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今年もやってきた! 恐怖の〇〇〇〇

この話は毎年どこかでしているんです。去年もしました、おととしもしました。きっと来年もします。しつこいと指摘されても言いたいのです。

自分は健康診断が大嫌いだと。


健康診断の何が嫌かって採血です。おそらく苦手な方は多いのではないでしょうか。

先に言っておくと注射自体は苦手じゃありません。針の痛みは我慢できるから。自分が嫌なのは血を抜かれた後のことです。


5~6年前のこと。病院で採血を終え廊下に出て――気絶した。

覚えているのは突然視界が真っ暗になったこと。一瞬のブラックアウトから回復すると、自分は3人に抱えられながら「大丈夫ですか!?」と呼びかけられていたこと。

その後ベッドに連れて行ってもらい、しばらく横になりました。

お医者様は空腹が原因とかなんとか言っていた気がします。でも検査前日の夜9時以降は何も食べちゃいけないので、対策のしようがない。

だから日頃の不摂生につながる。普段はドラッグストアの従業員として健康に留意してと呼びかけているのに、立つ瀬がありません。

そんなことがあってから「血を抜かれた後は気絶するかもしれない」というトラウマが植えつけられてしまった。他人のせいではないのだけれど。

翌年からは気絶していません。二度も迷惑はかけられないため、ベッドに横になりながらの採血を申し出ています。手間をかけることに変わりはないけれど、看護師さんには先に言ってもらった方が助かると言われたから。


気絶なんてしたくない。でも我慢の仕方が分からないのです。

映画や漫画の登場人物が「いま気絶したらおしまいだ!」なんて自信を鼓舞するシーンを見たことありますが、ハートが強すぎて全員尊敬。

むしろ採血中に緊張を高めれば、血管性迷走神経反射を引き起こす確率がアップ。リラックスして平静を保つことが大事です。

※血管性迷走神経反射=極度のストレスや痛み、恐怖心などが原因で神経が刺激される症状。血圧が低下したり脳に十分な血液が送れなくなり、冷や汗や嘔吐感などを前兆として失神につながる場合がある。


これは会社に所属する限り定期的にめぐってくる「義務」であり「試練」。

毎年採血する度に思う。なんでこんなリスクを背負ってまで血を捧げているのだろう。自分でお願いしているわけじゃない。言ってみれば強制だ。

もちろん採血の重要性は理解している。血液検査は身体の異常を早期発見できるから、健康維持にはかかせない。血に含まれるステータス情報は多岐にわたる。

これまで大きな病気もせずに過ごせているのは健康診断のおかげでしょう。それに代金は会社が負担している。健康維持はプライスレス、不満を口に出すのもはばかられる。

それでも嫌なものは嫌なのです。


――そんな気持ちの吐きどころとしてTwitterでつぶやいたり、ラジオで話題にしていました。今年はnoteを選んだというわけです。

いよいよ今週は試練の健康診断。今年も無事に帰宅できますように。


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