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#04 【Teams・OneNote】他校との協働学習

 文部科学省は、公立小中学校数と児童生徒数の推移(平成元年〜令和元年)をもとに、「過去10年間で公立小中学校の学校数は10.0%(3,215校)減少。過去10年間で公立小中学校の児童生徒数は10.2%(1,044,674人)減少。1市町村に1小学校1中学校等という市町村は233(13.3%)ある。」との調査結果を出しています(文部科学省.人口動態等を踏まえた学校運営や学校施設等の在り方について.2020,p.1)。今後も人口減少が加速化することが確実視されている中、現行の学校規模を維持していくことが困難な地域が増加し小規模校・少人数学級の増加が予想される。学校小規模化の影響として、公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引(平成27年1月)では、児童が「協働的な学びの実現が困難となる」「多様な物の見方や考え方、表現の仕方に触れることが難しい」などの課題が挙げられており、それらの課題を緩和する方策として、「TV会議システムやオンライン会議システム等のICTを活用し、他校との合同授業を継続的・計画的に実施する」「教室で不足する多様な意見を収集させる観点から、タブレットPC等を全員に整備し、他校の児童生徒との情報交換に活用する」などが挙げられています(文部科学省.公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引.2015,pp.9-36)。
 私の勤務している地域も人口減少・少子高齢化に伴う学校の小規模化や統廃合により、現在小学校2校、中学校1校という現状です。
 そこで、 総合的な学習の時間においてMicrosoft365アプリケーションを活用し、同地域の小学校との遠隔合同授業を実践しました。今回は、遠隔合同授業を行うまでの準備についてご紹介いたします。

1 目的

・総合的な学習の時間において、Microsoft365アプリケーションを活用し、地域の課題解決に向けた協働学習、他校との合同授業を通して情報活用能力の育成を図る。

2 使用するアプリ

・ Microsoft Teams
・ Microsoft OneNote

3 事前準備

①協働的な学習を行うために、学級や学校の壁を越えた2校3学級の児童をネットワークで繋ぎ、Teamsを活用して1つのコラボレーションプラットフォームを構築する。

②グループごとに協働学習を進めることができるように、各グループのチャネルを作成する。

③授業で使用する配付資料やワークシートはOneNote(Class Notebook)を活用する。そのため、事前に必要なセクションを作成しておく。

(例)配付資料
   ワークシート など

プレゼンテーション2

4 事前指導

①TeamsやOneNote等の基本的な操作。

②他校の児童とインターネット上でやりとりを行うことを考え、相手と心のすれ違いが起こらない「コミュニケーション」の方法や情報モラルについての指導。

③他のグループが作成しているデータファイルは参考にしてもよいが、書き込みをしたり変更したりしない。

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