残り香はあえて綺麗に消し去ろう、と。

前体制の終了告知からずっとモヤモヤしていた気持ち、Dr.まひるんが消えてしまうという悲しい気持ちは、この日きっちりと「思い出」という心のアーカイブにしまう決意ができた。この日かつてのSAKA-SAMA楽曲を演じる時には、ステージ上に、ここねんの横に、Dr.まひるんの幻がそこにいたけれど、ああ、それはオレの心の中の思い出の映写なのだと冷静にステージを見つめられた。

「なんか、お見事!」 そんなスッキリした気分になったライブだった。

新曲。なにしろまだ一回しか聞いてないのでその感想は今後変化していくと思うのだが、最初の3曲は明るいポップ寄りかな、と感じた。今までのSAKA-SAMA楽曲が、心の何処かを掻き立てるような切なさを内包していたとするなら、これからはもう少し明るくハッピーなステージにしようという方向性なのかな。ラストの「おやすみジュディ」にはSAKA-SAMA的エモさの継承を感じた。

あえて面倒なことを言う。今この段階で4曲用意できたということは、まし子が脱けるという大きな出来事の更に前、つつみ卒業あたりから練られていた計画なのかもしれない、と思っている。この8月24日に感じた新鮮さを、つつみ卒業後の6人に感じたかった。あの時の6人が、「それでは、ジャーン、新曲です!」と笑顔で発表する、その時フロアにいてブチ上がる、そんなオタクの歓喜を味わいたかった。

いずれにしても、なんかスッキリした。この日は帰宅して実に心地よく眠ることができた。モヤモヤせずに彼女を待つ準備ができたんだ、と思った。

かつてDr.まひるんと名乗ったアイドルの再臨を待つ準備が。

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