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国境越えるバーチャルインフルエンサー

最近の映画を見ていてもCGの技術が本当にすごくて、一見リアルか?と分からないぐらいの人物も登場しています。

そんな技術に裏打ちされて、今インフルエンサービジネスにCGで作製した

バーチャルインフルエンサー

が台頭してきているそうです。

ブラジルや米国、日本などで数十万から数百万人規模のフォロワーを持つスターが相次ぎ登場しています。

サントリーなど、自前のバーチャルヒューマンを広告塔にする企業も増え始めたそうです。

時に

人超える影響力

を持つバーチャルヒューマンの活用の仕方を

*米国では5割超がフォロー
*トップはブラジルの「ルー」
*サントリーはバーチャル社員

とみていきながら

人間から生まれ人間より深いつながり!CGのインフルエンサー達は進化中

今後に大きなシフトチェンジがインフルエンサー業界で起きるのか?見ていきたいと思います。

*米国では5割超がフォロー

7月下旬、東京で開かれたイタリアの高級ブランド
「プラダ」
のイベントでは、会場でポーズを決めるピンクの髪の女性の画像がインスタグラムに投稿されました。

仮想現実スタートアップのAww(アゥ、東京・渋谷)が開発した
バーチャルインフルエンサー「イマ」
です。

バーチャルとは言えリアルに

インスタグラムで約40万人、
TikTok(ティックトック)で約49万人

のフォロワーを抱えていて、多くをブラジルや米国、インドなどの海外ファンが占めています。

今、このCGで作られたバーチャルインフルエンサーに注目が集まっています。

ブランドにとって芸能人などを使う際の悩みは、スキャンダルや炎上などのリスクです。

感情のある人間ですから、気を付けていてもやっぱりこのストレスフルの世の中で失言の1つもなく過ごしていくには大変です。

しかも一旦スキャンダルが起きると、急遽イメージキャラクターを変更するなど対応に追われてしまうからです。

コロナ禍での感染も関係ありません。

ブライドは安全に確実に世界観を再現できるバーチャルインフルエンサーは魅力です。

又、このバーチャルインフルエンサーが刺さる若い年齢層は、DXやメタバースとともに成長してきている世代です。

企業としてDXやメタバースに取り組んでいないと捉えられることはもはやリスクと捉えられる中で、このバーチャルインフルエンサーは、自然にそういう部門への取り組みもアピールできます。

米国調査では58%の人がバーチャルインフルエンサーフォローして35%は宣伝されたモノやサービスを購入したことがあると回答したそうです。

*トップはブラジルの「ルー」

世界でもっともフォロワー数が多いとされるバーチャルヒューマンは、
ブラジルの通販大手マガジンルイザのキャラクター

「ルー・ド・マガルー」

です。

インスタのフォロワー数は599万人です。

また、米国企業が製作した

ミケーラ・ソーサ(愛称リル・ミケーラ)

も多数のブランドと組む有名インフルエンサーです

又、時代を反映したバーチャルインフルエンサーでは

「ヌーヌーリ」

がユニークです。

彼女の設定は、ビーガンで、地球温暖化やロシアのウクライナ侵攻などの国際問題について積極的に発信しています。

ヌーヌーリの製作者であるドイツ出身のヨルグ・ツバー氏は

「ヌーヌーリは私が5歳のときからのアイデア。より大人で、より美しく、より強い人物を通して自分の考えを伝え、困っている人たちに声を与えたいという思いから生まれた」

と語っています。

*サントリーはバーチャル社員

日本でもこの流れを使ってブランドイメージをあげている企業があります。

サントリーは他社に先駆けバーチャル社員

「山鳥水生(やまとりみずき)」
はTikTok公式インフルエンサーです。

インスタグラムのフォロワーは3万人強に達し、100万回再生される動画も少なくないのです。

誕生のきっかけをサントリーホールディングス宣伝部の香取万葉さんは

「インフルエンサーに重要なのは文脈と説得力」と語り

「例えばお酒が好きでないインフルエンサーが突然お酒の話を始めてもファンには違和感がある」

という考えからサントリーの「社員」にフォーカスしました。

新卒でサントリーに入社した山鳥水生は

横浜支店での営業を経て、
宣伝コミュニケーション部に配属されました。
端正な顔立ちと親しみやすい性格で、
最近では彼女もできた。

という設定になっています。社員なのでお酒の発信も自然ですし、身近な人物に感じられることが人気の秘密でしょうか?

SNSへの投稿は週に2本ペースですが、限られた時間でCGでできた顔を動かすのは難しくて、最近の動画では

「映すのは首から下までと割り切った」

そうです。

しかし顔が映らないことを逆手にとって、声による説明ができるようになるという利点も生まれました。

お酒に合う料理の作り方やぬるい缶ビールをキンキンに冷やす方法などの動画に投稿を切り替えたところ、20~30歳代の女性を中心にフォロワーが増えたそうです。

あるインフルエンサーエージェンシーの経営者は

「本質は発信内容やコミュニケーションなどでフォロワーを継続的に満足させること。見た目やインパクトは表現の1つに過ぎず、パワーユーザーになれるかは生身でもバーチャルでも運用次第」

と語っています。

もちろん生身の人間にかなわない部分もありますが、一方でバーチャルヒューマンに対するフォロワーのエンゲージメント率は本物の人間の約3倍という米国の調査もあるのです。

人間から生まれ人間より深いつながり!CGのインフルエンサー達は進化中

裏切られない安心感、バーチャルに没頭する若者、いいのですが、アナログ世代を経験している私にはちょっとだけ寂しい気もします。

触って暖かい、、、真夏でも大切なのかなぁ?

#バーチャルインフルエンサー #メタバース #CG #日経新聞

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