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車窓から、須磨のうみ

神戸から西へ向かう電車に乗る。
街を過ぎると、急に海が現れる。
海はいつも素敵だけど、夏の海には特別感がある。

わたしは泳げないから
海は眺める専門。
しかも車窓から眺めるのが最高なのよ。

車窓から、須磨のうみ

神戸・須磨のあたりを列車で旅するときにおすすめの本が、
内田百閒の『阿房列車』シリーズ。『阿房列車』は、鉄道をこよなく愛す乗り鉄、百閒先生による「これといった用事もないのに列車に乗って旅をする」鉄道旅の紀行文。

「須磨明石の海岸」は百閒先生もお気に入りで、いくつかのエピソードが出てくるのだけど、なかには百閒先生お得意の「どこからどこまでが現実なのかわからない」みたいな幻想的なエピソードも。

百閒先生の「飛び出すパノラマ」みたいな超絶技巧的文章のおかげで、列車旅がまるでアミューズメントなアトラクションに思えてきちゃう。(個人の感想です)

『阿房列車』、青春18きっぷ旅のおともにぜひどうぞ。


もはや読書のために列車に乗ってる説



だれにたのまれたわけでもないのに、日本各地の布をめぐる研究の旅をしています。 いただいたサポートは、旅先のごはんやおやつ代にしてエッセイに書きます!