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竹炭クリエーター南 眞紀インタビュー②

「竹炭クリエーター南 眞紀インタビュー①」の続きになります。

”竹炭クリエーター”として、25年近く活動する彼女にインタビューすることで、竹炭インテリア「TAKESUMI」の魅力を少しでもお伝えすることができればと考えています。

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――――― 竹炭と南さんの出会いについて、教えてもらえませんか?

炭化装置という炭を作る機械があるのですが、約23年前にその機械と出会ったことがきっかけですね。当時、成長速度が速く、産業廃棄物となっていた竹をどのように利用できるかを考えて、ゼロ・エミッション(排出)企画を進めていました。その炭化装置で竹を焼いてもらい、様々な竹炭商品を作り始めたのが、竹炭との出会いになります。

それ以来、竹炭関連で仕事を続けています。有名百貨店やイベント、各店舗などで竹炭インテリア教室を開催することもありますし、竹害と竹炭の使い方などをイベント、勉強会、それこそ発明学会などでお話しさせていただいたこともありましたね。

おかげさまで、私が、”竹炭クリエーター”として制作した竹炭インテリアは、ホテルから旅館、飲食店、ジュエリー会社の贈答品、ブライダル、イベントの装飾やギフトとして、様々なスペースや贈り物として、20年以上もご愛顧いただいてきています。

今までの竹炭インテリアの展示場所は飲食店の装飾が多いですが、渋谷のクレストンホテル様は、ホテルの全室に10年以上竹炭インテリアを飾っていただいています。また、日本各地の旅館のロビーやお部屋、カフェバー、銀座のクラブなどにもインテリアとしてご利用いただいています。

――――― 「竹害」とTAKESUMIの活動について教えてもらえませんか?

「竹害」とは生命力の強い竹が繁殖し、山を荒らすことです。竹は1日で約2,3メートル伸びるほど成長が早く、繁殖力がすごく強いため、竹の整備をしないと、浅く根を張り、地すべりを引き起こします。「竹害」は社会的な問題ですが、特に静岡県では、今年に入り約3倍竹が増えています。

株式会社TAKESUMIは、少しでも多くの竹を利用して何かできないか、「竹害」から日本の里山を守りたいという考えの元に始めた会社です。

繁殖力の強く、生態系に影響を及ぼしている竹を使用した竹炭インテリアを楽しんでいただき、より多くの方にこの商品をご利用していただくことが、竹を少しでも減らすことに繋がるため、この「竹害」という社会課題に貢献できると考えています。

「竹害」という社会課題があること自体がまだまだ知られていません。そのため、この竹炭インテリア「TAKESUMI」を通じて、「竹害」を多くの人たちに知ってもらいたいと考えています。

竹害

――――― 「TAKESUMI」の制作秘話を教えてもらえませんか?

TAKESUMIの創業当初はインテリアとして扱える、質の良い竹炭の調達に苦労しました。先ほど申し上げた通り、竹炭には様々な焼き方があります。いくつかの炭屋さんに注文をし、職人の方に焼いていただいたのですが、インテリアとして扱える竹炭が全体の1割にも満たない状況でした。

また、お客様へのお届け中に竹炭が折れてしまわないように、商品の梱包も工夫し、何度も事前に配送のテストをしたのですが、折れてしまうことが多くありました。事前の配送テストに何度も失敗し、とても苦労しましたが、工夫を繰り返すことで、何とか問題なく全国配送できるまでに安定させることができました。

竹炭が作られる過程において、職人さんが時間をかけて、竹を伐採するところから最終的に竹炭が焼きあがるまでに、丁寧に作業をしてくれています。私は、竹炭を作ってくれた職人さんの想いを無駄にすることなく、いかに皆さんに良い形でお届けしようかと考えながら、一つずつ気持ちを込めて作っています。少しでも多くの竹を使えるように、少しでも多くお客様にお届けし、喜んでいただけるように、一つずつ心を込めて、インテリアの裏側まで手をかけて作っています。

「TAKESUMI」制作のときに一番意識しているのは、バランスになります。しっかりとしたバランスで、お花が入っているかどうかを入念に確認して、お届け後に梱包を外しても、できる限りそのバランスが崩れないように調節し、丁寧に、慎重に梱包しています。また、竹炭は加工をしていないので、衝撃や温度差、振動で折れてしまうことがあります。制作中も常に折れないように気を配りながら作業をしています。

「竹炭クリエーター南 眞紀インタビュー③」へ続く



<ご紹介>
ECサイト「祝い竹炭」 胡蝶蘭など祝い花のような贈答品用の竹炭インテリア
ECサイト「飾り竹炭」 ご家庭やオフィスに置くことができる竹炭インテリア

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