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Infiniti Q60 日本に来なかったスカイライン・クーペ

丸目4灯が復活した!というニュースだけでトレンド入りするほど、スカイラインのブランドは強い。その時代ごとの世代CMを覚えている人がたくさんいるし、スカイラインそのものに愛着を持ってくれる芸能人も多い。

ポール・ウォーカーも絶賛したR34型もそうだし、V型エンジンに切り替わったV35はイチローが愛用した。その次のV36は渡辺謙とイチロー、そして久石譲の贅沢なCMが流れていた。日本向けのちょうどいいサイズ感もあって、今でも中古車流通台数は相当な数がある。

さて、ここで紹介するのは最新世代のV37型スカイラインクーペことQ60である。残念ながらこのモデルは日本市場へは導入されていない。海外では右ハンドルモデルもリリースされているし、生産は全て日本の栃木工場が行って世界中に輸出している。

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実際に眺めてみると、この日本車離れしたスタイリングと、日本車らしいサイズ感が絶妙な出来だ。

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フェアレディZと違うのは、その乗り味だ。Zは操作する楽しみが優先されている。前後ホイールのちょうど真ん中に座席が来ることや、低いシート高からして路面の手触りがわかるような反応のダイレクトさがある。

一方でスカイラインは助手席の人と会話を楽しみながら、静かに速く走るクルマだ。乗り込むと目線はそこまで低くないし、乗り降りも気楽。サンルーフを開けても風の撒き込みは少ない。

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この後ろ姿はなかなかグラマラス。特にトランクのスポイラーが立体的。これ実は特殊な加工方法でで造られており、実は普通のクルマだと羽だけ別部品になってしまうところを一体成型している。地味なこういうところにも、日産の技術力の高さが伺える。

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私、実はこのクルマに乗ったことがある(並行輸入車)。3Lツインターボのエンジンは滑らかで、スカイラインらしく、助手席の人と会話を楽しみながら走るテイストは健在。なによりクーペは運転席・助手席がセダンタイプより広くて快適だ。

来年には同じエンジンを積んだフェアレディZが日本でも発売される。いろんな反響を踏まえて、これからもいいクルマが出てきてくれるととっても嬉しい。


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