褒めることと感謝すること

褒めることと感謝することは似ているようで違う、という話をした。

自分は褒めることは得意だと思っていたし、気づいたときには褒めるようにしていた。でも自分の中では感謝と混同していることに気づいた。感謝を伝えるということは、その行動や振る舞いが良いものであるというメッセージも暗黙的に含んでいると思っていた。

実際に感謝を受け取った側はそう捉えることもできるが、これを感謝してくれるってことは自分のここは良いことなんだな、なんて思考の展開はされないかもしれない。

感謝が他者の振る舞いや行動に対する称賛だとするならば、褒めることは他者自身が持ち合わせている特徴、あるいはそれ自身への称賛である。似ているようで、少しだけ、違う。

そして、逆も言える。褒めることだけをしていれば感謝も暗黙的に伝わるか、というとそうではない。感謝は明示的に自分自身の感情というものが前に出る。

自分の感情を伝える感謝と、相手それ自身を称賛する褒めること、どちらもつながってはいるが、表に出ている点が違う。そのことに気づけたのは目から鱗だった。

1日1つ、誰かに会ったら何かを褒めて、ありがとうと思ったらちゃんと感謝を伝える。そんな人間でありたい。

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