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AR/VR業界レポートまとめ


上記の資料のまとめ

1.AR、VRとは(それらひっくるめてXR)

「VR(仮想現実)は、コンピューター上に人工的な環境を作り出し、あたかもそこにいるかのような感覚を体験できる技術である。AR(拡張現実)は、現実の風景にコンピューターで生成したバーチャルな情報を重ね合わせることで、現実世界を拡張しようとする技術である。そして、VR と AR を融合した技術が MR(複合現実)である。
VR、AR、MR は、現実世界と仮想世界をどの程度混ぜるかという表現の仕方が違うだけで、本質的には同じ画像処理技術である。今後、技術が十分に進歩すれば、これらの区別(言葉の違い)はほとんど意味を持たなくなるとみられている。」

2.コロナ禍で関心が高まる

・個人の利用はまだ。コロナ下で出荷台数が顕著に伸びているのは、事業者向け。日本でも 2018 年ころから、産業用途の XR 活用事例が徐々に増え始めてはいた。それがコロナショックで物理的や移動や活動が制限されたことを受けて、幅広い産業分野で XR 活用を検討する動きあり。

1業種別活用度合い

3.XRがもたらすビジネス価値

2ビジネス価値

・スタートアップ企業のパーフェクトは、AR を使った遠隔接客システムの提供を始めており、化粧品業界で美容部員による遠隔接客に利用

・ファミリーマートは、商品の陳列やレジでの接客などを VR プログラムで学ぶ新入社員向け研修の導入に向けた実験を行った。通常の研修に比べて必要な日数を半減できたほか、学習効率の向上、研修コストの削減、教え方のばらつきをなくせるといったメリットが確認

・XR のコンテンツを手がけるジョリーグッドは、医療研修向けの「オペクラウド VR」を開発した。手術室に行ったかのような臨場感で執刀医の技をみられるほか、手術に関する名医の解説や医療機器の情報も VR で表示できる。実際の手術室だと立ち入れる人数に制限があるが、VR なら何人でも研修を受けられるというメリットがある。同社は、重症の新型コロナウイルス感染症患者が必要となる体外式膜型人工肺(エクモ)を使った処置を学習する VR コンテンツも開発

・コロナ下でリアルの展示会が休止に追い込まれる中、XR を使ったバーチャル展示会をオンラインで開催するケースが相次いでいる。これは図表11の①、③、⑥の価値に注目した動きである。説明員の出張費や宿泊費などを含め、リアルの展示会より安価に開催できるというメリットもある。

4.コロナ収束後もXRは使われ続ける

3コロナ後も使われる

5.リモートワークの問題点を解消できるXR

・XR を使ったバーチャルオフィスでは、リアルな従業員と遠隔からホログラムで参加する従業員が 3D 空間を共有し、人と人の距離を感じながら会話をしたり、ホログラム化された資料や製品を共有したりすることも可能になる。
・XR を使えば、自然で直感的な意思疎通や、臨場感のある「場の共有」、「以心伝心」を実現できる可能性がある。リモートワークが普及すればするほど、顧客や従業員の感情のつながりや共感を深めるための XR 活用に対するニーズが増大

6.GAFAがXR開発に動き出した

・2020 年 6 月、グーグルは、スマートグラスを手がけるカナダのスタートアップ企業、ノースを買収。同月、アップルは同社開催のイベントで、AR に欠かせない立体音響技術を発表し、開発中とうわさされている AR グラス「Apple Glass」の準備を進めている様子をうかがわせた。アップルは、別途 VR 用 HMD も開発中で、早ければ 2022 年に発売する計画と報じられている。
・フェイスブックは、前述したゴーグル型 VR 端末「オキュラス・クエスト 2」を日本でも家電量販店などを通じて販売しているほか、在宅勤務中に VR 画面で作業できる仮想オフィスの開発に取り組んでいる。2020 年 9 月には、イタリアの大手眼鏡メーカー、ルックスオティカとの提携を発表し、著名ブランド「レイバン」の製品として VR グラスを 2021 年に発売する
と表明。

7.普及に向けた課題

・本格的に普及するためには、①常時身にまとえるほど装着しやすく、電力消費が小さい端末の開発、②VR 酔いを低減する技術の進化、③マウスとグラフィック・ユーザー・インターフェースに匹敵するような、HMD 向けの革新的な入力方法の開発が必要

・パナソニックは、2021 年1 月に米ラスベガスでオンライン開催された IT 見本市「CES 2021」に眼鏡のように手軽に装着できて、長時間着用可能な VR グラスを出展した。キヤノンは、重さを従来機種の約半分(338 グラム)に抑えた小型 MR 用ゴーグルを 2021 年 2 月に発売して、幅広い産業現場への導入を狙っている。


・電子部品大手の TDK は、NTT などとの共同開発で、AR グラスに映像を映し出すためのレーザーモジュールを競合製品の 10 分の 1 以下に小型化する取り組みをしている(2022 年 3 月までの実用化を目指す)。

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より日本のVR専用機器の市場規模予測

4日本のVR市場規模

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VRの活用事例

上記のHPで

・バーチャル展示会
・リモートワーク
・教育
・製造業
・不動産
・研修
・医療

などの具体的事例が挙げられてます。今後どんなビジネスが展開されるかをチェックされてはいかがですか?

「製造業×VRの活用事例」では以下のように紹介されてます。

活用例4: 工場の遠隔作業支援(ネスレ)

5活用事例

「ネスレは全世界に拠点を持ち、各工場と専門人材を、リモートアシスタントのツールでつないでいます。これにより、現地に行かず工場のサポートが可能。作業の同時並行で、効率を上げています。

用いるツールは、リモートデスクトップ・スマートグラス・360度カメラや3Dソフトウェアといったものです。遠隔地の専門家がARマーカーや映像を用いて現場にアドバイスを行い、製造ラインのセットアップや再設計、メンテナンスや装置メーカーとの機器点検等に活用しています。

遠隔地の人と現場の人がやりとりをする場合、今までだとビデオ通話などを利用していましたが、ARやMRを活用することでより直感的な指示ができます。理解速度が向上し無駄な時間を減らせるためコスト削減につながります。」


上記のHPで会社名などを記入してダウンロードできる資料もあります。「コロナによる社会的変化と課題とVR」

6テレワークの課題

7営業施策

8こにゅにけー所

画像9

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ARVRの開発サイドの視点です。プロの雰囲気を感じることができます。イマイチまとめることができなかったのでリンクだけ置いておきます。

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海外の市場調査についてはトウシドリさんが調査済みでしたのでここに挙げておきます。

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富士キメラ総研は2020年8月21日、「AR/VR関連市場の将来展望 2020」を発表した。2030年のAR(拡張現実)、VR(仮想現実)表示機器の世界市場は、2019年の44.8倍に拡大すると予測。労働力不足に対応するための作業効率化を目的とし、AR、VRなどによる研修やトレーニングが一般的になるとみている。

画像10

MRスマートグラスの方が10倍ほど規模が大きいんですね。

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1つ前の記事を見てて「モノ感すげー」が気になったので見たら3Dで見えるモニター(ソニー製)の記事でした。動画を見た方が早いと思います。

「ソニーは2020年10月16日、高精細の3D CG映像を裸眼で見ることができる空間再現(SR:Spatial Reality)ディスプレイ「ELF-SR1」を開発し、同年10月31日に発売すると発表した。特別なメガネやヘッドセットなどを使わず、その場に実物があるかのような立体的な空間映像を再現して裸眼で見られることが最大の特徴。ディスプレイを見る角度にかかわらず、視点の変化に合わせて映像を確認することができ、被写体が動いていても、立体的に見える映像に遅延やズレがないという。プロダクトデザインの共有や、ショールームなどにおける製品の色や形のバリエーションの確認、遠隔地を結んでの設計コラボレーションなどに最適で、ゲームやCGクリエイターの他、建築家や自動車のデザイナーなどあらゆる制作者のコンテンツ表現の幅を広げる可能性がある。市場想定価格(税別)は50万円前後。保証期間やサービスを充実させた法人向けモデル「ELF-SR1/BZ」も発売する予定だ。」

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