見出し画像

素晴らしきゲーム音楽の世界[13]ペルソナ4

今回はプレイステーション2(以下PS2)などで発売された『ペルソナ4』のゲーム音楽についてお話します。

2008年に発売された本作は『ペルソナ3』から2年後が舞台。主人公は田舎町に住むことになった男子高校生です。学校で噂される都市伝説「マヨナカテレビ」を通じて異世界に足を踏み入れるところから物語は始まります。

物語の主軸は、現実世界で起こる連続殺人事件の謎。ミステリー要素の強いストーリーが展開されます。一方で青春に満ちた学園生活も描かれ、内容としてはシリアス以上にポップ。明るいゲームです。

画像2

前作のBGMは「オシャレカッコいい」印象でしたが、本作はそこに青春感が加わった「青春爆発オシャレカッコいい」音楽に進化しています。

何を言っているか不明かもしれませんが、自分としては的確な表現で。

公式YouTubeチャンネルの動画を貼っておきます。ここで流れている音楽が通常戦闘のBGMなんですが……こういうバトル曲って他にないんじゃないかなあ。

YouTube-『ペルソナ4』ラッシュムービー より

お気に入りの曲は通常戦闘で流れる『Reach Out To The Truth』とオープニングテーマの『Pursuing My True Self』どちらか一つには絞れません。

ペルソナシリーズの歌詞は基本的に英語なのですが、自分にはさっぱり分かりません。でも素敵な曲だということだけは感じ取れます。「英語の歌詞=かっこいい」の潜在的公式も成り立っているからでしょう。

言葉の意味が分からないからメロディとして捉えるぶん、ゲーム自体の集中力が分散しない狙いがあるのかもしれません(勝手な持論ですが)

作り手としてはプレイの感想が「音楽『が』良かったRPG」ではなく「音楽『も』良かったRPG」と総合的にゲームを捉えて、楽しんでもらえることを目指しているんじゃないかな……なんて素人なりに思うわけです。

もちろんペルソナ4は全部が100点満点のはなまる作品でしたけどね。

画像1

ペルソナ4は多くの派生作品とサントラが発売されています。

まずは作中曲のアレンジバージョンを収録した『ネバー・モア -「ペルソナ4」輪廻転生』(画像上のCD)ボス戦BGMのオーケストラアレンジが非常によいのです。バイオリンとピアノがここまで豊かに膨らませるとは……。

2012年に新要素を追加してPS Vitaで発売された『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』のサントラ(画像下のCD)オープニングテーマが変わり、戦闘曲もさらに明るく青春マシマシでノリノリのBGMになりました。

画像3

驚いたのは対戦型格闘ゲーム『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』として発売されたこと。まさか格ゲーになるとは思ってもいませんでした(サントラは画像上のCD)

さらにダンスアクションゲーム『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』の発売。音楽に焦点を当てた派生作品の登場に、当時は歓喜しました。サントラは限定盤に付属されていたものです(画像下のCD)

各サントラで別々に記事を書こうかとも考えたのですが、ペルソナ4のくくりでまとめることにしました。ひとつの作品から生まれた音楽ですからね。

ほかにもアニメ化されたり、ライブ開催のきっかけになったりと、多方面への進出を果たした作品でもあります。人気がある=支持するファンが多いからこそ現実化したのでしょう。


普通はゲームをプレイして「いい曲だからサントラ買おう」と考えますが、ペルソナ4だけは発売前のテレビCMを観た時点で「絶対にサントラ買う!」と決めました(この15秒CMで流れたのがオープニングテーマのサビ)

ゲームを買う前にサントラ購入を決めたのは、後にも先にもこの作品だけ。それくらい音楽が印象的だったんです。

頂戴したサポートは今後の創作活動の資金として使用させていただきます。 より楽しんでいただける文章や作品作りを目指しますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します。