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(6)すぐやる

日本電産の永守社長は、ソフトバンクの孫さん、ファーストリテイリングの柳井さんと仲が良いらしく、三大ホラ吹き(できるかどうかわからないくらいの大きな目標を立てる)と言われています。

私は、この三人の経営者が好きで、彼らの本や記事を色々と読んだ時期がありましたが、その中に、永守社長の名言があります。

すぐやる、必ずやる、できるまでやる

どれも大事ですが、生産性の観点では「すぐやる」が非常に大事です。

「すぐやる」と「すぐやらない」の違い

何かの事案が発生したら、すぐに考えだす。何かの作業が発生したら、すぐに取り掛かって終わらせる。例えば、MTGで上司に宿題をもらったら、MTG直後にすぐに宿題の解き方を考えてしまう、解き方だけでなく、そのまま解き終わる、アウトプットも作成し終わる。例えば、メールを読んだら、メールを返信する。

このように、「すぐやる」習慣が大事です。逆だと大変です。

例えば、MTGで上司に宿題をもらったら、はあ、やっとMTGが終わった、とスタバに駆け込んで談笑。そうこうするうちに次のMTGに突入・・・週明けに、MTGの宿題に取り掛かろうと思うが、何を言われたかを思い出すところから始まる。思い出した内容は、大事なことの50%くらい・・・所要時間だけでなく、アウトプットの品質も低くなります。

例えば、メールを読んだら、返信をしないといけないのに、そのまま、1−2日返信しない。相手は、いつ返信が来るのか?と待ち続ける。返信があることで、次のアクションができるのだが、返信がないので、次のアクションができない。その先には、何らかの顧客がいて、財務数値にも響くのだが・・・

二つの「はやさ」

はやさ、には、「速さ」と「早さ」の二種類があると書かれていたのは、「ゼロ秒思考」という本ですが、「すぐやる」は「早さ」のことです。仕事ができる人は、すぐやる、ことで常に余裕を持っており、突然緊急で重要な案件が入ったとしても、その案件に集中する環境が整っています。

「すぐやる」ことによって、無駄な時間は減り、品質は上がり、ビジネスに加速度が加わります。個人としても組織としても生産性は高まり、成功も成長の確度も高まるのです。

すぐやらない派もいる

ここまで書きましたが、すぐやる派の一方で、すぐやらない派もいます。なんでもすぐにやらなくていい、いつでもいい。もっと重要な何かをいまやることが大事だ、みたいな論です。

その論はわからないでもないのですが、何でもすぐにやれば良いと思います。その中に、重要な何かも含みます。重要な何かをすぐにやるし、そこまで重要ではない何かもすぐにやる、という風にした方が良いと思います。

やらなくてもよいことはやらないでも良いのですが、やらないといけないことは、いつかはやらないといけないので、それならば、すぐにやった方が良いです。いつかやらないといけない、と頭の片隅に置きながら、他の何かをするのは非効率になるからです。

(おまけ)参考図書

すぐやる派の本を二冊紹介しておきますね。どちらも極端な話ですが、すぐやる習慣の背景になる思考も含めて、参考になります。

一冊目は、前述もしましたし、以前も紹介しました。すぐやる、「早い」の観点でも読む価値ありだと思います。

もう一冊は、寺田倉庫の前CEOの本。彼は、何でもかんでも捨てて、「いま」に集中しよう、という思想であり、その思想に共感しますが、「いま」考えて、「いま」実行しよう、という行動習慣にも非常に共感します。

おわりに

この「すぐやる」は、思考でも行動でも、使う局面が非常に多いです。私たちは、何かをしないといけない局面が一日に何十個もあると思いますが、それをすぐやることで、そのアウトプットの短期化や確実化だけでなく、自らの集中力をも変えます。これを身に着けるかどうかで、かなり仕事人生が変わると思います。是非ご参考下さい!

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