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写真も人生も適度な〇〇が必要!

この〇〇にはいろんな言葉が入ると思いますが、あなたなら何を連想しますか?

今回は間(空間、遊び)というテーマで描こうと思います。

日本人は生活の中の部屋や会話にもうまく間をとり入れています。
今ではあまり見なくなりましたが、昔の日本家屋には床の間や縁側といった空間があり、それをうまく活用していました。

写真だと主役が画面いっぱいに写っていて余白がない写真だと無意識のうちに窮屈に感じてしまいます。
写真を始めたばかりだと、撮りたいものを真ん中に置いてアップで写しがちです。
ポートレートなどの人物写真でも、日の丸写真や証明写真みたいに隙間なく撮られた写真は、味気なくつまらなく感じてしまいます。
適度な空間を作ることでストーリーが生まれたり、目に止まる写真になります。

昔自分でプリント作業をしていたときは、写真の周りの白い余白スペースにもこだわってプリントしていたのを思い出します。

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人生も常に走り続けると息切れします。

30代後半から40代の前半まで仕事づくめで、とにかく寝る時間をけずって毎日休みなく働いていた時期がありました。
その後には精神的にも肉体的にも限界がきて、しばらく使い物にならない場合もあります。幸い、自分の場合は大丈夫でしたが。

適度に遊びや何もしない、予定を入れない時間を作ったほうがアイデアや発想も出てくるし、精神的にも生活にも余裕が生まれてきます。


30歳前後に携わっていた「翼の王国」というANA機内誌のデザインのディレクターは、余白や間の使い方が素晴らしく、写真と日本語のタイトルや文章とのバランスが絶妙な感じだったのを今でも覚えています。

いつしか雑誌も情報誌やWebのキュレーションサイトが主流になって、ページごとに隙間なく情報が詰められているのを見ると、どこか息苦しく窮屈に感じてしまいます。

その点このnoteはパソコンで見ると、白の余白の部分が多く、余計なゴチャゴチャした広告がないうえに、字体がシンプルなので、文章や写真、イラストが気持ちよく見れて気に入ってます。

キッチリと整理整頓された写真や雑誌、Webだけでなく、広告などは自然と目に止まりやすいのかもしれません。

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少し話はずれますが、脳は隙間やスペースがあると勝手にその部分を埋めたくなる本能を持っているようで、パズルやクイズみたいなのがあると、考えるなと言われても勝手に考えたりするようです。
部屋の中に空間やスペースがあると、ついなにかを置きたくなってしまうのもその本能からくるものなのでしょう。


今年のパンデミックの自粛期間は余白時間が多すぎて、うんざりした方も多いと思いますが、頑張って走りすぎて息切れしたり疲れた時は、少し立ち止まって休憩してみましょう。

これからは人生にも写真にも間(空間、遊び)を意識してみてください。


それでは!

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