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突然レジで告げられた挑戦と希望

小説投稿サイト「カクヨム」にて一か月ほど、バランスをテーマにした日記を書いていました。『ビターに溶ける322文字のうわごと』というタイトルです。よろしければご覧ください。一話322文字なのですぐに読めます。

そこでこんなお話を書きました。

内容を一言でいうと「コンビニに感じの良い店員さんがいて会話するようになった」。特別というほどでもない話です。


その日もコンビニに立ち寄って買い物しました。レジは件の店員さん。買い物かごを渡すと、こんなことを言われました。

「自分、お役御免なんです」

今の仕事を辞めるようだ。

そうなんですか、寂しくなりますね。

思ったままに感じたことを口に出すと、次にこう言われました。

「これからユーチューバーになろうと思うんです」

…………!?

えっ、えっ? ……えっ??

「これから人の役に立つ情報を発信していきたいんです」

冗談……には感じない。現代社会においてYouTubeを配信する人=ユーチューバーは職業ランキングでも上位にあるし、認知されているのも分かる。

ででで、でも今の仕事を辞めてまで打ち込むってこと? 

自分もゲーム実況や動画ラジオあげるためのチャンネルを持ってますけど、YouTubeで収入を得るのってかなり大変ですよ。広告収入を得るには最低でもチャンネル登録者数1000人以上、月の動画最低回数4000時間以上が条件。

収入源は確保しておいて始めるのが無難じゃないかな……とか心の中で余計なお世話を焼きつつ、話をうかがう。今後の予定や動画のテーマもしっかり持っていたので本気だと判断。

ぜひ再生数で応援したいと思ったのですが、まだ解説していないようだったのでチャンネル名は聞けずじまい。支払いが終了してお別れの時。

今までありがとうございました。楽しく買い物することができました。

頭を下げて店を出る。これから寂しくなるなあ……。


その後コンビニに立ち寄ると新しい店員さんが働いていた。

日常的にYouTubeを見る生活ではないので、画面の向こうにいる彼に出会えるかどうかは分からない。それでも応援したい。

願わくば彼のチャンネルが広告収入を得られますように。

頂戴したサポートは今後の創作活動の資金として使用させていただきます。 より楽しんでいただける文章や作品作りを目指しますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します。