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2021/8/1 リスクオフ相場の準備をゆっくりと!

Ken:月末株安アノマリー、緊急事態宣言の延長と対象地域の拡大を嫌気した日本株売りに、ドル円・クロス円は軟調にスタート。ドル円は一時109.37lvlの安値をヒット後、東京仲値に向けて実需のドル買いが散見され109.60lvlまで上昇。注目の上海・ハンセン指数は売り先行、リスクオフムードがドル買いを優勢にさせる一方月末に絡んだドル売りも散見され109円半ばで膠着。欧州時間、4-6月期ユーロ圏GDP速報値、7月ユーロ圏HICP速報値は予想を上回る結果にユーロ買いが先行し一時1.1908lvlまで上昇。ただ欧州株がマイナス圏で推移したことで、その後は売りに押され上値を切り下げる展開。ポンドは終始売りが優勢、月末フローに絡んだロンドンフィックスでのポンド売りが大きかったこともあり1.3900割れに。NY時間、米経済指標はまちまち(PCEデフレーターは弱くシカゴ購買部指数・ミシガン消費者態度指数は強い)で反応薄の中、Amazon決算を受けて同社株の売りが優勢になり、リスク回避の動きを拡大させ3指数ともマイナス圏で推移、対豪ドル中心にドル買いが優勢になり一時0.7330lvlまで下落、ドル円は連れて一時109.83lvlまで上昇したものの、クロス円の売りが上値を抑える。また米10年金利が緩やかに低下したことも、ドル円にはネガティブ要因。
ポジションは、豪NZドルショートキープ、株価の下落でユーロロングはキープできず1.1890lvlで利確、一方ドル円は109.70-80で売り指値がヒット。

BOSS:月末株安アノマリー健在!!
7月を振り返れば、米国三指数はプラスで終了。一方、アジア圏は上海、日経含めマイナス圏で終了。
気になるのは、米株三指数は下げてるのに、日経先物は1%近く上昇!! このところの日経&日経先物の値動きには違和感を覚える事が多い気がします。金曜夜の様に流れに反して先物が買われたり、逆にその他市場比過剰に売られたり…納得出来る要因はまだ見付けられてませんが、引き続き動向には注目。
ポジションはドル円売り指値が109.60/70/80でヒット。
歴史は繰り返すシリーズのGbpショートはEurGbpと形を変え、金曜日の上昇@0.8525で一旦SQとしました。

Ken:さて今週ですが、7月中国財新PMI、7月ユーロ圏・英・米PMI改定値、7月米ISM、RBA政策金利発表、7月米ADP、BOE政策金利発表、7月米雇用統計となります。
・FOMCでは声明文をタカ派にパウエル議長のコメントをハト派にし無難に通過、マーケットは議事要旨・ジャクソンホールに注目が移り、テーパリング開始時期の判断に影響のある雇用統計が今週のメインイベントになります。失業給付上乗せ措置の終了した州が増えている中、7月の米雇用統計への期待が高まってます。コンセンサスも90万人、5.7%とハードルは高く、素直に改善が明確になれば、ジャクソンホールでのテーパリング開始時期の示唆への可能性高まり、株安・金利高・ドル買い要因になると想定。ただ安全資産である10年以上への債券買いの需要も強くなり、長期金利は上値限定になるのか、とすると円買いも優勢になりドル円はレンジか…
その他にもリスク回避的な要因がちらほらと。
・中国政府の企業への規制強化を嫌気した中国株の下落は終焉したとは考え辛く引き続き警戒、そういう意味では今週の財新発表のPMIには注目。特に今のところ軽微な米株への影響はタイムラグがあるので要注意。
・GAFA+Mは概ね好決算を発表するもSell the Fact になり、買われすぎ感満載。
・世界的なコロナ変異株感染拡大リスクは依然高く、経済正常化にはネガティブ。
という事で株価の下落リスクの準備をメインに考えたのですが、FXは戦略がイマイチ。クロス円の売り? ただドルインデックスが下落トレンドに見える…とするとユーロ豪のロング?ユーロはフォワードガイダンス変更し超緩和政策の長期化が鮮明になり、上値は限定的に思える…素直にドル円下目線でいいのか。
・RBA理事会は据え置き予想ですが4-6月期強いCPIを受けて、声明文に変化があるのか注目。一部豪州系金融機関がRBAによるQE拡大予想を出してるところもあり、株価下落、RBAがハト派なら豪売りはイメージしやすいか!
戦略:現状ポジ:ドル円ショート(110.55)  豪NZドルショート(1.0660)
・ドル円は月足・週足で陰線となり、上値の重さをアピール。ただ日足では雲の中110.13-109.30での値動きが続いて方向感なし。8時間足の雲109.80-110.35、4時間足の雲109.82-110.17、時間の雲109.70-85と短期的に上値を抑えそうな形。下値は200週線108.87が目先のターゲット。
・豪円は、週足で陰線で下落トレンド継続、雲上限78.40がターゲット。日足でも200日線81.43,、21日線81.59がレジスタンス。8時間雲81.05-82.02をバックに売り指値検討。
・豪NZドルは週足・日足で陰線継続で下目線変わらず。日足転換線1.0561、21日線1.0616、基準線1.0640がレジスタンス。週足の雲下限1.0518をブレイクすると、去年12月の安値1.0420lvlトライを期待。

BOSS:Kenの思考に全面的賛意を表します。
・今週の注目は週末の米雇用統計。現状の中心値は相当高いがクリアすればテーパリングに近づく。短期金利は上昇あるかもですが、10年債超は上昇しづらいかも。
・中国の「資本主義への挑戦」は始まったばかり。
・デルタ株はワクチン接種者にとっては、重症化リスクが現状低いものの、感染力が強いとの事。
株式市場はAmazonショック・Sell the Factに加えて、デルタ株が米国でも猛威をふるい始めており頭の重い展開。日経先物は謎に上昇しておりますが、感染者数が伸びており、高値を追う展開には無いと思ってます。
今週と言うか、今朝、日経が高く始まれば株売りから入ろうと思ってます。
FX戦略となると難しい…
円は、金利、経済回復状況、目先の新型コロナ感染者数拡大等々「買われる」通貨であるべきでは無いのですが、何度も申し上げてる通り、円が売られるのは、世の中薔薇色地合いが多く、リスクオフやリスクオンに懸念のある場合はどちらかと言うと買われがち。Ken指摘の通り時間足を筆頭に短いチャートが上値を抑えそうに見えるのでショートkeep。イントラデー的には4時間雲上が抜けそうな110.05/10をクリアしたらs/l。
Eur$は超長期緩和確定なのでショート志向。金曜日高値1.1910抜けをs/lにして売ってみます。
Gbp$:「歴史は繰り返す」シリーズ的には予定通り、月足雲上touch完了(1.3960)。こちらも金曜日高値1.3980をクリアに抜ける1.4s/lでショートとしたいと思います。

Ken:今朝は、株先物が上昇して始まってますが、月初のディマンド期待でしょうか?それに連れてドル円もbid気味。
月曜日ですし気をつけて参入しようかと思ってます。
では本日も頑張ります♪

BOSS:(^^)v


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