アップサイクルについて今一度考えてみる②「アップサイクルはエコなのか」

前回はアップサイクルという言葉の意味についておさらいしました。

今回は、アップサイクルってエコなの?というところについて個人的な私見をお話します。

よく、リサイクルエシカルサスティナビリティ(持続可能性)ゼロ・ウェイスト循環型社会などという言葉と一緒にアップサイクルも取り上げられているところを目にします。(各用語の意味についてはリンクからご覧ください)

どの用語も共通しているところは、環境というキーワードでしょうか。

アップサイクルもそういった側面で注目されていますね。

ものを安易に処分せずに、在るものを生かしてものづくりをする。

そう聞くととてもエコな活動のように聞こえます。

もちろん、モノを大事に使うのはとても素晴らしいことです。

でも、アップサイクルは環境負荷という視点だけで見ると、

「環境に良いかもしれないが、最善ではない」と考えています。

アップサイクル=創造的再利用です。

モノを創造する際にはエネルギーを使います。

電気、水道、ガス、使いますよね。
コレ以外にも仕入れや発送の輸送にかかる排気ガスとか、いろいろと間接的に環境負荷がかかっています。

いま在るモノをエコに使い続ける最善は大事に壊れないように使うことだと思います。

しかし、モノはいつか壊れる。

壊れたら直して使う。(リペア)

住居や家庭環境の変化により、それでも使えなくなったら必要としてる人に譲る(リユース)か、今の環境で使える形にアップサイクルする。

アップサイクルの魅力は、エコという視点だけではなく、モノを長く楽しく大切に使い続ける手段だと考えています。

いくらモノは大切にしなきゃいけないと分かっていても、気に入らないモノや今の暮らしに合ってないモノを使い続けるのってしんどいですよね。

アップサイクルには、娯楽、エンタメ的要素があるから、楽しみながら我慢せず自然にモノを大切に使い続けられます。

"楽しい"ことは継続できます。

継続できたら、少しずつ社会の意識は良い方向に変わっていくかも(?)しれません。

つまり、アップサイクルを普及させることによって今起こっている環境問題の起爆剤にはならないかもしれないが、継続することで未来の環境に対する意識をじわじわと向上させていけるのではないか。

そう考えています。

そして、できればいつか棄てなければいけなくなったときのことまで考えてアップサイクルできれば(解体分別しやすくするなど)、それがエコにアップサイクルするという面では最善かもしれませんね。

以上、今回はアップサイクルとエコについてお話しました。

ご覧いただきありがとうございました。

つづく。

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