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形を失っても残るもの

先日プレイステーションで発売された『女神異聞録~ペルソナ~(以下ペルソナ)』のゲーム音楽について書きました。

実は自分がプレイステーション(以下PS)本体を購入するきっかけとなった作品でもあるんですよ。

昔を懐かしみつつ、ゆるゆると話したいなと思います。


自分はペルソナシリーズの源流となった『女神転生』という作品が大好き。こちらも今だに新作が発売され続け、メガテンの愛称で親しまれています。

はじめてメガテンシリーズをプレイしたのは『女神転生2』ファミコンで発売された作品で、そのころ自分は小学生でした。

戦争で崩壊した東京に、悪魔を仲間にしながら魔王を討伐する物語です。リアリティのある世界観にショッキングなストーリー展開が多く、とても小学生が遊ぶ内容ではありません。でもめっちゃ面白かった。

物語やシステムのすべてを理解して遊んでいたわけではありません。まず日本といえば地元の北海道しか知らないので、東京という場所がファンタジーと同等の世界に思っていたんです。だから怖くなかった。

その後はスーパーファミコンで『真・女神転生』『真・女神転生2』『真・女神転生if…』『旧約・女神転生』と新作が発売され、全作品遊びました。

個々の思い出については、別の機会にお話しさせていただきます。


1994年末にPSが発売され、ゲーム業界は革新的な進化を遂げました。さらに面白いゲームも続々と発売されます。

そんな折、雑誌でメガテンシリーズから派生した新作、ペルソナの発売を知る自分。「絶対やりたい! 買う!」と目を輝かせながら特報記事を読んでいました(回想には特殊効果がかかっています)

しかし肝心のゲーム機本体を持っていない……。

ゲームソフトはおこづかいを貯めればなんとか買えるかもしれない。でもゲーム機はさすがに無理。学生特有の「勉強頑張るから買って」という親との交渉も、学力不足のため成立しない。

やりたいなあ……せめてソフトだけでも欲しいなあ……説明書だけでも読みたいなあ……でもゲーム機がないと遊べない……。

少々ねじれた渇望を抱きはじめた自分。週刊少年サンデーの応募者プレゼントページに掲載されていたペルソナを見て、さらに欲求は募る。

応募しました。

当選しました。一枚しか送っていないのに。

うぉぉぉぉぉ! 気持ちが天に届いたぁぁぁぁぁ! 自分もってるぅ!

頭にネクタイを巻いて酔っ払いおじさんのように喜んだものです。母には「あんたって喜ぶとそんな行動するのね」と言われました。

その行動に感化されたのか、数週間後にPSを買ってもらう運びになりました。うひょーい!

時を超えて親に感謝です。あらためて、その節はありがとうございました。


ペルソナはPSで初めてプレイした作品であり、ゲーム機本体を手に入れるきっかけにもなったソフト……懐かしい。

残念ながらPSは故障してしまって、もう手元には残っていません。でも思い出はしっかり残っています。

いつまでも忘れないでしょう。親への感謝と共に。


頂戴したサポートは今後の創作活動の資金として使用させていただきます。 より楽しんでいただける文章や作品作りを目指しますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します。