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幸福と愛:普遍性を追求したゲーテの世界

土曜日は、仕事のことは一切考えない日、と決めています。

今日は、家事、読書、育児(子供と宿題)をしてました。

ゲーテ、名前は聞いたことありますよね。

有名なのは、「若きウェルテル」の悩み、ですかね。

青年ウェルテルが婚約者のいる身である女性シャルロッテに恋をし、叶わぬ思いに絶望して自殺するまでを描いている。出版当時ヨーロッパ中でベストセラーとなり、主人公ウェルテルを真似て自殺する者が急増するなどの社会現象を巻き起こした。そのため「精神的インフルエンザの病原体」と刊行時に呼ばれたが[1]、現在も世界中で広く読まれている。

精神的インフルエンザ・・・凄いですね。社会現象を起こしたわけですね。日本で言えば、近松門左衛門の曽根崎心中でしょうか。

「若きウェルテルの悩み」は読んだことないのですが、近いうちに読んでみようと思います。

ゲーテの経歴ですが、信じられないぐらい多彩です。

フルネームをヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749年8月28日 - 1832年3月22日)。詩人、劇作家、小説家、自然科学者、政治家、法律家であったそうです。

もう一つ有名なのはファウストでしょうか。

ファウストは、学者として優秀で成功したファウストが、それでも自分の人生に満足せず、悪魔と盟約して自身の魂と引き換えに果てしない知識を得るお話です。いわゆる戯曲で、芝居として上映されることを前提に作られています。

ファウストの話は、物質的なこと、役に立つ事ばかり、便利さを追求しがちな、今の私たちに示唆するところの多いお話ですね・・・。

なぜ、突然、ゲーテの話か?と言いますと、今、余暇に古典、神話の本を読んでます。そうするとゲーテがよく引用されるんですよね。彼の著作であったり、書き残した話が。

彼が残した著作の多くでは古典や神話の解釈がなされています。そのため、有名な研究者もゲーテを引用しながら、古典、神話の読み解きをしています。

私たちは、いまだにゲーテを超えるものを生み出せていない、ということが分かりますね。

「太陽は沈みつつも、以前、同じ太陽のままだ」

そうつぶやいたゲーテ。

かれは当時、隆盛を極めたロマン主義、つまり変革が吹き荒れた時代に「変わらないもの」を追い求めた人でもありました。

彼が生きた時代は、フランス革命、ナポレオンの時代であり、産業革命前夜。

そうした中で、個人性と普遍性の矛盾する二つを追い求めた。

彼個人が考えているものが小説になったり、詩になったり、戯曲になったりしたわけですが、そこには私たちすべてに共通する普遍性があります。

彼個人が考えたものであるにも関わらず。

ファウストのお話は、多くの音楽家、芸術家に影響を与える作品となっているそうです。

マーラーの交響曲第8番もそうだとは知りませんでした。
日本人では、手塚治虫さんも大きな影響を受けたそうです。

彼の名言は多いです。

多くのことに悩み、そして愛を知る人でした。人一倍感受性が強く、それを伝える表現力を持っていました。いくつか、彼の名言を紹介したいと思います。

愛は支配しない、愛は育てる。

憎しみは積極的な不満で、嫉妬は消極的な不満である。したがって、嫉妬がすぐに憎しみに変わっても不思議はない。

国王であれ、農民であれ、家庭に平和を見いだせる者が、もっとも幸せである。

愛する人の欠点を愛することのできない者は、真に愛しているとは言えない。

身分の差など関係ない。幸福と愛が大事。

時代に左右されない普遍的なものを追い求めたゲーテ。

「良く変革の時代」といわれます。私たちは何か変わるのでしょうか?

私たちが愛を求めていること。文化、芸術を愛すること。

豊かに生きることは物質的なことではなく、精神的なことが大事であること。

それは何ら変わるところない。

人間の本質とは何か。

それを教えてくれたゲーテの言葉、エピソードでした。


本日の家事(ご飯)は・・・ちょっと拘って、特製ボロネーゼソース作りました。

所要時間は3時間。本当はもう1時間煮込みたかったのですが、ちょっと時短しました。野菜と肉の旨味を引き出すことができて、とても美味しかったです。

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みなさんも明日も良い一日をお過ごしください。



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