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PR戦略の本当の意味

中小企業の責任者からPRの依頼をいただいた場合のほとんどが、「広報部門に”戦略”が無いので戦略的なPRを支援して欲しい」というケースがほとんどです。

国内企業の約8割が、『戦略が無いこと』と『再現性の低さ』を課題視しているのではないでしょうか?

そもそも戦略ってどういう意味?

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「戦略」という言葉は、いかにも高度な技術や概念と思われがちですが、一言で表現すると「目的を達成する為の”準備”と”計画”」です。
実は、中学生でも分かる簡単な意味なんです。
しかし、いざビジネスになると優秀なビジネスパーソンでも、「市場セグメント」「ターゲティング」「ポジショニング」など、、、さもそれっぽい言葉に捉われて、自らの首を絞めてしまっています。

戦略的PR・無戦略のPR

PR戦略の意味を踏まえて、簡単に”戦略的PR”と”無戦略のPR”の違い一言で表現すると

●戦略的PR=目的達成の為に計画性を持って行うPR活動
●無戦略のPR=目的を持たずにメディア露出を獲得する広報活動

とも言えますね。

つまり
●商品の売り上げをどれくらい上げたいのか?
●ターゲットにどのような行動をとって欲しいのか?
●企業のイメージをどの様に変えたいのか?
を細かく定義し、目指す理想像を決めることで、初めて戦略PRを行う土台が作れます。

しかし、この「目的・理想像」があやふやな状態で広報・PRを進めている、マーケティング・広報担当の方が8割を占めている印象を受けます。
では、戦略PRの実践にあたって、どの様なポイントを意識すれば良いのでしょうか?

戦略PRを行う上で大切な2つのポイント(基本編)

戦略PRを実践する為に大切なポイントは2つです。
①目的・目標を担当者全員が同じ言葉にできること
何のために広報活動を行うのかという「目的」と、その為にどれくらいの売り上げ・認知度を獲得するかという「目標」を、いつでもサラッと言葉にできるくらい、頭に叩き込むことが大切です。

②大切な人に理想的な行動を取って貰うイメージで長期的に説得すること

これもビジネスの現場では、「市場をセグメントして、適切なターゲット  、、、」と、さも難しく語られます。広報PRの役割は、大切な人に理想的な行動を取って貰う為の会話(コミュニケーション)です。


例えば、目が悪くなったおじいちゃんに老眼鏡を進める場合であれば、、、

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おじいちゃん!こんな老眼鏡があるんだよ=商品発表
眼鏡を掛けないと転んじゃう!心配だよ=リスク喚起
一回眼鏡屋さんに行ってかけてみよう=体験イベント・割引キャンペーン

上記の様なコミュニケーションを①②③と順番に、半年~1年のスパンで取っていきます。ターゲットに対して各施策で語り掛けるイメージです。

セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング等、難しい言葉で理解しようとするから混乱してしまいますが、戦略PRのコミュニケーション設計は、本当はとても簡単なんです。

PR戦略の本当の意味

”戦略的なPR”とは企業のなりたい理想像・商品の売り上げを達成する為に、「誰に」「どのメディアで」「どんなメッセージを」「いつ伝えるか」を計画し実践するPR活動です。

世の中のビジネス書には、難しい言葉で説明されていますが、極論を言えば、単純なことを難しく表現しているだけ!本質はとてもシンプルです。

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