vol.5 事実と感情を分ける
こんにちは。宇宙思想家の福島です。
今回は、「事実と感情を分ける」です。
(写真は二宮海岸(著者撮影))
事実と感情を分けるとはどういうことでしょうか?
前回、例えばグループ間や勢力間(これは国家にも発展する場合がある)で対立構造などが起きている時、それを白か黒かで判断するのではなく、システムとして今何が起きているかに注目するということを提唱しました。
事実と感情が結びつき、それが新たな事実(これは実は「解釈」)として語られていくと、人は感情に支配されて白か黒かをジャッジしたくなります。事実と感情とは分けて考えることをお勧めします。その理由は以下を読んでいただけるとわかると思います。
例えば、AさんがBさんに「あなたはひどい扱いを私にした」と指摘したとします。それをCさんが聞いたときに、体験した事実としては、「AさんがBさんに『あなたはひどい扱いを私にした』と言うのを目撃したという”事実”です。それがどういうひどいことなのか、本人の勘違いなのか、確認して知っているわけではないのです。仮にCさんがAさんの方に親近感をもつ場合、Bさんは悪者になり、Bさんに親近感を持つ場合は、Aさんの言動は偽りに違いないなどと判断する可能性があるわけです。
そしてそれは伝言ゲームのように、Aさんは悪い人、Bさんは悪い人のように伝わっていったりします。
人間関係、グループ間の諸問題は、このように事実では何があったかという確認なしに、感情+事実=”新たな事実(解釈)”として伝言ゲームのように語られていってしまう性質を持つことを自覚することで、これを回避していく可能性が生まれます。
まず、誰かの主張に耳を傾けるとき、
事実としておきたことは何なのか?(セリフや行動など)
それに対して どういう感情が起きたのか?
第3者はこれを冷静に丁寧に聴いていくことで、物事が整理されていき、やっと次の段階に進むことができるはずです。これは親しい友人や家族、組織、あらゆるところで使えると思います。
何が事実としておきているのか?
そこから何を感じたのか?
できれば何を感じたのかは、自分だけでなく、相手もどんな感情が湧いたのかを想像してみたり、確認できるとお互いを尊重した関係性になっていくと思います。
よかったらこの情報を使ってみてください。
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