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木造建築の語られ方

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木造建築の「語られ方」を観察することで、多様なイメージや意味をまとった木造建築の布置と可能性を探ります。
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#住宅

木造建築の語られ方|昭和期日本の精神史 あとがき

noteのマガジン「木造建築の語られ方」ほかに書き散らしていた文章たちを再編成して目次化して…

木造建築の語られ方|昭和期日本の精神史 はじめに&目次

noteのマガジン「木造建築の語られ方」ほかに書き散らしていた文章たちを再編成して目次化して…

RC造建築の語られ方|環境に優しい自然素材としてのコンクリート

木材を使わないで造る、地球環境にやさしい鉄筋コンクリート コンクリートは国内に無尽蔵にあ…

大工・職人文化とデザインサイディング貼り・新建材まみれ住宅の密な関係

「その会社の技術力を見極めるポイント、ご存じですか?たとえば、この和室をごらん下さい。こ…

東日本ハウス創業者・中村功|木造ナショナリズムの生成と展開

先日亡くなった俳優の津川雅彦が主演した映画『プライド:運命の瞬間』(伊藤俊也監督、1998)…

木造禁止の模範解答|伊勢湾台風復興住宅と『美味しんぼ』のあいだ

2010年5月、ある連載マンガによって日本建築学会に衝撃がもたらされます。そのマンガとは『美…

隈研吾が50周年記念展示場を手がけた理由|東日本ハウスのジレンマ

木造住宅メーカー・日本ハウスHD(旧・東日本ハウス)の50周年記念展示場はご覧になりましたでしょうか(図1)。 図1 50周年記念展示場 良し悪しはとりあえず置いておいて、その衝撃的なデザインは建築家・隈研吾(1954)が設計監修したもの。1969年に創業した木造住宅メーカーの歴史と誇りを世に問うた姿がこのモデルハウスというわけです。 最近の家づくりトレンドとしては、ムダにヒーロー・ショーとか開催する総合住宅展示場や、ハイスペックなモデルハウスに疑問が投げかけられ、実際

構造派のドン?佐野利器を学びほぐす|愛とユーモアと新しいモノ好きと

図1 佐野利器 このダンディなおじさまの写真は、昭和戦前期に建築界のボスとして君臨した…

山本学治『森のめぐみ:木と日本人』を読む|1970年代、再評価される「木」

かの思想家・高橋ジョージが詩編「ロード」に書き記しているように、何事にせよ「何でもないよ…

明るい農村住宅の嫁と姑|戦後農村生活改善の理想と現実

進取の嫁と固陋な姑いつの時代も嫁姑問題はあるもの。 太平洋戦争に突入した翌年に出版された…

ツーバイフォー住宅|戦後民主主義の〈住まい〉的実践

ツーバイフォーはブラックバスか?雑誌『暮しの手帖』の1977年早春号には「2×4工法で家中が…

『徒然草』の読まれ方|家の作り様は夏を旨とすべし?

中途採用で入ってきた天然系営業事務のOさんが、法務局へ初めてのお遣いに行った際、行動予定…