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太陽光発電設備と地球環境について

仕事柄農地転用の許可申請に関わらせていただくことがあり、ソーラーシェアリング事業のための手続きも携わることがあります。この事業に関していうと正しく運用できる事業者かどうかというのがとても大事なのではないかと思う。正しく運用できるというのはもちろん事業として採算を取れるか事業計画を立て、しっかりと長期的に運用できる体制を整えているのかということはもちろんなのだが、1番は「信念」を持ってやっているかが大事だと感じます。
2050年カーボンニュートラルを目指して国を上げて支援をする再生可能エネルギーを生成する手段として有力とされているが、2050年を迎える前に、2012年に固定価格買取制度が始まって一気に増えた設備はリサイクルが難しく耐用年数も30年とされていることから2040年には日本だけで80万トンの大量の廃棄物が出ると予測されてます。この太陽光パネルはセレンやカドミウム、鉛などの土壌に有害な物質を多く含んでおり、廃棄コストが高くつくこと、そもそも受け入れ先が現時点でも逼迫気味ということから不法投棄の横行が起こり、土壌汚染が懸念されています。このような事業であることから、正直ただ儲けたいという頭の人がはじめると地球がゴミの山になり、地球環境には逆効果となります。
たまたま私が携わらせていただいた事業者は真剣にこの事業を農業振興、地球環境に寄与できるよう取り組んでいる方々ばかりで日々試行錯誤を繰り返しています。
でもそんな事業者ばかりではないというのも事実なので、運営事業者には30年後の廃棄処理の資金を積立をさせらといった資力制限をかけ最低限の参入障壁を与えると同時に、事業を促進の障壁となる規制はできる限り取っ払い自由競争ができる状態にするといったバランスが必要だと思う。産業が盛り上がると技術に投資できるため、より環境に配慮されたパネルが開発されてくる。規制と緩和のバランスを正しく進められていくことを願います。

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