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2022シーズンのJ1全チーム陣容チェック

※2/4時点

北海道コンサドーレ札幌

OUT
MFチャナティップ(→川崎F)
FWジェイ(→契約満了)

もともと少数精鋭。ジェイの抜けたCFには興梠が加入。ミシャのサッカーもよく知っており、稼働率さえ維持できれば固定できなかった所を埋めるにはベストピースのはず。ボランチとサイドにも即戦力の大卒ルーキーを加えた。チャナティップの抜けたシャドーには、ガブリエル・シャビエルを緊急補強。興梠と同じく稼働率やハードワークの面は気がかりだが、ハマれば大きな戦力となる。

※2/4追記
浦和を退団した西が復帰。3バックに慣れていないのは気になるが、マルチロールであり、戦力アップには十分だろう。

鹿島アントラーズ

OUT
DF永戸勝也(→横浜FM)
DF町田浩樹(→ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)
DF犬飼智也(→浦和)
MFレオ・シルバ(→名古屋)
MF永木亮太(→湘南)
MF遠藤康(→仙台)
MF須藤直輝(→金沢)

多くの実力者を放出したが、レギュラー格は町田のみでダメージとしては最低限。CBにキム・ミンテ、中盤に樋口と中村に仲間と、即戦力を補強して穴埋めを進んでいた。目玉は鈴木優磨の復帰。前線の層は厚いが、左SBの層は薄い。CBや守備型ボランチに一抹の不安も。

浦和レッズ

OUT
GK塩田仁史(→引退)
DF槙野智章(→神戸)
DF山中亮輔(→C大阪)
DF西大伍(→札幌)
DFトーマス・デン(→新潟)
DF福島竜弥(→相模原)
MF宇賀神友弥(→岐阜)
MF田中達也(→福岡)
MF金子大毅(→京都)
MF阿部勇樹(→引退)
MF汰木康也(→神戸)
FW木下康介(→水戸)
FW興梠慎三(→札幌)

大胆な人員整理を敢行。バックアップに回ることの多かった面々を放出して、代わりに各ポジションに即戦力を補強。より監督の目指すスタイルに沿った人員にした格好だ。どのポジションを見ても層こそ厚くないものの、実力者は揃っている。懸念はFW。昨季離脱の少なくなかったユンカーの稼働率次第では厳しいかも。

柏レイソル

OUT
GK滝本晴彦(→今治)
DF高橋峻希(→長崎)
DF山下達也(→C大阪)
MFヒシャルジソン(→セアラー)
MFイッペイ・シノヅカ(→新潟)
MF仲間隼斗(→鹿島)
FWクリスティアーノ(→長崎)
FW瀬川祐輔(→湘南)
FW神谷優太(→清水)

長らくチームを引っ張ってきたクリスティアーノを筆頭に、ヒシャルジソン、瀬川、仲間、神谷と主力が多く流出。その一方で中盤には小屋松、中村を加え、前線にはドウグラスを補強。ある程度戦える戦力は整えている。助っ人が年間を通して稼働してくれるかだろう。ネルシーニョ監督は4バックでの戦いを示唆していたが、豊富なCBを活かすためにも3バックの方がいいのでは…。

FC東京

OUT
GK阿部伸行(→岩手)
DF渡辺剛(→KVコルトレイク)
DFブルーノ・ウヴィニ(→?)
DF中村拓海(→横浜FC)
DFジョアン・オマリ(→契約満了)
DF大森理生(→琉球)
FW田川亨介(→CDサンタ・クララ)

ミクシィ元年は新潟で実績を残したアルベル新監督の下でスタート。渡辺、オマリの抜けたCBは木本とエンリケ・トレヴィザン、田川の抜けたCFには山下の加入でカバー。その他にも大きく陣容に変化はないので、スタイルの変化に対応出来るかどうかが最大のカギ。特にレアンドロの処遇は注目。

川崎フロンターレ

OUT
GKイ・キョンテ(→金海市庁FC)
DF神谷凱士(→藤枝)
MFイサカ・ゼイン(→横浜FC)
MF長谷川竜也(→横浜FC)
FW旗手怜央(→セルティックFC)

王者は静かなオフとなっている。旗手の海外移籍は痛手だが、瀬古を加えてピンポイントでカバー。さらに、ここにチャナティップを加え、より充実味を増している。大卒ルーキーの佐々木や松井も即戦力になれる可能性は十分だ。懸念点は山根の代わりがいない右SBと、昨季の大ケガで前半戦はジェジエウを欠くことになるCB。このあたりの補強が思うようにいっていない可能性がある。

横浜F・マリノス

OUT
GK梶川裕嗣(→磐田)
DFティーラトン(→ブリーラム・ユナイテッドFC)
DFチアゴ・マルチンス(→ニューヨーク・シティFC)
DF平井駿助(→ラインメール青森FC)
DF和田拓也(→横浜FC)
MF扇原貴宏(→神戸)
MF天野純(→蔚山現代FC)
MF南拓都(→岩手)
FW前田大然(→セルティックFC)
FW杉本健勇(→磐田)

築き上げたスタイルを変わらず継続。ティーラトンが抜けた左SBには永戸、扇原が抜けたボランチには藤田、前田が抜けた前線には西村とピンポイントで穴埋め。吉尾、樺山とJ2で経験を積んだ武者修行組も連れ戻した。中盤から後ろのセンターラインの層の薄さが気掛かりだが、吉尾や岩田のポリバレントさに期待。岩田をボランチに戻すためにも、畠中の完全復活は必須だ。

※2/2追記
チアゴ・マルチンスの海外移籍が決定的。穴は大きいが鳥栖からエドゥアルドを緊急補強したことで、ダメージは最小限に抑えた。

※2/3追記
広島や札幌に所属していたアンデルソン・ロペスが加入。最前線での起用となりそうで、攻撃陣は厚みを増した。ビザを取得済みで、入国制限に引っかかず、早期合流が期待できるのも大きい。

湘南ベルマーレ

OUT
DF毛利駿也(→金沢)
MF名古新太郎(→鹿島)
MF三幸秀稔(→大宮)
MF柴田壮介(→富山)
MFウェリントン・ジュニオール(→契約満了)
FW石原直樹(→契約満了)

ギリギリで残留した今オフは主力の流出をほぼゼロに抑えることに成功。さらに、中盤に永木と米本、前線に瀬川とピンポイントで実力者を補強することに成功。最終ラインと前線には有望な若手を多く加えることに成功した。決して恵まれている陣容とは言えないが、フロントとしてやれることはやったと言えるここまでになっている。

清水エスパルス

OUT
DFエウシーニョ(→契約満了)
DF奥井諒(→長崎)
DFノリナガ・エリック(→契約満了)
MF河井陽介(→岡山)
MF中村慶太(→柏)
FW藤本憲明(→神戸)
FW指宿洋史(→契約満了)

昨季終盤に監督交代。今季は初めて平岡監督がスタートから指揮を執ることになる。ここまで奥井、河井、中村といった昨季ある程度試合に出ていた面々が抜けたものの、岸本、白崎、神谷と実力者を補強。武者修行から帰ってきた高橋、成岡も即戦力で、昨季試合に絡んでいた大卒ルーキーの山原も加入とINはかなり充実。ただ、2列目は1トップの可能性もありそうだがどちらにせよちょっと飽和気味な一方で、最終ラインの層は薄く、特に左SBは不安が残る。

ジュビロ磐田

OUT
GK杉本大地(→仙台)
DF中川創(→琉球)
DF鈴木海音(→栃木)
DF加藤智陽(→契約満了)
MF今野泰幸(→契約満了)
FW小川航基(→横浜FC)
FWルキアン(→福岡)
FW三木直土(→藤枝)

3季ぶりにJ1に復帰した今季は甲府から伊藤新監督を招聘して挑む。元々、J1でも実績のある面々を揃えていたこともあり陣容に大きな不安もなく、そこに袴田、上原、ジャーメイン、黒川と即戦力を補強。新助っ人は未知数だがそれを差し引いても、十分だろう。だが、J2得点王のルキアンを抜かれたのは大ダメージ。杉本は補強して、追加補強の可能性はあるものの、エースの穴を埋められないようだと苦しい。

名古屋グランパス

OUT
GK三井大輝(→沼津)
DF木本恭生(→FC東京)
DFキム・ミンテ(→鹿島)
MF米本拓司(→湘南)
MF石田凌太郎(→徳島)
FW山﨑凌吾(→京都)
FWガブリエル・シャビエル(→札幌)
FW前田直輝(→FCユトレヒト)

ルヴァン王者は長谷川新監督の下で新シーズンを迎える。とはいえ、スタイルに大きな変更はなさそうだ。主力ではキム・ミンテ、米本、前田が流出したが、チアゴ、レオ・シルバ、仙頭、酒井といった即戦力でカバー。吉田豊に依存していた左SBも河面が加入して戦力アップ。J1上位レベルの戦力を持つが、気掛かりなのはボランチの層の薄さ。木本、米本の放出が痛手となっている。また、シュヴィルツォクのドーピング問題の行方によっては前線の柱の問題も出てくる。

京都サンガF.C.

OUT
GK福島春樹(→契約満了)
GK清水圭介(→C大阪)
DF黒木恭平(→契約満了)
DFヨルディ・バイス(→岡山)
DF冨田康平(→今治)
DF森脇良太(→契約満了)
MF庄司悦大(→岐阜)
MF曽根田穣(→水戸)
MF中川寛斗(→大分)
MF中野克哉(→琉球)
MF上月壮一郎(→契約満了)
FW野田隆之介(→琉球)
FW李忠成(→アルビレックス新潟シンガポール)

曹貴裁体制1年目で昇格を果たし、今季は久々のJ1の舞台となる。主力で放出したのはCBの軸だったバイス。そこにアピアタウィア、井上、メンデスを加え、一定の選手層を確保した。他にも東京五輪ニュージーランド代表守護神のウッド、曹貴裁監督を知る金子や山﨑、さらにマルティノス、豊川、大前といった即戦力を加え、J1で戦うための陣容を整えつつある。現実的な目標は残留となりそうだが、大崩れすることはなさそうだ。

ガンバ大阪

OUT
GK林瑞輝(→契約満了)
DF菅沼駿哉(→契約満了)
DFキム・ヨングォン(→蔚山現代FC)
MF井手口陽介(→セルティックFC)
MF矢島慎也(→大宮)
FW小野裕二(→鳥栖)
FW塚元大(→金沢)
FWチアゴ・アウベス(→岡山)
FW白井陽斗(→契約満了)

大分を率いていた片野坂新監督を招聘し、リスタートとなる今季。キム・ヨングォンが抜けた最終ラインには韓国代表のクォン・ギョンウォンと福岡、井手口と矢島の抜けた中盤には新外国人のダワンと齊藤未月を加え、戦力ダウンは免れた。前線には石毛と、昨季公式戦にも出場した大卒ルーキーの山見も加入。元々戦力は揃っているだけに、大きく動く必要がないのも分かるし、何より今季はスタイルを築き上げるのが最優先となる。

セレッソ大阪

OUT
GK松原颯汰(→千葉)
GK松井謙弥(→秋田)
DFチアゴ(→名古屋)
DF瀬古歩夢(→グラスホッパー)
DF新井直人(→徳島)
DF小池裕太(→横浜FM)
MF藤田直之(→鳥栖)
MF坂元達裕(→KVオーステンデ)
MF西川潤(→鳥栖)
FW高木俊幸(→千葉)
FW大久保嘉人(→引退)
FW松田力(→契約満了)
FW豊川雄太(→京都)

昨季途中に就任した小菊監督が引き続き指揮を執る。SBはバックアップが入れ替わったが、毎熊と山中は共に松田陸と丸橋を脅かせる即戦力。藤田の抜けたボランチは鈴木の加入でカバー。前線は復帰したブルーノ・メンデスと新外国人のジェアン・パトリッキ、岡山から上門が加入して数を揃えた。問題は坂元の抜けた右SHと瀬古の抜けたCB。右SHは新加入の中原がJ1に順応できるか、CBは復帰した山下に加え昨季はケガの多かった進藤や鳥海の奮起に期待したい。

ヴィッセル神戸

OUT
GK伊藤元太(→群馬)
DFトーマス・フェルマーレン(→契約満了)
MF櫻井辰徳(→徳島)
FW田中順也(→岐阜)
FWドウグラス(→柏)

昨季はリーグ3位でACL出場権をゲット。主力で抜けたのはフェルマーレンぐらいで、その穴は槙野でカバー。層の薄かった中盤には扇原と汰木といった即戦力を加え、戦力アップに成功した。昨季夏の補強により前線は充実しており、少数精鋭ながら各ポジションに実力者が揃う布陣に。ただ、ベテランが多く、ケガのリスクは気掛かりだ。

サンフレッチェ広島

OUT
MF清水航平(→契約満了)
MF土肥航大(→水戸)
MFハイネル(→横浜FC)

スキッベ新監督の下、新たなシーズンを迎える。新監督がどのようなチーム作りをするのかは不明だが、ここまで選手の入れ替えは最小限。主力で抜けたのはハイネルのみで、その穴埋めは復帰した野津田と川村。昨季帰ってきた塩谷もおり、決して層が充実しているとは言えないが、戦える戦力は揃っている。

アビスパ福岡

OUT
DFエミル・サロモンソン(→IFKヨーテボリ)
DFカルロス・グティエレス(→栃木)
MFカウエ(→契約満了)
MF吉岡雅和(→山口)
FW石津大介(→契約満了)
FWブルーノ・メンデス(→C大阪?)
FWジョン・マリ(→契約満了)

昨季は大方の予想を覆して、一桁順位でフィニッシュ。J1定着を狙う今季は助っ人5人が流出したが、ピンポイント補強で戦力をキープ。右SBに前嶋、CBに熊本、2列目に田中を加え、さらに前線にはJ2得点王のルキアンを補強。昨季定まらなかった前線の軸となれる存在が加わり、より厚みを増した。今季も長谷部監督のマネジメントで、残留争いとは無縁のシーズンを過ごしたい。

サガン鳥栖

OUT
GK板橋洋青(→愛媛)
DFエドゥアルド(→横浜FM)
DF内田裕斗(→仙台)
DF大畑歩夢(→浦和)
DF松本大輔(→金沢)
MF樋口雄太(→鹿島)
MF白崎凌兵(→清水)
MF高橋義希(→引退)
MF酒井宣福(→名古屋)
MF小屋松知哉(→柏)
MF仙頭啓矢(→名古屋)
MF梁勇基(→仙台)
FW山下敬大(→FC東京)
FW和田凌(→ブリスベン・ロアーFC)
FWチコ・オフォエドゥ(→未定)
FWイスマエル・ドゥンガ(→讃岐)

昨季はポジショナルなスタイルで旋風を起こしたが、パワハラ問題や財政難などもあって体制が一新。愛媛や山形で監督・コーチを歴任した川井健太新監督を迎えたが、主力の大半が流出する厳しい船出となっている。それでも、小野、福田、藤田が古巣に復帰。ジエゴ、堀米、垣田といった即戦力や、宮代、西川といった有望株、さらには大卒ルーキーも多く加えており、人員的には揃っている。彼らがどれくらいやれるかは未知数だが、あっさりと陥落することはなさそうだ。

※2/2追記
守備の大黒柱であるエドゥアルドを引き抜かれてしまった。守備陣の戦力ダウンは免れないだろう。

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遠征費とスタグル代に充てるので、恵んでください