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2021/7/26 連休明けの日本、リスクオンをフォローすべきか?

Ken:7/21
米長期金利上昇、米株高の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は高くスタート。東京4連休前の実需のドル買いもあり一時110.00lvlの高値をヒット。豪円は高値80.70lvlを付けた後、6月豪小売売上高が予想を下回る結果であったことから売りが優勢になり80.10lvlに。日経・ダウ先・ハンセンが寄り後軟調に推移したことも豪円売りを後押し。欧米時間に入ると、米長期金利の上昇を皮切りに、株価・原油・仮想通貨の買いが優勢になり、FXはクロス円が買われ、ユーロ円130.20lvl、ポンド円151.35、豪円81.20lvl、カナダ円88.00をヒット。連れてドル円は110.40lvlまで上昇。株価は10年金利が1.3%lvlまで上昇し、リスクオン全開となり3指数ともプラス。原油もリスクオンの流れに買いが優勢、在庫の増加が発表となったが、上昇の勢いは止まらず一時70.50ドル近辺の高値を付けた。
7/22
東京不在で動意が薄い、日経CFDは28000円をブレイクし株高の流れが継続するものの、FX はクロス円の利確の売りが先行、豪円80.85lvl、ユーロ円129.75lvlに、連れてドル円は110.10割れに。欧米時間、注目のECB理事会ではフォワードガイダンスを変更:一時的な物価の上昇を容認、金融緩和の継続を約束、デルタ株はリスク要因と警告した。ユーロはイニシャルリアクションとして売り、ただ米長期金利が下落してることから、上昇に反転し、一時1.1825lvlの高値をヒット。7月ユーロ圏消費者信頼感指数が予想を下回り、また米長期金利の反発も相まって、ユーロは徐々に上値を切り下げ、1.1757lvlまで。ドル円は110円台で堅調ながら、米10年金利とほぼ同じ動き。株価は長期金利の低下でマイナス圏に沈む場面もありましたが、GAFA+M等、企業決算への期待が強く3指数ともプラスで終了。原油もリスクオンの買いが優勢で2%上昇で引けた。
7/23
軟調な中国株、NZ首相の豪との相互往来を8週間停止との発表で豪ドルは0.73ミドルでの上値の重い展開。ドル円は110円前半で底堅い。欧米市場では、6月ユーロ圏のPMI速報値は予想を若干上回り、ユーロ買いが先行。欧州株が堅調である事もユーロ買いを後押し一時1.1785lvlの高値をヒット、ただ前日のECB理事会で超緩和政策が長期化する期待から、買い一巡後は上値を1.1753lvlに切り下げる展開。ポンドは弱い6月PMI速報値もあり、終始上値の重い展開に1.3720lvlの安値をヒット、その後は堅調な株価にリスクオンのドル売りが優勢になり下値を1.37ミドルに切り上げて終了。6月米PMI速報値は強弱まちまち、この日発表の企業決算が好結果、米株3指数ともプラスという事もあり、リスクオンのドル売り、円売りが継続、ドル円は一時110.60lvlの高値をヒット。
ポジションは、ドル円の109.70-80lvlのサポートは強く、日本連休中の株価上昇リスクもあり(オリンピックアノマリー)109.90lvlでショートは離脱、NZドルロングのみで越週。

BOSS:超訳すると、米国金利大反転~株式市場はリスクオンと受け止め買い戻し…
~為替市場も基本的にはクロス円買い&円売りとなりました。
ポジションは水曜日にドル円を予定通り買いから入り、早々に利確してSQ。
Gbp$に関しては極小ショートkeepしてますが、ECB後のEurGbpの巻き戻しに辟易してます。

Ken:さて今週は、7月独IFO、6月米住宅関連指標、4-6月期豪CPI、FOMC、4-6月期米GDP速報値、4-6月期独・仏。ユーロ圏GDP速報値、7月ユーロ圏HICP速報値、6月米PCEデフレーターとなります。
・先週はコロナ再拡大懸念からリスクオフ先行、ただ最終的には、株高・金利高・原油高が基本、やっぱり潤沢な資金だぜ!って感じの動きでした。為替は円売り、ポンド売り、ユーロ売りとドルが堅調。(米長期金利が上昇してることでリスクオンのドル売りにはならず)何となく先週後半は、米長期金利上昇が相場を牽引し、米長期金利↑⇒リスクオン⇒株↑・コモディティ↑⇒クロス円↑の動きが目立ち、必ずしも米長期金利上昇がドル買いになるとは限らないように思えました。
今週は、FOMCを睨みつつ、米経済指標・企業決算(GAFA+Mなど)に注目。中期的なリスクオフへの警戒は継続ですが、日本の連休中に過度なリスク回避の動きは後退し、リスクオン地合いとなってます。特に米10年金利は1.13割れからボトムアウトしたような形で上昇しやすい状況、金利・株の動きに注意しながらトレーディングする展開でしょうか。
・FOMCに関しては、テーパリング議論を前に進めるかどうかに尽きると思います。声明文に明記されれば、金利上昇からドル買いなんでしょう、ただドル円は株価へのインパクトに左右されそうです。
米4-6月期GDP速報値は、予想が8%とかなりハードル上がってますが、FOMC後の発表だけに、FOMC次第で反応が変わる可能性ありそうです。
・ECB理事会でフォワードガイダンスが変更され、大規模緩和政策継続姿勢が確認され、ユーロの上値は重いと想定、リスクオン地合い継続となるとユーロ下値はサポートされそうですが、中期売り目線は継続。4-6月期GDP速報値、7月ユーロ圏HICP速報値で売り場提供があるのか。
・豪州はロックダウンが継続、6月小売売上高は予想を下回り、RBAによるQE拡大の可能性予想まで出始め、リスクオンに素直に豪ドル買いができない状況。一方NZは今年3回利上げ予想もあり、豪はNZに対しての売りがいいのでは。株価動向では現状のNZドルロングから豪NZもしくはユーロNZショートに乗り換えも検討。
戦略:NZドルロング(0.6877)
・ドル円は週足で長い下髭を付け底打ちサイン、ただMACDはまだデッドクロスのままでロングは躊躇。日足は雲109.85-15、転換線109.88がサポート。直近の下落111.66-109.065の61.8%戻し110.67、7/14の高値110.70がレジスタンスに。連休前に感じた“ドル買い回転”は正解、でもショートを止めることしかできず。ドル円は高い所を買うと必ず落とされるのでもう少し様子見姿勢。
・ユーロは、狭いレンジながら上値が重く推移、日足転換線1.1801、21日線1.1827、基準線1.1863がレジスタンス、3月末の安値1.1700lvl、昨年11月安値1.1600がターゲット。4時間足の雲1.1800-22 lvlで売り指値、slを1.1905に。
・NZドルは、週足で長い下髭を作り底打ち感、週足雲0.7030を上抜けると強いボトムアウトに見えます。日足では21日線0.6986、基準線0.6993に上値を抑えられてますが、200日線は上昇中ですし中期上目線継続。200日線0.7085、日足雲0.7093-0.7120がレジスタンス。短期で時間足雲0.6966-40がサポート要因、ロングslは直近安値0.6880割れ。

BOSS:新型コロナ関連では、ファウチ米大統領首席医療顧問がデルタ株に関して懸念表明。最悪のシナリオでは冬に向け、「死者数が4千人/日」となるかもとの事。
ロックダウンやコロナ規制・ワクチン接種に関しては、豪や欧州各地で抗議デモが勃発しております。
毎度の事と言えば毎度の事ですが、米財務長官が「債務上限引き上げ無ければ10月にデフォルト」との脅し発言。目先にFOMCを控え、テーパリング等が注目ですが、「債務上限問題」が債券市場、特に入札等に与える影響にも注意が必要かもです。
最後に…株式市場に影響を与えるかもと感じたのは、またもや中国動向。前回の下げも、デルタ株拡大と相まって、中国当局による「海外上場中国企業の監視強化報道」がありました。今回は、教育関連テクノロジー企業が標的。詳細は割愛しますが、「非営利団体への転換」「株式公開や海外からの投資受入れ禁止」も含まれている模様。海外PE(プライベートエクイティ)やVC(ベンチャーキャピタル)から巨大資金が投下 されており、影響が気になります…
とは言え、今週のメインはFOMCとGAFA等企業決算なのでしょう。GDPもか…
FOMCに関しては、つい先日議長が議会証言で「鳩」だったのが、いきなり「鷹」にはなれないのではと思慮。
決算は…きっと素晴らしい楽園数字なのでしょう。
GDPも強そうですが…予想が8/8.5%って、ハードル上げすぎな気もしますが、いずれにせよ強い数字なのでしょう。
米中長期金利は、先週下げ過ぎた事もあり上昇バイアスが強くなりそうかなと思ってます。
株価は…企業決算次第では一段とリスクオンが進む可能性もありと思いながらも、最近ありがちな、「Sell the Fact」の可能性も排除出来ずと言うか、こちらの可能性の方がありなのではと思ってます。
為替に関しては…
ドル円: 月末週であり、ワクチン代金支払等実需の円売りには要注意。チャート的には高所恐怖症で買いづらい。だからこそ、米金利動向や株価動向次第では上抜けの可能性ありとは思いつつ、様子見。
Gbp$: 極小ショートkeep。週足でとてつもなく長い下髭を残しており一旦安値を見た可能性あり。頭の重い展開ですが、売り戻しは引き付けて1.38台で検討。
Ken指摘のAudNzdやEurNzdのショートに興味あり!!
研究してみます。

Ken:了解です。
週末、日本経済新聞社実施による菅内閣支持率が過去最低となりましたが、海外マーケットにフォローする形でギャプアップ予想の日本株への影響は?
決めつけず、臨機応変に対応していこうかと思ってます。
では本日も頑張ります♪

BOSS:そうですね。強いviewも無いので、「臨機応変」対応が吉(^-^)/

Ken:頑張れニッボン❣️


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