自粛要請期間限定コラム vol.5 「身体で覚える」

皆さんこんにちは!!宮地楽器高幡センター、ギター講師の武谷です。

昨今のコロナ騒動で、各楽器店の音楽教室は休講に追い込まれています…
宮地楽器高幡センターも、全面休講となってしまいました…

生徒の皆さんは、このお休み期間中いかがお過ごしですか?
自粛期間といえども、楽器の練習は休まないようにお願いしますね!笑

自粛要請期間限定で、自宅で練習する際に参考になるようなコラムを投稿しようと思います。「ちょっと勉強になる、楽器を練習したくなる」そんなコラムです。是非、読んでみてください!!

★VOL5「身体で覚える」

今日は、一風変わった練習方法をご紹介します。
いつもと違った視点で、かつ違った方法で練習してみると、今まで見えていなかった世界が見えてきて面白いですよ!

●スキルは頭で覚えるだけでは使いこなせない

「身体で覚える」とは、習得したいスキルを、意識しなくても自然に使いこなせるようになることです。例えば、自転車の漕ぎ方や、平泳ぎの仕方など、出来る人は何も考えずに自然と出来ますよね。最初は出来なくても、繰り返しチャレンジしていく内に、自然と出来るようになっていきます。これを、「身体で覚える」とか「身体で理解する」などと言いますよね。逆に、自転車の漕ぎ方をものすごく細かく理屈で説明されても、練習しなければ体得出来ないのは明白ですね。要するに、身体を使うことが前提になるスキルは、どんなに具体的でわかりやすく説明されても、頭で覚えるだけでは使いこなせないということです。

実は、音楽もこれと同じようなところがあります。ある楽器の奏法を習得することは、頭で理解するより「身体で覚える」という感覚の方が近いのです。「身体で覚える」には、自転車の漕ぎ方を習得した時と同様、繰り返しチャレンジすることがとても重要です。よって、先生のわかりやすい説明だけで満足してはいけないのです!笑)「身体で覚える」段階までいくには、先生から出された課題を、意識しなくても自然に使いこなせるようになるまで、反復練習することが大切です。


●視覚をシャットアウトして練習してみましょう

「身体で覚える」ためには反復練習がとても大切ですが、その反復練習のやり方次第で、上達のスピードが大きく変わってきます。せっかくなら、早く上達したいですよね!ちょっと変わってますが、かなり効果的な反復練習の方法があるので、それをご紹介します。「身体で覚える」という状態は、あるスキルを意識しなくても自然に使いこなせるようになること、要するに、頭で考えなくても自然に身体が動くという状態です。であれば、意識して頭で考える量を減らしながら練習していけば、その状態に早く近づけるはずです。では、具体的にどうするかですが、これは視覚をシャットアウトして練習することが効果的です。

視覚から得られる情報量は、脳が得ている全情報量の約87%で、 聴覚(7%)、触覚(3%)、嗅覚(2%)、味覚(1%)と比べて圧倒的な情報量を得ていると言われています。視覚をシャットアウトすることで、半ば強制的に脳に送られる情報を制限できるので、頭で考える量をかなり減らせます。この状態を継続して反復練習していると、頭で考える量が徐々に減っていき、普通に練習しているよりも「身体で覚える」段階まで早く到達できるのです。

頭で覚えたことは忘れやすいが、身体で覚えたことは忘れにくいと言われています。
身体に刻み込まれるまで繰り返し練習・実践する方法は古典的ですが、結局これが一番ですね!
皆さん、今日はアイマスクを買って練習に励みましょう!笑

●最後に…
皆さん、一連のコロナ騒動で楽器を練習するモチベーションが落ちていませんか??笑
自粛要請期間は、自宅にいる時間が長くなっている方も多いと思います。であれば、逆に楽器をじっくり練習する機会とポジティブに捉え、いつもは出来ない練習方法で練習する、もしくは、新しい曲に挑戦するなどなど、音楽をより一層楽しむための活動をしていきましょ~!!皆で協力して、前向きな気持ちでこの大変な時期を乗り越えていければと思います!!それでは、本日も練習頑張ってください!!

高幡センターギター講師 ギター講師 武谷健

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