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育児という経験値が邪魔をした...


僕には2人の子どもがいる。

2人とも同じ月齢で保育園に入り、同じ保育園でお世話になっている。


10日くらい前、下の子が少し鼻水を垂らすにようになった。そこから3日間くらい咳も出ず、症状としては鼻水だけ、という状態が続いた。


僕は上の子を育ててきた経験から、体力が付いてくると風邪も引きにくくなるし、特に1歳半を超えた辺りから保育園を風邪で休んだり、小児科に行くことも少なくなると考えていた。

だから下の子の、鼻水は出るが咳が出ない、のは子どもに体力が着き、自分の免疫力で治すのだと高を括っていた。


僕は医者である兄にこんなことを言ったことがある。

「小児科医にならないの?」

兄は医者として真剣にこう答えた。

「子どもは急激に体調が変化し、大人よりも病気になりやすい。だから選べなかった」と。


僕は海獣医師・勝俣悦子さんのこんな言葉を、上の子が産まれる前に心に刻んでいた。

「海の生物が何かしらの病気にかかったと判断した時、様子を見ようは命取りとなる」

これは兄の言葉ともリンクし、決して様子を見ようではなく、ちゃんとお医者さんというプロに、しかもセカンドオピニオンの意見まで聞くようにしてきた。はずだった。


でも僕は10日前、上の子を育ててきた経験値によって、下の子の病気は病院に行かなくても治る、というあってはならない判断をしてしまったのだ。

昨日、下の子が夜ご飯を食べ終わってすぐ、咳き込んだ勢いで食べた物を吐き出してしまった。僕はこの時、改めてこう思った。

様子を見ようとすればするほど、苦しむのは子どもたちなのだ、と。


僕たちは赤ちゃんから子ども時代を経て、大人になり、社会人として色々な経験をし、今に至る。ここに至るまでに数え切れないほどの経験を積む。そしてその経験を元に大切なことから簡単なことまで日々選択をしている。

でも「おそらく大丈夫だ」と正常性バイアスが無意識にかかっていることを忘れてしまうと大変なことが起こるのだ。

正常性バイアス

認知バイアスの一種。社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語で[1]、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のこと。wikipediaより


僕は10日前の自分にこう言いたい。

「忙しさや寝不足から病院へ行くのが億劫だったことも分かる。でも不確かな感情を信じてはいけない。このことを次に繋げよう」と。


すべての事柄について当てはまるとても大切なことを、僕はまた育児から学ばせてもらった。

子どもたちに感謝ばかりの日々だと思う。


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竹鼻良文/TAKEHANAKE

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