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9月5日の議会質疑を振り返る:重要な課題を深掘り!

みなさんこんにちは。たけこし連です。

9月5日に開催された本会議で、議案質疑が行われました。
この記事では、先日お知らせした各質疑項目について、市の回答を振り返りながら、今後委員会でさらに議論していくべき課題を考察します。
議案の詳細や質疑の背景については、リンクから⇩ご確認いただけますので、ぜひご覧ください。

(参考)市議会9月議会開幕!明日から議案質疑に挑む 注目の議案を徹底追及します。


1. 放課後こども居場所事業の質疑に対する回答と考察

質問項目と回答要旨

Q1. 廃止に伴う意見聴取の実施状況
A1.
民設放課後児童クラブの運営事業者とは、電話や対面で複数回にわたり意見聴取を行い、特に入室児童数や雇用、物件退去に関する不安の声が寄せられている。一方、自治会長やPTAへの意見聴取は行っていない。

Q2. スタッフの確保
A2.
スタッフ確保は依然として課題。夏季の長期開所時には深刻な人材不足があり、市は就職説明会や処遇改善補助を通じて確保に努めていく予定だ​。

Q3. 9校の選定理由と事業拡大の背景
A3.
拡大する9校は、待機児童の多い学校を優先し選定。さらに、放課後児童クラブの運営による保護者負担の軽減効果や、学校立地条件による運営の効率性も考慮されている​。こうした理由に基づき、事業効果の検証が可能な学校がモデル校として選ばれた。

質疑を通して、新たに分かったことと今後の論戦予定

市議団として取り組んでいるタイミーで求職をしていた件を課題として認識していることが、確認できました。
この問題については9月10日の代表質問で池田めぐみ議員がより突っ込んだ質疑をしてくれます。

また、拡大の背景については5年間の検証期間を経ずにモデル事業を広げる理由が新たな検証事例として条件の異なる学校を選択したことが明らかになりました。あくまで、実験的な検証サンプルの拡大ということでしょうか。保健福祉委員会で久保みき市議が質問予定です。


2.グリーンヒルうらわの質疑に対する回答と考察

質問と回答要旨

Q1. 補償金の算定根拠と妥当性
A1.
補償金は、入所者が転所後も同等の生活を維持できるよう、引越し費用、一時金、利用料の差額などを基に1人当たり360万円が一律で支払われる。算定には、6月定例会での付帯決議や入所者の要望が反映されており、他の公共事業の移転補償例も参考にしている。

Q2. 入所者と職員への対応状況
A2.
入所者には7月に説明会を実施し、個別面談を通じて転所先の提案や調整が行われている。
職員に対しては、他施設への配置転換や転職支援を進め、雇用の継続を図っている。法人としても、他施設での雇用機会を提供し、職員の希望を尊重しながら対応している。

質疑を通して、新たに分かったことと今後の論戦予定

質疑で指摘した点は、市と当事者では現状認識が異なっているということです。
例えば、補償金は一律360万円となっていますが、当事者の状況は様々です。家を売却してグリーヒル浦和に入居した人、家を持っている人、次の施設も一律ではありません。金額設定の相談を当事者と具体的にした経過がないことも明らかになりました。

また、働いている職員への対応も、法的に必要なことを事業者に任せているにとどまっており、付帯決議で議会として求めた「寄り添い丁寧な対応をする」という方針に現状がマッチしているでしょうか。

中には、60%の給与で休職してくれと打診されたパート職員もいるそうです。このような実態を市として「良し」とするのか、予算委員会で池田めぐみ議員と久保みき議員が質問予定です。


3.決算質疑の質疑に対する回答と考察

質問項目と回答要旨

Q1. 実質収支額の分析
A1.
令和5年度の実質収支額は約119億円で、前年度から約60億円増加している。主な要因は、特例的に市債を約62億円発行したことと、公共施設マネジメント基金への積立50億円を取り止めたことによるものである。これを除くと実質的な黒字額は約7億円である​。

Q2. 基金残高とその妥当性
A2.
令和5年度末の基金残高は約933億円であり、政令指定都市の平均と比べて3分の1程度の規模である。
公共施設マネジメント基金の約89億円は老朽化対策のため、減債基金の約251億円は公債費負担増に備えるために積立てられており、特段過大ではないと評価している​。

Q3. 市債の増加要因と今後の見通し
A3.
市債残高は前年度から約168億円増加し、令和5年度末には約4833億円となった。
主な増加要因は、市民会館うらわの新施設整備、大宮駅西口再開発事業、サーマルエネルギーセンター整備などの大規模事業によるものである。
今後も都市基盤整備や公共施設の老朽化対応により、市債発行はさらに増加する見込みである。

質疑を通して、新たに分かったことと今後の論戦予定

Q3のやり取りがわかりやすいかと思いますが、本市の財政を圧迫しているのは、MEGAプロジェクトのお歴々で、このプロジェクト達のおかげで今後も市債を増やし続けることが明らかになりました。

Q1でのやり取りからわかるように、特別な歳入がなければ実質収支は7億円という状況です。結構ギリギリでしたね。
さらに突っ込んだ議論は、決算委員会で松村としお議員と私が質問する予定です。


4.与野駅西口土地区画整理事業の質疑に対する回答と考察

質問項目と回答要旨

Q. 土地区画整理事業全体への影響とスケジュールへの影響
A.
土地の不正売却事案により、事業の進行に直接的な影響は生じていない。今回の返還地は公共施設用地ではなかったため、工事の遅延や事業のスケジュールに変更はない。ただし、市民や権利者への説明や信頼回復には時間を要しており、引き続き慎重な対応が求められている​。

質疑を通して、新たに分かったことと今後の論戦予定

事業への直接的な影響はなかったものの、信頼回復のための丁寧な説明と透明性の確保が不可欠です。不正売却事案は、市民の信頼を損ねる重大な問題で、再発防止策を講じ、市民の安心を早期に取り戻すことが重要ですね。予算委員会で池田めぐみ議員と久保みき議員が質問予定です。


まとめ
今回の議会質疑で取り上げた課題は、放課後子ども居場所事業のスタッフ確保やグリーンヒルうらわの補償問題、財政の今後の見通し、不正売却事件の信頼回復など、非常に重要なテーマばかりでした。


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たけこし 連


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