見出し画像

お金と向き合い見る未来

既にコロナの第二波に襲われている感じがしますね。私の本業である観光業も渦中に飲み込まれているのです。
肝入りで可決、実施されたGo To トラベルも世間では、Go To SickやGo To Hospital、挙句の果てにGo To Hell と言われる有様で、思わず「上手い!いやいや商売あがったりやん」とテンションも上がったり下がったりの乱高下を続けて、日経株価の上下幅より大きく振れてます。

画像1

日本で暮らし始めて感じたお金の存在

今日は生活には欠かせないお金の事と未来との関わりを例のごとく「幸せ」に照らし合わせて、考えていこうと思います。

実は私は帰国した2011年から約2年半のあいだ生活保護のサポートを受けて生活した経験があります。と言うのもフィリピン時代は現地採用でフィリピン人より少し給料は良いけど、日本の企業から出向で来ている人と比べると収入は雲泥の差でした。だからフィリピン在住時も貯金はおろか、時折仕送りもしてもらい、結婚、出産、子供や嫁の大病の治療費を工面していました。

日本に帰って来て最初になんとか日本の会社に就職できたものの、会社都合で働きだすまで3か月ほど自宅待機を言われ、しかも大学卒業後に就職したケーキ屋より随分安い給料でした。でも文句は言えなかった(TT)

だから実家に家族で転がり込んで生活したのです。
当時75歳と73歳の父母は10年以上犬と穏やかに暮らしていた日常に、突然日本語も話せず習慣も違う30歳のフィリピン人嫁とやんちゃ盛りの5歳、3歳の子供との同居が始まり、すっかりペースをかき乱された母は、精神的に疲れて体調を崩してしまいました
もうそうなってしまったらそれ以上同居は出来ず、近所に最低限の家賃の2DKを借りて住むことにしたのですが、まだ仕事も始まらず実家もお金がなかったので相談の上生活保護を申請して暮らす様になりました。

いくら給料が安いとは言え正社員として働けていたので、生活保護の基準では最小のサポートを受けて暮らしていたのですが、やはりサポートなしでは暮らしが成り立たない状況で、日本でお金がない暮らしの辛さは肌で感じていました。(だから生活保護も受けずに暮らしている人は本当に大変だともひしひしと感じていました)
でも嫁のフィリピン人ならではの天然の明るさが救いでしたし、子供も可愛い盛りで家の中に「笑い」が常にあったのは本当に心の支えになりました。

画像2

フィリピンのスラムの暮らしと比べて

フィリピンは平均年収はなんと約50万円です。格差が激しいので、最貧困層に分類される人の暮らしはもっと厳しく、街にはそういった人が暮らすスラムが点在します。
何か問題が起きた時にお金で解決するには足りない人が多いので、人海戦術で人がお互いに助け合う文化が定着していったそうです。

日本も格差は近年大きな問題で、相対的貧困率は2016年は15.7%もありました。実に6人に1人は貧困なんです。
一方、フィリピンは高度成長期に入り豊かになってきたので、2018年時点で貧困ライン(1日当たり収入が3.2ドル以下)20.8%と20年前の38.1%から改善されました。
(日本 厚生労働省調査、フィリピン世界銀行調査)
上記は調査方法が違うので数字を横並びで対比出来ないけど、統計上は両国は大きな差が無くなってきた様にも見えます。でも感覚的にはフィリピンの方が貧困度は深刻だけど、笑顔で悩まず過ごす人が多いと私は強く感じてます。

これはきっと「幸せ」に対する考え方の違いで、日本では「いい学校出て、いい会社に就職して、いいお給料で、やりがいのある仕事をやって」みたいなサクセス・ストーリーを思いつくのですが、フィリピンでは「今日家に帰ると、忙しいお父さんも早く帰っていて、お母さんは家族全員が大好きなハンバーグを作ってくれたのを、皆で楽しく食べた」みたいな日常が幸せになると思います。

日本の幸せは「成るもの」今より豊かな生活や充実した暮らしに変わって行った先にあるもの みたいなら
今すぐ幸せになるのは難しい。努力し続けて何年も先に、一部の人だけがたどり着く事になります。

フィリピンの幸せは「見つけるもの」日常の何気ない事に隠れてる小さな出来事を感じるもの みたいなら
お金も時間も使わず今すぐなれる簡単な事。決して大きな変化はないけど、誰もが気持ちだけ変えると実現します。

これって凄く大切だと思いました。だから厳しいスラムでも笑顔があるのだと思います。最近のVoicyで言っていたのだけど、大きな幸せをどん!と1回味わうより、小さな幸せに小分けして回数多く味わう方が人間はより幸福度を得られる、そうです。

それを幸せと認識するなら「本来はお金に左右されない事」になるはずなんですよねー
でもお金ってまるで「ロード・オブ ザ・リング」の指輪「いとしいしと」みたいに禁断の魔力がありますよね。出来る事も多いしパワーもある。
暮らしてたシンプルな島カオハガン島でも昔、日本人男性と結婚した貧しい島民女性が急にリッチになってしまい、嫁のお母さんが舞い上がって貴族が被るような大きな帽子を買って、村中を見せびらかす様に歩いていたそうです(笑)「お前は貴婦人になりたいんか?」とバカにされながら。

だから自分自身で「未来の社会における価値観」を考えてからお金と向き合わないと、貴婦人を目指すおばあちゃんみたいになる可能性があります。それも知らないうちに。
お金の力を見くびらず、夢を叶えるツールとして呼び込むにはどうすればいいか?も真剣に考える事が、遠回りしすぎず「夢を叶える事」になると思うので、仲良くお金と付き合いたいと思う今日この頃です。
Welcome Money (^ ^) 

画像4


この記事が参加している募集

自己紹介

習慣にしていること

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?