見出し画像

共創活動はオモシロい?

今までの共創実績一覧

オモシロさは本業よりも課外活動の方が大きい?

 過去の実績一覧をメーカー別、プラットフォーム別で一覧化をしてみました。大なり小なり色々な企業さんと関わってきたんだなぁと実感します。全てTAKEBONとしての活動なので、本業ではなく、課外活動としての実績です。実務経験にはならないかもしれないけど、正直なところは課外活動の方がWillが大きくオモシロイです。それはなぜかといえば、自分で考えた企画をゼロから創り上げて行くことができるからなんだろうなと思います。本業では制約や人間関係、役割が区分されて、やれる範囲が限定的になってしまう、それを窮屈だと自分は感じているんだろうと自己分析しています。

 ではなぜ課外活動をしているんだろう?と自分に問いかけると、人と膝を突き合わせて議論したり、誰かの役に立つ実感値が本業よりも大きいからなのかなとも思います。社会に役に立つことを成し遂げたい!という強烈な大使を抱くわけでもなく、何か事業として達成できたわけでもなく。一緒にチームを組んで一つの企画を練り上げていくプロセス自体が楽しくて、面白いからやっている。ワイワイやる創発の場が好きなだけです。ただそれだけなんだろうなと振り返ってみると思いました。

パラレルに動くメリット

 モチベーションのエンジンは創発しあえる場から産まれて、そのエネルギーを本業にも活かして、相乗効果を上げてきたことで、人の2倍も3倍もやってきた自負はありますが、ではパラレルに動く事で何が得られたのでしょうか?僕の場合の体験談を少し紹介させて頂きます。

富士ゼロックス主催の共創活動に参加
「価値あるコミュニケーションを実現するアイデア」
最終プレゼンテーションにて様々な人に出会う


共創活動での最大の報酬は「人」との出会い

 富士ゼロックス向けの共創活動の事例です。当時はアミューズメントサプライヤーメーカーに勤務していて、デザイナーとしてのキャリアにも僕自身は悩んでいた頃でした。モデリング技術を身に着け、他分野のプロダクトをやってみたいけど、なかなかそんな機会は得られない中、課外活動に提案した一枚のスケッチが評価されて、最終選考まで残り、最優秀賞を獲得しました。実は、よくよく振り返ると、実績よりも実は人との出会いの方が大きかったんです。

出会った人たちとは今でも交流があり、この頃に出会った人とは一生の仲なのかなぁと思ったりしています。

・チームメンバーになってくれた大橋弘宜さんとは、今でも企画者として情報交換をする仲です。いろいろ人生相談にも気軽に乗ってくれています。
・一緒にプレゼンに臨んだ古谷優貴さんは、当時は昭和電工に勤務されていて、そこから、研究開発のスタートアップ「コラボメーカー」を創業して、今でも繋がりがあります。
・富士ゼロックスの大川陽介さんとは、提案したロボットの価値観で共感しあい、創造性の民主化を実現する取り組みをしていくことになります。

ファシリテーションロボットを展示会出展
ロボットの筐体デザイン、コンセプト動画のディレクション
グッズの制作等を担当する
ONE JAPANの共創プロジェクト
SHIRO-MARU
広告会社や脳波を測定する企業と
マインドフルネスを誘導するロボットへ発展


「共感」から共創に繋がるプロジェクトは、想定していない人とのセッションに繋がる

 受賞は逃したプロジェクトも多くあります。京セラ主催のLEC技術を用いたプロジェクトでは睡眠領域にチャレンジしましたが事業化までは至らずでしたが、一緒に共創してくれたメンバーにはデザイナーもいれば、医療系の専門家もいらっしゃいます。脳波を測定する専門医に効果検証をしてもらえるのは、本業ではなかなか繋がれない貴重な人脈ですし、並走してくれたデザイナーさんもほぼボランティアでアイデアを出してくれました。

コンセプトへの共感から何か協力したい!
という想いが連鎖出来た結果だろうと思いますが、まだまだ恩返しが足りませんね。

wemakeでのプレゼンテーション実績
京セラ主催のLEC技術を用いた提案
スマホのUIなどのイメージ設計、ターゲットが誰なのか仮説を立てるなど
今まで本業ではやっていなかったことを模索できた

新規事業創出スキルは今後誰もが求められていくのではないかという予測

 新規事業を企画立案し実施運営まで担当するというポジションは、製造業界ではかなり増加している印象を受けます。wemakeでもシーズ情報から事業企画を募集している企業が増えていますし、転職市場でも新規事業創出リーダー的なポジションがかなり増えている印象を受けます。という私も転職活動は市場評価と市場のトレンドを把握するためにリサーチも兼ねて実施してみました。
 トレンドキャッチが比較的遅い名古屋圏内でもそういったポジションを創り出そう!という企業との面接を複数回してみましたが、新規事業を創出する事への市場的価値が高まっている事を肌で実感しました。

wemakeでのある企業との面談では、
「ついこの前までは技術屋さんだった方が新規事業リーダーに抜擢されて、右も左も分からない中で、事業アイデアを考えているんです」
ということをおっしゃっていました。なので、商品を企画したりデザインするデザイナーという役割だけでなく、販路やマーケティングが分かるというハイブリッド型のスキルがあると、かなり重宝されるイメージがあります。私の場合はデザイン×マーケティングで強みを発揮していけます!というと「おお~!是非!」となる傾向があります。
 特にキーニーズ法などのマーケティングリサーチ手法を体得した経験はかなり大きな経験だったと思います。

商品企画工房の清水孝洋さんとの出会いから
「キーニーズ法」を知る

 また、新規事業をゼロから立ち上げるに当たり、相談役になるポジションのコンサルに近い役割の職種も増えている印象です。いわゆるビジネスデザイナーとかビジネスクリエイターとか、共創プロデューサーとか、共創コーディネーターとか、呼ばれる人たちです。まだ母数は少ないですが、今後こういった職種の人が増えてくるだろうと予測しています。ワークショップで組織やチームの想いを見える化しながら、キーマンとの対話を繰り返し、クリエイティブな組織であったり、プロジェクトをデザインするファシリテーター的な役割を担う人が今後出てくるということです。私も大なり小なりアイデアワークショップを企画運営実施してきた経験があり、この経験を活かした新規事業創出もしていけそうだと考えています。


アイデアワークショップはやっぱり面白い
社外から企画者を招いて定期的にワークショップを実施していたことも



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?