井の中の蛙は茹で上がる前に干からびる
有り難いことに最近色々なところでロボットの活動を取り上げて頂くことが増えてきました。私自身も社内でも「ロボット」の情報を特集として発信頂いたり、講演会や大学にも呼んで頂くようにもなりました。ある意味、ロボットブームの延長線?かもしれません。
今回は、井の中の蛙にならないように、自戒を込めて記事を残しておきます。
直近では以下などで話する機会を頂いていますので、良ければ是非。笑
産総研成果発表会:https://unit.aist.go.jp/rirc/ja/event/event_191209.html
ロボットフェスタ:https://www.robotfesta-fukushima.jp/form/form2.html
ロボット分野に注目を頂いていることは非常に良いことだと思います。
どんどんと発信を頂けることで、
1.ユーザーの方などからも積極的にコンタクトを取ってきて頂き、それがビジネスの芽になる
2.こちらから発信をすることで、逆に情報がどんどん集まってくる
これらは何事にも変えがたい価値です。ですので、継続的かつ積極的に情報発信は続けたいと思います。このnoteもTwitterも、ある意味では一般の方への情報発信の1つです。
一方で、危険だなと思うこともいくつかあります。
1.良い情報がどんどん集まっていくので、まるで世界中にロボットが満ち溢れる日がそこまで来ているかのような錯覚を受けてしまうことがある
2.ロボットおよびその近傍以外から情報から疎くなってしまう。
情報に関しては、サイバー世界で広告がパーソナライズされているのと同じように、もしくはそれ以上に物理世界から入ってくる情報もどんどんと偏ってきます。恐ろしい世界です。たまに自分以外のスマホやPCで検索したりすると、世間で起きている現象の違いに驚くことがあります。
まだまだロボット業界の人が思っているほど、ロボットは市民権を得ていません。一般の人がロボットと触れる機会はほとんど無いですし、「モータ」という言葉は通じても「アクチュエータ」という言葉は世間では通じません。
前にも書きましたが、ルンバの世帯普及率でも5%です。
特に、日本での市民権は低く、もしかすると中国など海外の方がふらっとロボットに出会う確率が高く、当たり前化が進むのが早いかもしれません
ロボット業界のディープな情報をゲットできるようになってきましたが、このままでは正に「井の中の蛙 大海を知らず されど空の青さを知る」みたいな感じになってしまいそうです。
そして、いつの間にか「茹で蛙」になるやつです。
でも、今の世の中、お湯の温度がジワジワと上がって気付かないというようなゆっくりな変化は起こりません。ティファール並の瞬間沸騰か、一気に干上がってしまうようなスピード感です。
水の代わりに、「お金」も「人」もサーーーっと引いていきます。
人手不足はなくならないと胡座をかいていると一瞬で違う解決方法、もしくは中国勢に一気に課題は解決するかもしません。
もっと盛り上げて行かないといけないと思いつつ、当たり前となるように実績を積んでいかないといけないですね。
自戒を込めて。
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