見出し画像

竹害という社会的課題④

まいど、株式会社TAKESUMIの代表取締役社長の小松です。

当社では、「竹害」から日本の里山を守るため、ソーシャルビジネスとして、日本の最高級の竹炭を用いたD2Cブランド・竹炭インテリア「TAKESUMI」を展開する竹炭インテリア事業を行っています。

昨日は、「竹害」をテーマに活躍しているNPO団体などをご紹介しましたので、本日は農林水産省の林野庁の取組みをご紹介したいと思います。

国の取組みと、明日更新しようと考えていますが、地方公共団体では、大きく「竹害」に対するアプローチが違います。

まず林野庁が、平成30年10月に発表した「竹の利活用推進に向けて」のはじめに以下に引用して紹介します。

 食卓に春の訪れを感じさせてくれるたけのこ、軽くてしなやかな竹製品など、竹は日本人にとって身近な資源である。カゴやザルなどの日用品のほか、和の文化である茶道の道具にも竹製品が利用されてきた。
 また、たけのこは古事記に記述があり、奈良時代の竹製品が正倉院に保存されていたり、当時の遺跡に排水溝に利用されたと見られる竹が発見されている。
 このように、竹は古の時代より我々の暮らしに役立てられてきた。
 しかしながら、竹製品がプラスチック製品などで代替されるとともに、竹材や竹製品、たけのこの輸入が増加し、生産者が高齢化してきたこともあり、国内における竹材、たけのこの両方の生産が衰退していった。竹稈(ちくかん)は短期間で成長するが、その後、光合成により得られた有機成分はそれぞれの稈の直径・稈高の成長に充てられるのではなく地下茎に蓄えられ、地下茎が伸びて新たなたけのこの発生から稈の成長に充てられる。このことは、個々の樹木が集合した森林とは異なる。また、竹林だけでなく、周囲の森林にも人手が入りにくくなったことから、森林に入った竹の伐採等の手入れがなされないため竹林が拡大していく。これが周辺への竹の侵入の原因であり、元の植生の衰退により森林の公益的機能の発揮に支障を生じることも懸念されている。
 こうしたことから、竹を利用することで竹林・森林整備への関心を高めることが竹問題の解決の一つの方法であり、従来とは異なる新たなアプローチで竹の利用を進める動きが見られ始めている。例えば、竹をパルプ原料にしたマテリアル利用や、バイオマス発電燃料としての利用である。こうした新たな取組を進めるためには、竹林の整備と竹の利用が総合的に可能な仕組みづくりが重要である。

当該資料はサマリー版「竹の利活用推進に向けて」(PDF)も発表されています。「竹害」に関する問題が非常に分かりやすくまとまっていますので、ご興味ある方はぜひともご一読ください!

竹林の整備

1.竹材やたけのこの生産竹林は適切に密度管理がなされているが、管理が放棄されると高密度の竹林となる。また、竹は、地下茎を周囲に伸ばして分布を広げる。

2.植生の衰退を招いているのは、元々は竹が生育していない拡大竹林と木竹混交林であり、竹林整備の優先順位が高い。

3.竹の伐採搬出コストは現状では高いため、作業方法の検討や機械開発を進め、低コスト化が必要。



<ご紹介>
ECサイト「祝い竹炭」 胡蝶蘭など祝い花のような贈答品用の竹炭インテリア
ECサイト「飾り竹炭」 ご家庭やオフィスに置くことができる竹炭インテリア

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?