見出し画像

時代も変わったので、そろそろ文章術もアップデートしてみていいんじゃないか

時代も変わったので、文章術もアップデートしてみていいんじゃないかな? と思ったので今日はそれについて書いてみます。「文章術2.0」のすすめです。

「チーム戦」で文章を書いてもいいんじゃないか

これまでの執筆作業といえば「パソコンに向かってひとり黙々と書く」という感じでした。大昔、文豪たちは書斎にこもり頭をかきむしりながら言葉を紡いでいました。「それが文章を書くということだ」という思い込みはいまだにあります。

でもSNS時代のいま、書くことはもっとオープンなものになりました。寝転がりながらTwitterに「書く」。お昼休みにフェイスブックに「書く」。なにかを書けば誰かが反応してくれます。「それはどういうことですか?」「ぼくもそう思ってました」というように。

それに対してさらにコメントを「追記」していく。すると、1000文字も書くつもりがなかったけれど、やりとりしているうちに1000文字に到達していた、ということが起きたりします。

これはいわば「チーム戦」です。孤独に文字をチクチク編んでいかなくても、みんなで文章を編みあげていくことができる。そういう「ライティング」があってもいいのではないかと思うのです。

「完璧主義」じゃなくてもいいんじゃないか

「チーム戦」で文章を積み上げていくなら、いきなり「完成品」を世に出す必要はありません。

これまで文章は「完璧主義」で磨き上げていくものでした。完成するまで書き手の手元に留めておく。恥ずかしくないものになったとき、はじめて他人に見せる、といった感じでした。

でもこれからは、下書きの段階からみんなで共有してみたっていいでしょう。「ベータ版」の段階で多くの人の目にさらして、そこから修正を重ねて完成に近づけていく。そんな「カイゼン主義」がSNS時代には可能になりました。(とはいえ、完璧じゃないものを出すのは抵抗ありますが……ぼくもnoteはきれいに整えてから出したいし……。)

完璧じゃなくても、まず他人の目に触れさせてみる。「文章を世に出すことはゴールではなくスタートなんだ」という世界観でライティングをすればどんどん書けるようになるかもしれません。

書くことはもっとフィジカル作業でいいんじゃないか

書く作業は「メンタルの作業」というイメージがまだあります。部屋にこもって「これを書くべきだろうか……」「これでいいのだろうか……」と頭を悩ませ精神をすり減らしていくイメージです。

でもこれからは、もっと「フィジカル」なものであってもいいのではないかと思います。森林浴をする。サウナに行く。散歩をする。人と話す。そんななかでちょっとずつ言葉を集め編んでいく。スマホを片手に街を歩きながら「書く」。そんなライティングスタイルがあってもいいのではないか。

手を動かすのが大変なら、話したっていいのです。いまはグーグルドキュメントや音声入力のアプリを使えば、かんたんに声で文章を「書く」ことができます。机にかじりついて、文字と格闘しなくてもいい。(この文章も骨子は音声入力でつくりました。)手首から先だけで書くのではなく、もっと体全体で書いてみるイメージです。

もっと「書くこと」は軽やかでいいんじゃないか

ここまでに語ったことは、これまでのライティングスタイルを否定するものではまったくありません。ただ、テクノロジーが発達し、ツールも変わり、ライフスタイルも変わったいま、もっと書くことは「軽やか」でいいんじゃないか、と思うのです。スキップをするように、鼻歌を歌うように、みんなで楽しく書く。そんな世界がやってきたらおもしろいな〜と思っています。

宣伝です。新しい時代の文章術を1冊にまとめました。よければ書店で手にとってみてください!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?