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とある、大病院を、DX視点で見た

7日
予約で紹介状を携え、大病院へ行きました。

むかーし、30年くらい前、医療関係のシステムを関与していたのもありますが、DX視点だと、どういう理解になるか、書いていきます

もともとは、
患者さん情報は、カルテ(紙)に書いてあり、メッセンジャーのような人が、診療科や検査室、医事課をぐるぐる駆け回っていました。

患者さんが、診察A、Bへ行って、検査Cを受け、また診察Aへ戻り、
会計へ、そして投薬課でお薬処方されて、帰る。紙ベースですので、
書類の移動のバッチタイムが30分おきですと、そのたびに、時間まちが発生します。 そうすると、すべてのリソースが、過剰に必要になります。

例えば、駐車場の台数、受付の待合場所、各診察の待合場所、会計、投薬の待ち。 医師や看護師、薬剤師も同様、紙ベースの資料が届かないと、始まらない。 結果として、相当な時間・場所が余分に必要です。

それを、解決するに、ドキュメントシューターや、資料搬送機というもの天井や壁に張り巡らされていました。これで、資料メッセンジャーが必要ない。 としても、やはり物理的に移動時間は、かかります。

患者本人が、カルテと検査結果を持って移動すれば、全て解決ですが、
紛失や、医療機密情報を患者自身が見てしまう等、課題があり、本人に渡せないという背景が合ったように記憶します。
その結果として、メッセンジャー(人件費)や資料搬送機(設備コスト)などが、必要でした。

それでは、今は・・・
ITの進化で、どう改善されているのだろう、すごく興味ありました。
①カルテや、検査結果(レントゲン画像や、検査結果)は、
 サーバへ一括保存・各部署で共有。オーダリングシステム?
 うろ覚えですが。
ここまでは、ここ20年弱位(windows95以降)で、導入は、大病院だけではなく、町の個人病院にも導入されているようです。
それでも、患者さんをうまくさばけていたかというと、そうでもない気がします。

②IT端末を、各患者へ渡す。
 これが、興味ありです。病院の関係者ではないので、全てを把握しているわけではなりませんが、「○○さーーん 診察室Aへお入りください。」
「しーーーーん」 どこ行った? こういうのが、重なります。
個人名の重複問題もあり、個人名を大声で受付で呼ぶのも、今となれば個人情報。 このあたりを、全て解決している、この端末。

さて、この端末の機能は?
仕様書を見たわけではありませんが、ざっと見ると、
MADE IN JAPAN 
… 精度とコストを考える海外品ですが、安全安心な国産で高コストを吸収できる分野に利用。

WIFI 通信
… 院内WIFI、おそらく、簡易なGPS的な位置測定もやっているのか。
バックライトのない表示部(AmazonKindleのような低電力消費の電子ペーパーのようです) 逐一、指示が入ります。 
「診察室A中待合にお入りください」
「本診察室4版にお入りください」
「○階会計をお願いします」
「投薬待合へ行ってください」など。

とすると、導入の効果は、
①患者は待ち時間が減る
②その結果、それぞれの部署での患者の滞留が起きづらい。
③無駄な人件費、地代(駐車場も含む)、その他諸々の管理代等々、
 複数のメリットが発生する。
いまでこそ、DX改革推進の時代と言っていますが、病院では、当時より
課題解決のため、30年弱をかけて、色々対応してきている結果です。

まとめ
IT化の部分にて効率化をすすめると、事業自体のあり方が、改善されDX改革的な改善もされたケースだと、私は思います。 その恩恵を受けたのは、事業者も患者も両方です。

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