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「お猿のモンチから始まったセルフブランディング」キャリアに悩むあたなたへ。転職7社、やりたいことをやって幸せになるためにボクがしてきたこと(22)

今でこそセルフブランディングという言葉がビジネス界を賑わしていますが、ボクはウェディングプランナー時代から、身をもってセルフブランディングを楽しんでいました。

お猿のモンチのプライベート

ウェディングプランナー時代、ボクは「モンチ」というニックネームで呼ばれていました。あのお猿さんです。最初は社内で呼ばれていたのですが、呼びやすく親しみやすいこともあり、社内のスタッフからお客様に伝わり、いつしかお客様から「モンチさん」と呼ばれるようになりました。式場のホームページブログやSNSから発信されるオウンドメディア(という言葉はまだそれほど知られていなかった頃)にも「モンチ」というニックネームが載っていたので、ボクが担当をさせていただくことになり「金谷さん」ではく「モンチさん」と呼べることを、最初は恥ずかしがりながらもステイタスに感じてくださる新郎新婦のお客様もいらしたくらいでした。

これがセルフブランディングなんだ、と気付き始めたのは、お客様の声が他のスタッフづてに伝わってきたときでした。相変わらずボクの担当数や売上は会社でトップをいっていたので、どうしても新郎新婦一組一組にかけられる時間は限られたものになっていました。一方でボク自身が、一組一組にかけられる時間が少しずつ減っていってしまうことに、後ろめたさも感じていました。

そんなとき、フォローもされていないのに、ボクのFacebookを見たお客様が、「モンチさん、いつも美味しそうなものを食べているんですよね。」「モンチさん、九州が好きらしくて、私たちも今度九州に旅行するので、次の打合せでモンチさんとお話するの楽しみなんです。」そんなことをおっしゃっていることを他のスタッフから聴くようになったのです。

まるでアイドルの私生活(お猿だけど)

式場やプロデュース会社にもよるのですが、小さな会社になればなるほど、ウェディングプランナーと新郎新婦の距離は近くなり、それがウリにもなります。ボクの式場も、プランナーやスタッフのフレンドリーさもウリの一つで、ありがたいことに沢山のお客様と仲良くさせていただいていました。結婚式において、最後に頼れるのはウェディングプランナー。細かく分業されていない式場では、特にそうなります。そうなると、自分の担当プランナーは一種のアイドル化がされます。(あくまでボクがアイドルのように輝いていたとか凄かったとか、そういうことではなく。ただのお猿です。)アイドル化されると、そのアイドルの私生活を、人はのぞいてみたくなるものです。

そうやってボクのFacebookを見て喜んでもらえるのであれば、使う手はない。ただでさえ、一組一組にかけられる時間が少なくなることに申し訳なさを感じていたので、それであれば別の部分で返せるものはお返ししたい。こうしてそれまで以上に、Facebookの内容は、不特定多数の人に見られていることを意識するようになっていきます。

Facebookを始めたきっかけは大震災だった

あの震災が起こった日、ボクは前職で九州に配属され1ヶ月ほど経ったばかりでした。まだまだ仕事も始めたばかり、縁もゆかりも友人もいない九州でスタートしたばかりの矢先、その日はやってきました。テレビでは津波の映像が繰り返し流され、東京にいる親や友人とは全く連絡がつかない。どうやら津波は東京では起きていないらしいが、それでも東京では帰宅困難者がたくさんいるらしい。もちろん、九州でもそのニュースはみんで心配していました。でも、東京出身で、九州にきて1ヶ月そこらのボクとでは、やはり不安度合いは異なりました。電話はしばらく不通、ようやく東京の家族や友人からメールが返ってきたのは2,3日経ってからのことでした。

Lineもなく、Facebookも日本ではまだ始まったばかりの時期でしたが、震災や震災後をはるか離れた九州で過ごしていたことで、離れた知人らに、元気でやっている自分のことをいつでも伝えられるようにと、当時ガラケーで写真を撮るどころかメールすらしなかったボクは、少しずつ、Facebookに写真をアップするようになっていきました。

自分をオモテに出すことは財産にもなる

そういう経緯で始めたFacebookで、非公開にすることもなく、あるがままの自分を、親しい人に向けてつづっていた内容でした。だから、友人のように結婚式を担当させていただくお客様にも、無理なくお届けすることができる内容に元々なっていたのです。

仕事モードのウェディングプランナー「モンチ」を崩さない程度に、プライベートの写真も、程よく小ダシにして、ボクがお相手できない時間をそこで楽しんでもらえることを意識しました。意識はしていましたが、あくまでもメインのサービスは結婚式のプロデュース。決して、Facebookをやっていることや、見てもらいたいなんてことを自分から言うわけではなく、たまたま見つけられたら見てもらえたらイイ、そのくらいの姿勢でした。そうやっていると変に力むこともなく、イイネをいっぱい押してもらいたいがために力むこともありませんでした。

背伸びもしない、嘘もつかず、もし見つけてもらえたら、見たいと思ってもらえるようなことを、自由気ままに綴っていました。もちろん、当初の目的通り、普段は会えなくなったボクの親しい人たちに「元気にやってるよ」と伝えることが目的なので、変に飾る必要性もありません。

ボクのTwitterやこのnoteにも繋がっているセルフブランディング。(その話はまた別の機会があれば。)自分に無理も課さないし、自分の足りないもの(例えばお客様にかける時間)を補完してくれるものとして、SNSで自由に発信ができる時代、上手く使う手はないなと、学ばせてもらえたモンチブランディングだったのです。

かなやんレベル25→26
・背伸びはしない。嘘もつかない。
・人が見たいものを魅せる


ここまで読んでいただきありがとうございました!