見出し画像

すべての人が「自分のプロダクト」を持てるようになる時代が幕を開ける

あらゆるものが「民主化」する時代

「民主化」という言葉を聞いたことがありますか?
もともとは政治体制として民主主義が拡大することを指す言葉です。
しかし近年では、転じて「それまで特定の技術を持つ組織が中央集権的に行ってきたことが、技術の進歩によって個人にも可能になる」という意味で使われることがあります。

誰でも簡単に画像認識 AI を作成できる「AI メーカー」などはまさに「AI の民主化」の一例でしょう。

2010年代までの民主化

さて、先の意味での「民主化」をよく聞くようになったのはここ数年のことですが、実は民主化はずっと以前から起こっています。
ここ20年ほどで顕著だったのは「文章の発信」「音楽制作・配信」「動画制作・配信」における民主化です。
20世紀まで、これらの活動はマスコミやレコード会社といった企業の専売特許でした。専門的な技能や潤沢な資金を必要としたからです。
しかし今では、誰もがブログや SNS で自分の文章を発信しています。個人でも手を出しやすい価格の作曲ソフトが充実し、 DTM を趣味にする人は珍しくありません。女子高生が、毎日のように TikTok でオリジナルの動画を投稿しています。

ニコニコ動画への楽曲投稿者として登場し、紅白出演歌手にまで登りつめた米津玄師は、まさに民主化の時代における寵児と言って差し支えないでしょう。

画像1

民主化の流れ

さて、「民主化」は、ある日突然起こるわけではありません。以下の流れで、少しずつ進んでいきます。

1. まだ「民主化」していない領域において、専門技能を持たなくても制作ができるツールが登場する
2. そのツールで何かを制作・発表する先駆者が登場する
3. 先駆者の影響を受けて、制作を行う人のコミュニティが広がっていく
4. コミュニティからのフィードバックを受け、ツールはさらに使いやすく進化・多様化する
5. 3 - 4 のサイクルを繰り返す
6. やがて、誰もがそれを行うことが当たり前になる

Web が普及した当初、ブログに文章を投稿したり、Flash 動画を公開したりするのはごく一部の先駆者だけでした。現在では、Twitter に日常を投稿したり、 TikTok や Instagram に動画をアップロードするのは特別なことでもなんでもありません。

テクノロジーの民主化

そして2020年現在、先駆者たちによる民主化のサイクルが活発に回り始めている領域があります。
それは「こんなものがあったら便利だな / 楽しいな」というアイデアを、テクノロジーを活用して形にする活動です。

例を挙げましょう。昨年11月、開業医の方が、急性中耳炎の重症度と推奨治療が簡単に分かる LINE Bot を開発しました。彼は、当時プログラミングを始めて4ヶ月程度でした。

デモ動画をご覧ください。

技術的な内容が気になる方は、こちらを。

LINE Bot のような便利なツールを活用すれば、プログラミングを始めて4ヶ月の初心者が、1週間以内にこのような「使える」プロダクトを作れてしまいます。

プロダクト開発は、本来は個人でできるような作業量ではなく、経験ある人たちがチームを組み、多大な工数をかけて実現するものです。それが、近年次々に登場してきている便利なツールを組み合わせることで、アイデアを形にするハードルはどんどん下がってきています

私が最近特に注目しているのは、Power Apps です。Power Apps は、Microsoft が開発しているカスタムアプリの構築プラットフォームです。公式の紹介動画を見てみましょう。
この動画では、日報作成アプリを数分で作成するデモを行っています。

Power Apps を利用すると、ほとんどプログラミングなしに、ごく短時間でアプリを開発し、身近な課題を解決することができます。

今までは、アプリを作るときはプロのエンジニアに高いお金を払って依頼するのが当たり前でした。
これからは、あなた自信で身近な課題を解決するアプリを作る時代です。

IT系のコミュニティでは日々勉強会が開催され、こういった便利なツールを活用してこんなもの作ってみたよ!という発表が続々と行われています。モノづくりの輪はこれからも勢いをとどめることなく広がっていくことでしょう。

非エンジニアこそプロダクト開発をしよう

今までにも、ITエンジニアが趣味で個人開発をやるということはありました。しかし、こうした開発支援ツールが普及することの真価は、ITエンジニアでない方にも開発が可能になることにあります。

先ほどご紹介した急性中耳炎重症度判定 LINE Bot。あれは、ITエンジニアではない、本職の医師だからこそ作ることができたものです。

IT業界ではない、他の業界で働いている人だからこそ見える課題や、発想できるアイデアというのは世の中にたくさんあります。
テクノロジーの民主化によって、非エンジニアがテクノロジーを使いこなすようになれば、そうしたアイデアがどんどん世に出ていくようになるでしょう。
テクノロジーによって世の中を変えていくために、エンジニアではないあなたの発想が必要です。

「テクノロジーでアイデアを形にする」スクール

テクノロジーが民主化していることは分かった。ではそういった便利なツールをどこで学べばいいの?

そんなあなたに朗報があります。

自分の手でアイディアをカタチにし、社会に出すまでを最速で実現する」をコンセプトにしたスクール ProtoOut Studio が、昨年より発足しています。
ProtoOut Studio は、従来のプログラミングスクールに対する課題感から生まれました。
プログラミングスクールに通う人は、プログラミングがしたいのではなく、モノづくりがしたいのではないか?プログラミングスキルと、アイデアを形にするスキルというのは似ているようで違う。
その両方を学べる場所として、ProtoOut Studio は登場しました

画像2

ProtoOut Studio では、プログラミングを深く学ぶことはしません。
すでに世に出ている便利なツール群 ― LINE Bot各種 Web APIobnizCognitive ServicesNode-REDFirebaseA-Frame など ― をうまく活用し、最低限のプログラミング知識でアイデアを形にする方法を学びます。

私も一期生としてこのスクールに参加し、約半年間の在籍を経て、先月12月に卒業しました。スクールでの活動を通し、モノづくりの楽しさや、それを世に出すワクワクを心から実感することができました。
スクールにはITエンジニアでない方も多く参加していましたが、12人全員が自身の卒業制作をクラウドファンディングでプロジェクトスタートするところまで持っていきました。

現在プログラミングに興味があり、どこで勉強しようか検討している方は、ぜひここで学ぶことを考えてみてください。授業料がそこそこかかりますが、授業内容から考えると「安い」とすら思いました。自信を持っておすすめします。

誰もがモノづくりをできる時代がすぐそこに来ている

「自分が思いつくようなアイデアは、誰かがすでに思いついている」とはよく言われます。しかし、アイデアを思いついても、それを実現させるために行動する人はほとんどいません

ならば、あなたがそれを実現させましょう。今、個人がアイデアを実現させるハードルはこれだけ下がってきています。そのためのスキルを学べるスクールも登場しています。このチャンスを活用しない手はありません。

あなたが勇気ある一歩を踏み出すきっかけになれば、これ以上の幸せはありません。
もしあなたが一歩を踏み出したのであれば、実現したアイデアについて、ぜひお話を聞かせてください。楽しみにしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?