第三回ウルトラシャルソン完走記　プロローグ＆１日目

7月3日～6日にかけて、東北沿岸•震災被災地を走り、復興の現状を見て、発信するランニングイベント、第3回ウルトラシャルソンが開催され、自分も全区間走破してきました。

第1回は、釜石～大船渡～陸前高田～気仙沼
第2回は、気仙沼～南三陸～登米～石巻
そして今回は、石巻～女川～雄勝

各回、総走行距離は100キロほど。
一日あたり30～50キロくらいを走るイベントです。

【夜行バスでスタート地点へ編】

スタート前夜、19時半…
仕事を無事に終えた瞬間が、自分のウルトラシャルソンスタート！
大急ぎで名古屋へ向かい、乗り込んだのは仙台行き夜行バス。

仕事の疲れもあるので速攻寝れるだろ～
と思ってたものの、翌日への期待感からか興奮が収まらず、中々寝付けない（泣）

何度か目覚めつつ明らかに寝不足のまま、杜の都•仙台に到着！

さてさて、朝メシを求めてフラフラと仙台駅へ…

ジャーン！
朝っぱらから牛タン定食だぜぇ～
ワイルドだろぉ～（笑）
（そんなんやから太るんや…）

ゴハンおかわりして満腹満足！
朝っぱらから牛タンが食べられるなんて、いくら本場だと言え凄いなと思う。

ここからはつい先日開通したばかりの、仙石東北ラインで、スタート地点•石巻へと向かいます。
平日の中途半端な時間なのに、結構な混雑でした💦

途中、海岸線沿いでは津波で流されたと思われる空地が残る。
そして新路線に切り替えた部分では、新しく山を切り拓き、街の土台を創り上げる真っ最中の工事現場。

約半年前にも車で通過した地域ですが、少しづつ前に進む姿を眼に留めながら、石巻に到着。

さぁ、いよいよスタートです！

【石巻～はまぐり堂～女川編】

石巻駅でみんなと合流。
ほど近い石ノ森萬画館まで軽くウォームアップして、ここからスタート！

ここから暫くは前回、ゴール前に通った同じ道を走ります。
ということは…
前回も立ち寄った…
エクレールでスイーツTime！(OvO)

宇宙一ウマイ（？）とウルトラランナーに噂されるこの洋菓子店、地元でも当然の如く有名店だそうです！

なんと！牡鹿半島に渡った辺りで、前回お世話になった目黒さんに偶然の再会！
心強いエールを頂きました^o^

トンネルを抜けて、はまぐり堂に到着。
冒険心をくすぐられるツリーハウスがお出迎え！

全員が頼んだ鹿カレー、クセがあるという鹿肉も丁寧に煮込まれており、また本格的なスパイスを使ったルーが最高！

ここでは震災からはまぐり堂が出来るまでのお話を聞きました。

はまぐり浜を中心に、漁業で成り立っていた集落、津波の被害から集落としての維持が困難な状況に。
オーナーは津波で流されてしまった大切な奥様との「夢」を思い出し、高台にあったため、津波の被害を免れた実家を改装し、ボランティアの協力を得つつ、地域に根差したカフェへと育てました。

全てが【無】になりかけた土地でも、ヒトの意志により新たな役割を与えられる姿を見た一幕です。

ここからは万石浦という、本州と牡鹿半島に囲われた内海に沿ってラン。

この辺り野生の鹿が多いとのことで、走ってる途中も何度か目撃！
こりゃ、夜になったら物凄いことになるんやろなと…

国道に入り、工事が目立つようになるとそこは女川。

行き交うダンプ、そして新しい街の土台。
刻々と姿を変える中の一幕を垣間見ることが出来るのも、今の時期ならではです。

新しく建てられた女川駅。
中には物産店、温泉もあり、地域観光の拠点となる事が期待されます。

トレーラーハウスを集めて宿泊施設としたエルファロ。
今夜はここでビアガーデンです！

ここでは色々と資料を見せて頂きつつ、女川のこれからの街づくりのお話を聞きました。
産業の構造として、町の収入の殆どを原発、そして水産加工業に頼る現状。

震災で原発の危険性が露わになった状況で、今後どのような新しい街の開発を行っていくのか？

人を呼び込む、観光で来ることは勿論、移住したい街…他の街にはマネ出来ないような街づくりを目指す！という熱い思いを聴き、数年後、女川の街の姿がどのようになっているのか？とても気になるところです。

ここで頂いた焼きホタテ、肉厚でとても美味！
東北の夜はかなり冷え込んで、ビアガーデンも気持ち良いものでした。

この日の走行距離は約23キロ、翌日に続きます