カープが大型連敗した本当の理由。

 カープの”異変”について、いろいろ言われてますが…いち野球ファンとして見てる限り、原因がない訳じゃないなと思っています。

 まず、私が感じた今季のカープの問題点は

1:投手の出来が悪く、重要なところが固定できてない。

2:打撃陣が丸が抜けたことを過剰に意識しすぎている。

3:その結果、打線としての機能に狂いが生じている。

が主な点じゃないかな?と感じてます。

 特に2が問題だと思う。丸が居なくなったことで代わりを…という感じになってるんじゃないかな?と。丸がいない

新しいカープの攻撃パターン

がチームにまだ浸透してないんじゃない?という事を感じてます。

 試行錯誤しているうちに、レギュラークラスがおかしくなって成績が上がらなくなった。田中広輔選手など、期待値が高い選手が二割を切ってるとなれば、そりゃレギュラーとれないレベルの選手はマークがきつくなる。結果も出しにくくなり、悪循環に陥ります。

 この辺は推測になりますが、打撃陣については

丸がいなくても・・・

という考えにとらわれ過ぎたんじゃ?という気がしてならない。ちゃんとやれてるよ!ってトコを見せようと考えたのでは?と。そうなると、成績が上がれば問題ないですが、下がれば当然

ヤバい、こんなことじゃ言われちゃう

と益々意識する。するなと言われてもドンドン悪い方へと流れてしまうんじゃないかな。

 そして、もともとカープは投手陣が盤石といえるほど強い訳ではなく、

チームとしての勝ち方を知ってる

から勝ちを拾ってきたのが強みじゃない?と思う。だから今、その歯車がかみ合ってないため勝てる試合すら落としてしまっている。緒方監督の起用法以前に、バランスがとれてないのでチグハグしているのは間違いないでしょう。

 ただし、緒方監督に全く責任がない訳ではなく、チームマネジメントという観点からすれば丸がいない、という前提でのチームの率い方には問題があったと思う。結果が出なかったからではなく、本人の考えたであろうチーム作りが結果に結びつかず、選手が困難に陥った。この点は指揮官の責任になりますからね。

 カープが連敗しなかったのは、勝ち方を知っているから勝負所で踏みとどまれた。そういう勝負の機微を心得ているチームだったから、という無形の部分もあると思う。だが今は踏みとどまれないから、ああやってズルズルと連敗が重なった。

本来の自分(たち)じゃない

という思いがかなり蔓延してるんじゃないかな。

 経験豊富な指揮官であれば、こういう袋小路に陥ってるチームを立て直すコツを知っているんでしょうけど、コーチ陣も比較的緒方監督に近い世代が多いから、そういうフィードバックができる人がいないんじゃないかな。(実際、コーチ陣の年齢見ると60歳以上が一人もいなかった。)

 こうしたことからも、カープ低迷の理由は

チームバランスの悪化

が主因であると結論付けてます。個々の選手の成績不良はあくまで二次的な話。カープが後半戦以降立ち直るためには、

チームにバランスをもたらしてきた人物

の復活がカギ。やはり、そうなると今年以前に貢献してきた選手たちの巻き返しがまず必須になります。ベタですが。

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