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”侍とは・・・”をイタリア人が学ぶ。 感慨深いラスト。「ゴースト・オブ・ツシマ」を体験してみて。

こんにちは、タケディーナです。
今回は、私がこのゲームの「ゴースト・オブ・ツシマ」をやってみたのではなく、イタリア人の夫がこのゲームをプレイしてみてについて書きたいと思います。
(トップの写真:playstation公式HP『Ghost of Tsushima』より引用)

『Ghost of Tsushima』のストーリー

メインキャラクターは境井 仁(さかい じん)誇り高き侍です。
時代は文永(十三世紀後半)、モンゴル帝国(大元)は東方世界の征服をもくろんでいて、立ちふさがるすべての国を侵略していたのです。
日本を侵攻するための軍を率いるのは、コトゥン・ハーン。(ゲームの中ではモンゴルの兵士たちのことを蒙古と呼んでいます。)
このハーンの攻撃によって対馬の武士団は壊滅的になった上、一緒に戦っていた伯父さん(志村)もハーンに捕らえられてしまいます。

仁はこの戦いでかろうじで生き延び、境井家の最後の生き残りとして、対馬の民を守り、故郷を敵の手から取り戻す。
たとえ侍の道に反した戦い方に手を染めることになっても、冥府から蘇った者「冥人(くろうど)」として、あらゆる手段を使って故郷を敵の手から取り戻すのだ!

というのが概ねのストーリーです。
『Ghost of Tsushima』ストーリートレーラー

実際にもある対馬を舞台にしていて、日本の昔の時代風景も感じることができるかもしれません。

ゲーム到着

コロナでロックダウンになってから、プレステ4を購入。
我が家では、Netfilixとプレステが使用率の2代巨塔となっていました。
ちなみに、タケディーナは見る専門です。

それまでは、色々なゲームしていた中で、F1にハマっていた夫。
(F1も面白いのです!)

そんな中、待ちに待ったゴースト・オブ・ツシマのゲーム発売に!
早速ダウンロードして開始。

色々設定は選べるのですが、我が家は夫が日本語でプレイしたいとの希望で
音声日本語・英語字幕、カラー画像(映画バージョン?)
にしてプレイすることにしました。

夫は、日本語も勉強できるし、とのことで日本語にしたのですが
ガチの時代劇で使うセリフも使っているし、話すの速いしで私でも真面目に聞かないと何言ってるかわからない時もありました。
日本語の勉強に役立つかは別として、ゲームや映画でたまにある違和感は覚えない構成になってました。

日本旅行の気分をちょっと味わう

このゲームは、とにかく景色が綺麗です。
ちゃんと日本の自然が描かれていて、ススキなども懐かしく
コロナで日本に帰れてませんが、何となく日本の雰囲気を味わうことができたのです。ちょっとした旅行気分です。
日本人から見ても、超クールです!

たまに温泉に入れたりします。
温泉に入ると、HPが回復するらしいです。

しかも、綺麗な自然の中で瞑想が出来たりします。

夫は、この景色に超感激です。
景色のいいところを見つけては
「ねえ見て!タケディーナ!めっちゃ綺麗!クール!日本だね〜〜」
といちいち呼び出しがあります。

日本人の私から見たら、もちろん綺麗だけど、日本の普通の田舎の風景なのですが、日本の普通の風景自体が、超いい感じらしいです。

装備に感激、ゲームでは憧れの侍になれる

日本人の私から、袴も侍の格好も、昔からテレビで見ていたりして馴染みのあるものですが
イタリア人の夫は日本の侍も大好きなので、刀や装備に感激してました。

画面で着せ替えをして楽しんでました。

これから戦いに行くから、鎧を着る!(ボタンをポチ)
刀はどれにしよっかな〜、これだ!色がいい感じ!(ポチ)
カブトはこの月の飾りがデカくてかっこいいやつでいく。(ポチ)
お面は、このヒゲつきはタイプじゃないから、こっち(ポチ)
と言った具合で、鎧ファッションを楽しんでました。

装備した後には、刀をブンブン振って、画面の中でカッコつけてました。

袴をゲットした時は、
見てこれ〜〜!かっこい!!と喜んでました。

忍びでお出かけする時は、
僕は侍だけど(もう主人公は僕)、侍っぽくない、ちょっと地味な格好で行く。気づかれないようにしなくちゃいけないから、目立つようなかっこいい鎧は着れないんだ。素敵な鎧を持っているのに・・・と残念そうにしてました。

レベルが上がると、鎧もゴージャスになります。
弓矢、手榴弾的なもの、色んな武器があって、それぞれがクールらしいです。

使える技もどんどん増えてきて、どんどんカッコ良くなっていきます。
それに、お辞儀ができるようになったり、尺八が吹けるようになったりします。
お辞儀をして、優雅に尺八を吹いて、いきなり刀をブンブン振る!
敵を倒して、丁寧にお辞儀。そして、尺八を演奏。
瞑想の後に、お辞儀と尺八演奏。
みたいなこともして楽しめました。

侍らしさを学び、侍らしく終わる

ゲームをしている中で最初は、侍だから、後ろから攻撃するなんてダメだ!侍は正面から戦いを挑むものだ!と自問自答していた仁でしたが、故郷を取り返すことを目標に、敵を倒すため、止むなく侍の道に反した手も使いながら敵と戦っていくのです。

侍の戦い方、正義とは、心得とは、など侍とはどうあるべきかという精神的な面もゲームの中で色々教えてくれます。それもこのゲームの面白さだと思います。

その中で、最後は敵のハーンを倒して、伯父さんを助け出すのですが
その伯父さんも生粋な侍なわけです。侍の道に反した仁のことが許せないわけですよ。色んなことを教え、自分の子供のように可愛がってきた甥、でも侍でもある。
何とも複雑!

ここからはネタバレ(すでにネタバレしてるかも?)ですが、
最後は、伯父さんとも戦わなくてはならないのです。

生きるか死ぬかなんですよ。

それで最後は、仁が勝つのですが
伯父さんが、「侍らしく、死なせてくれ」
と仁に自分を殺すように頼むのです。

ゲームの中で、生かすか、殺すかは、選択できます。

夫は伯父さんの命をここで終わらせることを選びました。

「たった一人の家族の伯父さんを死なせなくても良かったのかもしれないよ・・・」とタケディーナはぼやきました。

しかし夫はこう言ったのです。
「伯父さんは、侍らしくここで死なせてくれと、僕に頼んだんだ。だからここで、自分の手で侍らしく死なせてあげるのが、お世話になった伯父さんへの恩返しである。」

自分の隣に、侍がいました。
このゲームをしたことで、夫の心は侍になっていました。
侍の心を持ったイタリア人が生まれました。

最後は侍らしく終わる、それがこのゲームなんですね。
ゲームの中でも、節々で侍の真っ直ぐで潔い気持ちが出てきます。
結構奥が深かったです。
(伯父さんを殺さなかったらどうなったかはわかりません)


今回は、ゲーム「ゴースト・オブ・ツシマ」についてでした。
ちなみに、ゲームの中で、夫が特に気に入った言葉は
「お侍様!」
です。気分が上がるらしいです。日常でも、ことあるごとに「お侍様!」言ってました。

ゲームをクリアしても、島の中でまだ行ってない場所があれば旅を続けることもできます。

それでは、また次回お会いしましょう。

タケディーナ拝



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