なぜ、やめることが難しいのか?(心理学的に説明)
本日の夜、テーマ「やめる」でライブ配信を行います。「やめる」ことは、とても難しいと思います。人はどうしても「始める」ことを褒めがちだけれど、重要なのは「やめる」ことなのではないかと、僕は思っています。やめることこそ、あたらしいスタートを切るための重要なファンクションだと思っています。
でも「やめる」のは本当にむずかしい。何かをやめれた人がいたら心の底から共感します。そこで今日は「やめる」が"なぜむずかしいのか"について、説明したいと思います。大学時代に心理学を専攻していたので、その知見を混じえて、伝えていきます。
「やめる」とは「これまでの正しさを否定すること」だ
「やめる」という動詞には必ず目的語が必要です。〇〇をやめなければ、やめることはできないでしょう。
〇〇を続けてきたということは、あなたがその行動が正しいと思っていた証拠なのです。つまり「やめる」ということは、あなたが正しいと思っていたことを否定することなのです。
ここで、心理学的に解明していきましょう。
人が行動を起こすまでの流れは上記の図のようになります。
プロセスは①スキーマー②思いこみ③認知です。
①スキーマー:人が物事を考える上で軸となるシステム。
②思い込み:スキーマーを通して、出力されたもの。
③認知(考え方):思い込みといまの状況を照らし合わせて、あなたが捉えたこと。
多くの人は認知の仕方がまずいと考えています。しかし、本当に見つめ直すべきはスキーマーなのです。基盤となるシステムが整っていなければ、良いアウトプットはできないと思います。
ちなみに悪いスキーマーのことを「抑うつスキーマー」と言います。
では、
お酒をやめる決断をするまでの流れ
僕がお酒をやめたのを実例として考えてみましょう。
僕が「お酒をやめた例」の場合
スキーマー:お酒を辞めると、良いことはないだろう。
思い込み:お酒がないと、友達と話さなくなるだろう。お酒がないと会食が出来ないだろう。
認知(考え方):周りからつまらない人間だと思われる(酒の席など)
つまり、お酒をやめていいことを見つけることが、やめるために最重要なことなのです。このケースの場合、お酒をやめて良いことがたくさん見つかってしまいました。箇条書きしてみます。
お酒をやめてよかったこと
・彼女との時間が増えた。
・勉強する時間が増えた。
・仕事をする時間が増えた。
・仕事に集中するできるようになった。
・健康状態について考える時間、機会が増えた。
・体重が落ちやすくなった。
・筋肉がつきやすくなった。
・お金を使わなくなった。
1分ほどで思いつくだけでも、これだけあります。ほんとうにやめてよかったのだと思います(笑)
最後に
スキーマーを変えるためには、行動し続け、思い込みや認知とは異なる結果を得るための経験が重要です。
お酒をやめる場合「お酒を飲まずに会食しても楽しい」「お酒を飲まなくなると、体重痩せた」などです。
いまいちど、自分がやめたいことのスキーマーとは何かを考えてみてください。
①スキーマー:人が物事を考える上で軸となるシステム。
②思い込み:スキーマーを通して、出力されたもの。
③認知(考え方):思い込みといまの状況を照らし合わせて、あなたが捉えたこと。
このように「やめる」ことは難しいです。言葉や文章にして説明するとシンプルかもですが、自らが正しいと思っていたことを根本から見直し変化せるのですから。「やめる」挑戦をしている人の参考になれば嬉しいです。
夜のライブ配信もみてくれたら嬉しいです。
最後まで読んでくれたりがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?