夜が好き。

夜の街　光る街　作り立てのビルの街
冒険野郎の隠れんぼ　誰が呼んでも応えません
ネオンサイン/The Blue Hearts

子供の頃、人よりも臆病なクセにオカルトが好きで心霊特集なんかを観ては夜中に眠れずに布団に包まって怯えていた僕ですが、中学生位からは夜更かしが大好きになりました。
深夜放送は面白かったし、睡魔と闘うあのフワフワ感もたまらなく好きでした。
夜中の散歩も好きでした。こっそり窓から抜け出し、大人の世界を覗き見る。普段見ている街とは違う景色、夜の闇に蠢く何かを感じながら何か新しいドラマが始まるような、なにか特別な事に出会えるんじゃないか、そんな期待感でワクワクしていました。

高校生になった僕はバンドにスケボー、当時のパンクブームに乗っかりピアスだらけの派手髪で昼間は世間から二度見され煙たがられる存在でしたが、夜中になると仲間達と我が物顔で街を闊歩し、公園でタムロしていた。この地球上で自分達が一番輝いているかの様な奇妙な感覚に酔いしれていた。お巡りさんとも仲良くなった。

そして現在、僕は大阪の夜の街で働いている。
あの頃感じたワクワクやドキドキは無いけれど今でも夜の街が好きだ。昼間に比べて圧倒的に魅力的だし、変なしがらみやストレスから解放され皆んな少しだけ正直に生きている
気がする。

未だ僕は夜の魅力に取り憑かれたまま、眠たい眼を擦りながら新たな刺激を求めてワクワク、ドキドキしている。

あれはネオンサイン
真夜中の道しるべ
犬も猫も人間も　寄り道するんだよ
ネオンサイン/The Blue Hearts