見出し画像

「あわてないあわてない、ひとやすみ、ひとやすみ…」

アニメ「一休さん」の印象的なフレーズ。

上手く休めない方は一緒に考えてみましょう。

仏教と心理学から「休む」について考えてみました。


仕事と休みのバランス

実はお寺って明確な「休み」って無いんです。

お葬式はいつあるか分からない、空いている時間はお寺の掃除、

年に数回は行事があってその前後はバタバタの日々、

結構、忙しいんですよ。

武田のお寺はのんびりしている方なのですが、

月忌参りがあるお寺のお坊さんは本当に休みがゼロという方もいます。


さて、お坊さんの忙しいアピールはこの辺にしてm(__)m

みなさんは仕事と休みのバランスはどうとっていますか?

僕のちょうどいいバランスは、思いっきり走り続けて疲れてきたら、

思いっきり休む。

2,3日、生産性ゼロの日々を送ると元気になります。

月に一回くらいボーっとするとあとは頑張れます。


この仕事と休みのちょうど良いバランスは

人によって異なります。

当たり前なんですが、みんなこれを忘れています。

1日8時間働いて、週休二日、祝日はラッキー。

これが自分にとってちょうどいいかどうかわかりません。

僕は、「休みなく毎日がんばっている」と聞くとすごいですが、

8時間は働いていません。がんばっているのは4,5時間くらいでしょうか。

このペースなら、1カ月に1回ゆっくりすれば続けられます。


みなさんも「当たり前のペース」を疑って、

自分にちょうどいいバランスを考えてみてくださいね。


休むことの心理学的なメリット

私たちが仕事で画期的なアイディアを考えたり、

最高のパフォーマンスを発揮するために、

「休む」ことが非常に重要です。


人のアイディアは、

一生懸命に頑張る段階ではなく、

「ひとやすみ」のなかで生まれてくるという研究結果があります。


「ひとやすみ」で生まれたアイディアをさらに磨き、

「もうひとやすみ」でさらに素晴らしいアイディアに発展する。


そう聞くと上手な「ひとやすみ」の練習の大切さが分るでしょう。


休むことと仏教

仏教においても「ひとやすみ」は非常に大切です。

仏教では「八正道」といって8つの正しい生き方を説いています。

正しくものを見て、正しく考え、正しく話し、正しい行いをする。


では、正しいとは何か?

仏教では絶対的な正しさがあるのではなく、

私たちがいったん立ち止まり、

ゆっくりと「問い直すこと」が正しさだと考えています。

そこでは、「中道」という偏らない態度、

「無常」や「無我」の心で世界を見ていきます。


さて、

「あわてない、あわてない、ひとやすみ、ひとやすみ」

がとてもありがたい言葉に聞こえてきませんか?


僕は今日は無理をしない日にしようと思い、

のんびりとnoteに自分が休む言い訳を書いているところです。

みなさんもゆっくり休んでくださいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?