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JC論:3信条

青年会議所活動を端的に表したものとして3信条があります。これは、日本青年会議所が設立される前の1950年にJC運動の行動綱領として生まれたそうです。この3信条はJC運動の本質を端的に表しています。

3信条とは以下のようになっています。
・トレーニング  個人の修練
・サービス  社会への奉仕
・フレンドシップ 世界との友情

バイブルオブJCには以下のように解説されています。

若い人々が集まってトレーニング(自己啓発・修練)を行う場であり、培われた力を用いて地域社会にサービス(奉仕)することであるという意味です。そして、そのトレーニング・サービスを支える力として、会員全員、同志を貫くフレンドシップ(友情)があるというものです。

私はこの3信条は一体不可分に繋がっていると考えています。どのような動機で青年会議所に入会したとしても、修練だけでも、奉仕だけでも、友情だけでも動機を満たすことはできないからです。仮に自己成長を求めているとして、修練だけを行っても、本当に自己の成長が達成されるかといえば難しいのです。なぜなら、インプットだけでなく、アウトプットもなければ本当に成長したとは言えないからです。また、修練を積み重ね、奉仕のための事業としてアウトプットしようとしても、青年会議所の事業は一人で行えるものではありません。友情があるからこそ事業は可能になるのです。

注意すべき点はフレンドシップは世界との友情であるということです。単にLOM内のなれ合いが青年会議所の目指している友情ではありません。フレンドシップとは、国家の主権さえ超える友情を築くことのできる広い心の持ちようなのです。スポーツマンシップやジェントルマンシップのように、~シップとは心の持ちようのことです。単なるフレンド、友達を作ることを指しているのではなく、広く友情を築くことのできる心の持ちようを指しています。だからこそ、青年会議所には国際の機会や出向といった広い友情を築く機会が用意されています。

この3信条をバランスよく積み重ねていくことで、青年会議所の使命である発展、成長を遂げることができます。成長とは、今の自分よりもより大きな可能性を持つ自分になっていくこと、発展とは一段上のレベルに上がることです。1年を振り返るとき、この3信条に照らし合わせて何ができたのかをよく考えてみましょう。

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