ブログ画像_03

営業のための病院リストのつくり方②~サンプルエクセルデータ~

前回は、「厚労省が公開している全国の医療機関情報リストは、企業が営業活動に使うために作られていないため、営業リストとして使うにはそれなりに骨が折れ、心が折れそうになる作業をしなければならない」というお話をしました。今回は作業手順を解説していきます。

エグゼメディカルは医療に特化した営業アウトソーシング会社です。僕らのコールセンターでは毎日、PCを前にして病院やクリニックにテレアポコールをしています。ビジネス用語ではアウトバウンドコールとか、コールドコールとか言われる業務を依頼主である医療系企業の代わりに行う、わりと地味めなお仕事です。

実は、医療系企業の営業担当者の平均年収は、他の業界と比べると少し高い傾向にあります。高給取りである営業担当者にテレアポをさせるのは、企業の経済活動としては割りに合わないため、エグゼメディカルのような営業代行会社、アウトバウンドコールセンターにテレアポ業務を外注したりするんですね。

最近、「働き方改革」の一貫としてタスクシフトを促進しようという機運が高まっており、営業活動の中でも非常に非効率なテレアポ業務をタスクシフトしてしまおうと考える企業が急増しているというわけです。

話を戻して、今回は具体的な作業手順をざっくりとお話します。これは、私たちが毎月やっている作業ですので、ご参考にしていただければと思います。

<全国病院リスト作成の手順>

1.厚労省ホームページから、各地方厚生局のホームページに飛ぶ。

2.地方厚生局の「保険医療機関・保険薬局の指定等一覧」ページから、各都道府県のエクセルデータをダウンロードする。

3.エクセルデータを一行化する

4.エクセルデータの中身をよく見ると、病院名や住所に文字化けがあるためすべて修正。

5.電話番号の桁数が足りなかったり空欄だったりするので、Googleで正しい電話番号を検索して、空欄を埋める。

上記1~5を47都道府県やる。ひたすらに。地道に。なお、エクセルデータのフォーマットは都道府県ごとに異なります。

6.47都道府県のデータができたら、1シートに統合。

7.データベースシステムなどで使いやすいように、全角や半角、スペースなどをきれいに統一。使いやすいように項目も並び替え。

8.前月と今月の差分を検出し、「新規医療機関」「既存医療機関」「廃止医療機関」に分類。

テレアポに使いやすいように項目を整えて、完成!

晴れて出来上がったデータはこのようにキレイなエクセルリストになりました。(パチパチ)

エクセルサンプルデータのダウンロード

以上が作業工程なのですが、このざっくりとした粒度で考えたとしても、

全体工程=(5工程×47都道府県=235工程)+3工程=238工程

となります。

この工程を細分化していくと、膨大な工程数となりますので、作業マニュアルを作るのも一苦労です。

というわけで、今日はここまで。次回は、医療機関情報リストをつくる別の方法や実際の営業活動における活用方法についてお話したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?