廃材で作ったドレス。エシカルドレス作家としての取材を受けて。
先日、新聞記者さんが取材に来られました。エシカルドレス作家としての取材です!
今回制作したエシカル・ウェディングドレスや、排出されたエアバッグで作ったドレス、それからリメイクの仕事についての取材でした。
自分でドレスの仕事をするならリメイクとオーダーメイドを中心に仕事をしよう!と決めて、はや10年。まさかこんなに注目される日が来るとは…。これも時代なのでしょうか。
リメイクとオーダーメイドを中心にした経緯などをお話し、今回制作したエシカル・ウェディングドレスをお見せしました。
エシカルウェディングドレス
エシカル・ウェディングドレス
他にも廃棄物で作られたドレスやエシカルなドレスがありますか?と言われ、「え〜、あったかな〜」と言いながらゴソゴソと出してきたドレス(←あるんかい!)
「排出されたエアバッグで作ったウェディングドレス」
これ、エアバッグなんです。
エアバッグって実際に見たことのない人の方が多いと思います。なくて良かったです(笑)見たことあったら大変ですもんね。
こんなです。
型落ちなどで廃棄されるエアバッグ。空気で膨らむようになっているところをドレスのデザインに活かせたら面白いなと思って、アート作品として制作したものです。
エアバッグは身を守るもの。ドレスだって自分を守るためのものになります。
というコンセプトで作りました。
こちらは神戸ホワイトディナー2019会場にて展示させていただきました。
とにかく白づくしのホワイトディナー。
ギャラリー8プロデュースのアート展示企画で、「白いものを作っている作家」枠で呼ばれての展示でした。「ええ、白いものなら売るほど作っております」と二つ返事で参加を決めました(笑)
この奥に写っている洋館の中に展示させていただきました。
その二つのドレスを並べて、パシャパシャ激写される記者さん。
新聞記者さんはドレスにかぎらずいろいろな業界の「大量廃棄に関する取り組み」を取材されているということなので、どのような記事になるのか(またはならないのか)はわからないのですが、注目されるのはうれしいことです。
ただ、私はドレスとリメイクが好きなだけで、バリバリの環境活動家っていうわけではないので、それがなんか申し訳ないというか、記事にしにくいんじゃなかろうか、とも思っていて。
私は「ドレス」特に「ウェディングドレス」は、コンセプトや問題解決の前に、ただ「美しく」あるものだと思っているので、「美しいドレスを作って、着る人に喜んでもらいたい」ということがまず大前提なんです。
「リメイク」にしても、エコやエシカルという視点よりも先に「好き」があって。古いものが好きで、時を経た美しさがあるから大切にしたいのと、「お母様のドレス」のように、そのドレスの持つステキな物語を繋ぎたいという気持ちがあります。それが素材選びや、生地や服をていねいに扱うことに自然と繋がっています。
自分で身に付けるものも、ていねいに作られたものを選んだり、自分で作ったり。古いものを大切にして、手を加えながら長く使う。そうすれば愛着が湧いて、自然と大事にしたくなりますよね。
その時に、私のリメイク技術やオーダーメイドが皆さまのお役に立つのならうれしいな、という感じです。
それが私の思うエシカルなんですが・・・記事にするにはささやかすぎるかしら?とちょっと心配。
それでもこのささやかな取り組みが取り上げてもらえたらうれしいな。
取り上げてもらえますように!!
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ドレスの仕立て屋タケチヒロミです。 日本各地の布をめぐる「いとへんの旅」を、大学院の研究としてすることになりました! 研究にはお金がかかります💦いただいたサポートはありがたく、研究の旅の費用に使わせていただきます!