アクションとリアクションの関係は物理と人間関係では違う
1on1を始めたのは、2018年。本間浩輔さんの書籍を読んで、スグにやってみた記憶があります。最近では、自分の部署以外の方々との1on1というのも増えてきました。それぞれのキャリアや仕事とかについて話すことが多いわけですが、こちらが「なるほどなぁ~」と勉強させられることが多々あります。今回は、最近の1on1の中で、なるほどなぁ~と思うと同時に反省した話です。
会社なり、組織なりが、良い方向に行こうとすると、常に変化を続ける必要があります。今のままで良いと思ったら、早かれ遅かれ衰退する方向に流れていくんだと思います。
そんな中では、「新しいことをしてみよう!」ということが積極的に奨励されるし、「失敗が許容される環境を作ろう」みたいな話が日本中の至る所でされてたりもします。
想いがあるのであれば、まず動いてみよう!
「アクションなくして、リアクションなし!!」
ということも、よく聞いたりします。
これはこれで間違いなく真理だと思います。
ただし、アクションする側からしたら、まぁまぁハードルがあるのも事実ではないかと。勢いに満ちあふれた若者とか、アントレプレナー、イントレプレナーなどヤル気に満ちあふれた人ならともなく、性格にも多様性がある中で、「じゃぁ、アクションしてみましょう!!」と全員がスグに変わるというのも難しいもの現実でしょう。
とあるメンバーに言われました。
「アクションを求めるなら、しっかりと反応がほしい」
「リアクションなくして、アクションなし!!!」
これは確かに!!と思いました。
アクションする方からしてみたら、変化、提案を求められ、せっかくアクションしてみたのに、何のリアクションもない。当然、「な~~んだ」となりますよね。リアクションもないのに、わざわざアクション起こす気力すらおきなくなる。
アクションを「求められる」側のときは、誰しもが感じるこの感情を、なぜかアクションを「求める」側になると、すっかり忘れてしまうことがあります。
変化、提案に関するアクションだけではないでしょう。報・連・相(ほうれんそう)と呼ばれるような行為の中で、さすがに相談したときにノーリアクションというのは稀かと思いますが、報告・連絡したときにノーリアクションというのはまずまず起こりうる話なような気もします。
ちょうど電波少年などのプロデューサとして有名な土屋さんが「報連相は会社を滅ぼす」というnote記事を書いて話題になっていました。これはこれで間違いなく真理として存在しているんだと思います。一方で、報連相したときに、なんのリアクションない組織も、チームとしては上手く回っていかないでしょう。そういう意味では、仰々しい報連相というよりは、日常のコミュニケーションの中で自然と報連相が出来ていれば、それで十分な気もします。
話が逸れてしまいましたので、アクションとリアクションの話に戻しましょう。アクション、リアクションという関係を考えると、物理の時間に習う「作用(action)・反作用(reaction)」の法則があります。ニュートン力学の第三法則とも呼ばれるこの法則は、『1つの物体がもう1つの物体に力を加えると、必ず同時に相手の物体から、一直線上にあって大きさが同じで逆向きの力を受ける』というものです。(もう少し詳しく知りたい方は↓の記事)
物理学におけるアクション・リアクションの法則と、人と人の関係におけるアクション・リアクションの法則は、どうやら全く違うようです。
人と人の関係においては、
・アクションしたから必ずリアクションがあるとは限らない
・リアクションがあったとしても、同じ大きさで、自分に向いているとは限らない
という特徴があります。
アクションを「求める」方は、この違いが存在していることをしっかりと理解しておく必要があるんだと思います。当たり前のことなのですが、ついつい忘れてしまいがちです。
これには多くの理由が存在しているんだと思われます。「アクションを求める方は、同時に複数人に対してアクションを求めていることが多い」とか、「アクションを求めている方も実は上司からアクションを求められていて、自分がアクションするために、部下にアクションを求めている」とか。
ただし、どう考えても、これらは求めたアクションに対して、リアクションしないことを正当化する理由にはならないです。
アクションなくしてリアクションなし
リアクションなくしてアクションなし
アクションとリアクションの良い循環ができる組織にしていきたいと思いましたし、アクションを求めるからには、しっかりとリアクションも伴わないといけない、と改めて認識した今日この頃でした。
では、また来週〜。
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安藤健(@takecando)
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